THE BACK HORN、新たな幕開けを告げる初武道館
2008年6月9日 12:02 1
6月7日に
奇しくも6月7日はTHE BACK HORNが8年前に下北沢シェルターで初のワンマンライブを行った日と同じ日。また、今年結成10周年を迎えた彼らにとってアニバーサリーイヤーを飾るライブとなり、全国各地から多くのファン集まった。
開演から約5分後、青い照明を浴びながらメンバーがステージに登場。ライブは後方に並んだトーチから炎があがる演出の中、最新シングル「覚醒」から始まった。
この日は、今年1月にリリースしたベスト盤「BEST THE BACK HORN」からの楽曲を中心にセレクトされたセットリストで構成。前半は「幾千光年の孤独」「光の結晶」といった疾走感あふれるナンバーに加え、「ジョーカー」や「アカイヤミ」といった彼らのディープさと「動」の一面を押し出した激しい楽曲で観客を圧倒した。
叫びにも似たボーカルと荒々しいサウンドが印象的な「ひとり言」の後、MCでこの10年間の軌跡を振り返った彼ら。菅波栄純(G)は、10年前にMISIAのライブの際に武道館でバイトをした経験を明かし、自らが今そのステージに立っていることの喜びとファンへの感謝を口にした。
ライブの後半は「夢の花」からスタート。山田将司(Vo)がアコースティックギターをかき鳴らしながら、前半とは一転して柔らかな歌声で会場を包み込む。「声」「刃」など再び躍動的なナンバーで会場の熱気を高めた後、ラストの「キズナソング」ではストリングス隊を迎えた豊かなアンサンブルで観客のため息を誘った。
アンコールの声に応え、ステージに戻ってきたメンバーたち。松田晋二(Dr)が、9月3日にアルバムをリリースすることを発表。さらに、アルバムに伴う全国ツアーの開催も明らかにされると、客席からは大きな歓声が沸いた。そしてアンコールの1曲目を飾ったのは彼らのデビューシングル「サニー」。続いて、岡峰光舟(B)のベースソロに導かれながら「涙がこぼれたら」へと流れ、客電が会場を照らす中で1回目のアンコールは「無限の荒野」で終わりを告げた。
メンバーがステージを去った後も会場の熱気は冷めることなく、観客の拍手に誘われ4人が再びステージに登場。松田は改めてドラムセットの前に座ると「10年前栄純から「バンドやっぺ」と福島弁丸出しで誘われたときは、まさか武道館でライブをすることになるとは思わなかったね」とメンバーに語りかけ「これからも自分たちに対して正しい音楽を作っていきたいと思います」とファンに誓った。
その言葉に続き披露されたのは、10年前にTHE BACK HORNとして初めて作られたオリジナル曲「冬のミルク」。彼らが結成10年という節目を経て、新たなスタートを踏み出したことを予感させる1曲でライブは幕を閉じた。
2008年6月7日 日本武道館
KYO-MEIライブ~裸足の夜明け~ セットリスト
01. 覚醒
02. 野生の太陽
03. 幾千光年の孤独
04. 光の結晶
05. 生命線
06. 罠
07. 世界樹の下で
08. ジョーカー
09. アカイヤミ
10. ひとり言
11. 夢の花
12. 未来
13. 声
14. ブラックホールバースデイ
15. コバルトブルー
16. 刃
17. キズナソング
EN01. サニー
EN02. 涙がこぼれたら
EN03. 無限の荒野
DOUBLE EN01. 冬のミルク
リンク
- SPEEDSTAR RECORDS | THE BACK HORN
- THE BACK HORN
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音楽ナタリー @natalie_mu
THE BACK HORNが6月7日に初の武道館公演を開催。今年1月にリリースしたベスト盤「BEST THE BACK
HORN」からの楽曲を中心に全21曲を披露し、集まったファンを魅了した。 http://natalie.mu/news/show/id/7556