YMO懐かしの名曲連発!快晴のワーハピで豪華15組熱演

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5年目を迎えた野外フェスティバル「WORLD HAPPINESS 2012」が8月12日に東京・夢の島公園陸上競技場にて開催された。

Yellow Magic Orchestra+小山田圭吾+高田漣+権藤知彦

Yellow Magic Orchestra+小山田圭吾+高田漣+権藤知彦

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開演前に降った雨もすっかり上がって晴天となった12:30に、まずは1番手のEGO-WRAPPIN'がセンターステージに登場。YMOがアルバム「増殖」でカバーしたARCHIE BELL & THE DRELLSの「Tighten up」でライブは幕を開け、この日がYMO祭りになることを予感させる選曲に会場内は総立ちとなった。レフトステージの1組目はワーハピ初参加のさかいゆう。ベース、ドラム、ピアノのシンプルなトリオ編成で、広い会場に向けて朗々と歌声を響かせていた。

「世界でいちばん出たいフェスに呼んでもらったので、これ演ります!」と言って1曲目にYMOのカバー「君に、胸キュン。」を演奏したのはヒダカトオルとフェッドミュージック。さわやかな80年代風のAORサウンドながら、随所に毒気を含んだ演奏でオーディエンスを翻弄した。意外にもワーハピ初参戦の坂本美雨は、レスポールギターを抱えてレフトステージに現れ、静かなステージングの印象を裏切るアグレッシブなパフォーマンスを繰り広げた。セットリストは全曲、発表されたばかりのニューアルバム「I'm yours!」の収録曲という意欲的な内容。父親世代のYMOファンから、まるで娘の初舞台を見守るような声援が飛び交っていた。

ORIGINAL LOVEはファンキーなカッティングのギターとソウルフルなボーカルで、MCを一切行わずに黙々とライブを進行。ラストに演奏された大ヒット曲「接吻」では、熱いグルーヴに会場全体が盛り上がった。ワーハピ3度目の参戦となるコトリンゴは、AOKI takamasaとともに「kotringo+AOKI takamasa」としてライブを実施。演奏された3曲は全てこの日のために準備されたもので、ビョークのカバーなど、彼女たちの今後の方向性を示唆するパフォーマンスが披露された。

暑さがピークを迎える頃、センターステージに現れたのはデビュー31年目となるTHE BEATNIKS。これまでにリリースした4枚のアルバムから選曲されたベストオブTHE BEATNIKSと言えるセットリストで、暑いはずの会場をクールでおしゃれな空間に変えていった。そんな大人っぽいライブから一転して、続くきゃりーぱみゅぱみゅは8人のキッズダンサーとともにステージに登場。ラストの「つけまつける」ではオーディエンスも参加させ、会場全体をきゃりーワールドに染め上げていった。

KREVAのライブでは、2曲目の「NO NO NO」でSONOMI、4曲目の「I'm yours」で坂本美雨がゲストとして登場。TOKYO No.1 SOUL SETは疾走感あふれるステージで、20分と短い時間ながら濃厚なパフォーマンスを展開した。木村カエラは最新シングル「マミレル」でスタートし、4曲目には完成したばかりの、広い空や大きい雲をイメージしたというさわやかなカントリー調の新曲も披露。最後は会場中が一体となって「Butterfly」を大合唱した。

続いてのCurly Giraffeは最新アルバム収録曲「Rootles wanderer」など、THE BEATLESや高橋幸宏にも通じる独特のポップワールドを展開。岡村靖幸はタイトなブラックスーツがはち切れんばかりのダンスと、圧倒的な声量のソウルフルなボーカルで「YMOベイベ!ワーハピベイベ!」と会場を煽り、「カルアミルク」「ア・チ・チ・チ」「だいすき」といったヒットナンバーを惜しげもなく披露した。レフトステージのトリはデビュー15周年のアニバーサリーイヤーを迎えたGRAPVINE。先日行われたファン投票で1位になった「光について」を始め、演奏された4曲全てがキラーチューンという、20分という持ち時間ながら贅沢な内容のライブとなった。

