6月26日、
最新シングル「ROCK ME BABY」を携え、6月7日の東京・新代田FEVERからスタートした今回のツアー。11公演目となったZepp Tokyoのライブは、ツアー終盤にふさわしい安定感と、バンドの貫禄を感じさせる濃密な2時間となった。
オープニングSEのSAM & DAVE「SOUL MAN」が流れる中、紺色のスーツを身にまとった4人が現れ、満員のオーディエンスに挨拶。ROY(Vo, B)はガッツポーズで準備万端であることを示し、1曲目の「EMOTION POTION」からギアをトップに入れライブの幕開けを華々しく飾った。JIM(G)はギターをかき鳴らしながらモニターの上に乗ったり、跳ねたりしながら観客を煽り、MARCY(Dr)はタイトなリズムでバンドを支える。ROYの「今日はガッツリいきましょうか?」という宣言どおり序盤から濃厚なセットリストを展開していくメンバーたち。「新しい担任の先生がやってきたらあたたかく迎えてください」という独特のユーモアを交えた紹介からは、TAXMAN(G, Vo)の小気味良いギターから始まるポップな新曲を披露する場面も。この曲ではJIMのメロディアスなソロギターも響き、演奏が終わると大きな拍手と歓声が沸き起こった。
MARCYをいじり倒すMCを経て始まったブロックでは、レイ・チャールズの「MESS AROUND」のソウルフルなカバーを挟みつつ、今回のツアーで披露されているもうひとつの新曲もプレイ。こちらは轟々としたギターリフが炸裂するロックチューンで、明滅する照明が楽曲の激しいテイストを際立たせる。ラストではROYのシャウトが雄叫びのように響き、オーディエンスの耳を刺激していた。
中盤はミディアムバラード「SAD SONG」少し会場の空気を落ち着かせると、TAXMANがメインボーカルをとるナンバーでフロアを再び沸騰させる。ちなみに「SO LONG SO LONG」では4人それぞれがソロを披露したが、中でもひと際目立っていたのは照明をも味方につけたMARCY。主役のTAXMANを食ってしまうほどの雰囲気にROYは「MARCYがかっさらいましたよ」と挑発気味に語りかける。負けじとTAXMANもギターをかき鳴らし、スポットライトを当てられるも、ROYに容赦なく「まだMARCYのほうがカッコいい」と言われ、「このままだとシャクなんで、もう1曲!」と勢い良く「B.P.B」へつなげる一幕があった。
後半も4人のテンションは下がらず、フロアもそれにあわせて踊り狂う。「YOU GOTTA DANCE」の途中でJIMはフロアに降り、もみくちゃになりながらギターをプレイ。本編の20曲を演奏し終えた4人のスーツは汗で濡れ、本来の紺色から濃紺に近い色合いに変わっていた。
「毎回毎回ありがとうございます。同じくらい僕も皆さんのことを愛してますんで」というMARCYの殺し文句で始まったアンコール。再びオーディエンスの興奮に火を付けるような「ROCK ME BABY」に続き、バンドと観客が一体になるコール&レスポンス「KEEP ON ROCKIN'」が届けられ、これ以上ないパーティムードがフロアを包み込む。そしてアンコールを含め全22曲を披露し、ロックンロールの楽しさを2700人に伝授した4人は、恒例の「わっしょい!」を行うと笑顔で舞台を去っていった。
THE BAWDIES「"ROCK ME BABY" TOUR 2012」
2012年6月26日@東京都 Zepp Tokyoセットリスト
01. EMOTION POTION
02. A NEW DAY IS COMIN'
03. I'M A LOVE MAN
04. LOVE YOU NEED YOU
05. 新曲
06. EVERYDAY’S A NEW DAY
07. I BEG YOU
08. MESS AROUND
09. 新曲
10. SHOW ME UP
11. IT'S TOO LATE
12. SAD SONG
13. I’M IN LOVE WITH YOU
14. I WANT TO THANK YOU
15. SO LONG SO LONG
16. B.P.B
17. JUST BE COOL
18. HOT DOG
19. ROCK ME BABY
20. YOU GOTTA DANCE
<アンコール>
21. RED ROCKET SHIP
22. KEEP ON ROCKIN’
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