本日7月11日、東京・神宮球場で開催された東京ヤクルトスワローズ対横浜DeNAベイスターズの公式戦に
自身のブログのプロフィールで「小さな頃からプロ野球選手になるのが夢です」と綴り、ステージ衣装も野球のアンダーウェアやパンツを愛用しているなど、並々ならぬ野球への愛をたびたび表明してきた樽美酒。今日の登板も始球式への参加ながら、「プロ野球入団テストに挑戦!?」と告知されファン以外からの熱い注目も集めていた。
そして迎えた試合当日。観客の歓声を浴びながら、樽美酒は真剣な面持ちでマウンドにあがった。スクリーンには「樽美酒研二 入団テスト」の文字が映し出され、さらに球団キャラクターのつば九郎から「時速140キロ以上の速球を投げることができればヤクルトスワローズ合格」という条件がアナウンスされる。樽美酒は「Are you ready?」の掛け声に親指を立て、準備万端であることをアピール。美しいフォームで豪速球を投げてみせた。彼が渾身の力を込めて投げた球は見事にキャッチャーのミットに入り、合格ラインを超えた時速142キロ以上であることが大々的にアナウンスされた。
しかし、大歓声が沸き起こり、ヤクルトスワローズへの入団が確約されたと思われたそのとき、樽美酒はふいに肩を押さえて倒れ込んでしまう。さらに、そのまま担架に乗せられ、マウンドから退場を余儀なくされる事態に。あぜんとする観客を前に、スクリーンには「現役引退」の文字が。あまりにも早い引退劇に、悲痛な声が神宮球場に響いた。
その後控え室で行われた囲み取材は、本来は祝福ムード全開になるはずだったが神妙な雰囲気に。樽美酒は「スタートラインに立てたのに、こんな結果になるとは……正直悔しいです。高校まで硬式野球をやってて、これまでトレーニングを重ねてきたけど、年には勝てませんでした」「2年間この日のために練習してきたし、どうしても入団したかったのに……」と泣きそうな表情を浮かべる。
記者陣に「入団テストに合格したらバンドはどうする予定だったんですか?」と問われると、「合格したらメンバーにバンドを辞めるって伝えようと思ったけど、引退したんでバンド1本でやっていこうかと」と引き続きゴールデンボンバーの一員として活動していくことを宣言した。
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2012-07-11 21:50