大トリはいよいよYellow Magic Orchestra+小山田圭吾+高田漣+権藤知彦。1stアルバム「YELLOW MAGIC ORCHESTRA」の1曲目「Computer Game」をオープニングSEにステージに現れ、続けてアルバムと同じ曲順の「Firecracker」のイントロが奏でられるや、会場内は怒号のような声援が上がった。2曲目の「Rydeen」は2007年から演奏されているエレクトロニカアレンジではなく、オリジナルのアレンジを極力忠実に再現。その後も「Solid State Survivor」「Absolute Ego Dance」とアッパーな楽曲が立て続けに演奏され、会場は大いに沸き立った。また、32年ぶりの演奏となった「Nice Age」では高橋幸宏の無機質なボーカルが映えた。

アンコールの1曲目は、今回がライブ初披露となる「磁世紀 - 開け心」。発表当時は電子楽器が演奏されていたパートを人力で演奏し、凄腕職人が集まったバンドとしての魅力も感じさせるパフォーマンスとなった。そしてラストは、29年ぶりのライブ演奏となった「TECHNOPOLIS」。坂本龍一の「T・O・K・I・O!」というボコーダーボイスが会場に響きわたると、泣き崩れたファンも続出した。今回の「TECHNOPOLIS」は「Rydeen」と同じくオリジナルに近いアレンジで、長く応援してきたファンの溜飲を下げる内容だった。

なお、この日の模様は9月9日(日)21:00よりWOWOWで放送される。

「WORLD HAPPINESS 2012」セットリスト

EGO-WRAPPIN'

01. Tighten up~BLACK SUNDAY
02. love scene
03. BRAND NEW DAY
04. BIG NOISE FROM WINNETKA~黒アリのマーチングバンド
05. くちばしにチェリー
06. GO ACTION

さかいゆう

01. Jammin'
02. ストーリー
03. サンバ☆エロティカ
04. 君と僕の挽歌

ヒダカトオルとフェッドミュージック

01. 君に、胸キュン。
02. The Long Good-bye
03. Emitt Paul
04. Poison Ivy
05. DOUBLE FANTASY
06. Losing Face
07. The Fantstic Treasure

坂本美雨

01. あなたと私の間にあるもの全て愛と呼ぶ
02. 甘い匂い
03. ダンスダンスダンス
04. 雨とやさしい矢

kotoringo+AOKItakamasa

01. RHYTHM VARIATION
02. o by the by
03. Hyperballad

ORIGINAL LOVE

01. セックスと自由
02. 灼熱
03. フリーライド
04. The Rover
05. 接吻

THE BEATNIKS

01. Dohro Niwa
02. Ark Diamant
03. ちょっとツラインダ
04. Go and Go
05. No Way Out
06. Inevitable
07. LEFT BANK
08. Total Recall

きゃりーぱみゅぱみゅ

01. ぱみゅぱみゅレボリューション
02. CANDY CANDY
03. PON PON PON
04. きゃりーANAN
05. つけまつける

KREVA

01. 基準
02. NO NO NO feat. SONOMI ゲスト:SONOMI
03. Na Na Na
04. I'm yours ゲスト:坂本美雨
05. EGAO
06. C'mon, Let's go

TOKYO No.1 SOUL SET

01. RISING SUN
02. Innocent Love
03. Hey Hey SPIDER
04. SUNDAY

木村カエラ

01. マミレル
02. TREE CLIMBERS
03. BEAT
04. 新曲(タイトル未定)
05. Circle
06. Butterfly

Curly Giraffe

01. Run Run Run
02. Rootles wanderer
03. Water On
04. 96708

岡村靖幸

01. どぉなっちゃってんだよ
02. カルアミルク
03. ア・チ・チ・チ
04. Vegetable
05. 聖書(バイブル)
06. いじわる
07. あの娘ぼくがロングシュートを決めたらどんな顔するだろう
08. だいすき

GRAPVINE

01. 光について
02. スロウ
03. 風待ち
04. 真昼の子供たち

Yellow Magic Orchestra with 小山田圭吾, 高田漣, 権藤知彦

SE. Computer Game
01. Firecracker
02. Rydeen
03. Solid State Survivor
04. Absolute Ego Dance
05. 灰色の段階
06. 中国女
07. Cosmic Surfin'
08. Nice Age
09. 東風
E1. 磁世紀 - 開け心
E2. TECHNOPOLIS

※記事初出時、セットリストの一部に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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佐藤純朗 @guitar_junro

YMO懐かしの名曲連発!快晴のワーハピで豪華15組熱演 https://t.co/Efv0GpXVnD
懐かしいですね、10年経ちましたか。。

高橋幸宏さん 安らかに。

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