このライブは本人の発案により「CHIHIRO ONITSUKA Premium Live『生たまごを堕として』」と題して開催。満員のファンが待つ中ふらりとステージに現れた鬼束は、ファンからの「ちーちゃん！」の声に軽く手を挙げて応え、1曲目「Time After Time」からライブをスタートさせた。富樫春生によるキーボードのみをバックに披露されるその歌声に、集まったファンはうっとりと聴き入る。
1曲目を歌い終えると、鬼束は「今日は声が枯れてるけど、それもプレミアム！」と宣言し、サブタイトルの「生たまごを堕として」が自身の楽曲「帰り路をなくして」のパロディであることを明かしてフロアを沸かせる。会場をなごやかなムードで包み込んだあとは、アルバム収録のカバー曲をこの日限りの新たなアレンジで次々と歌唱。本編ラストの「I Need To Be In Love」ではアップテンポなピアノの音色に乗せ、ステージを左右に動きながらハスキーな声を響かせた。アンコールではアコースティックギターを持って登場し、「最近とんでもない“ろくでなし”に出会って」と話して、英語詞のブルージーな新曲「Wasted」をギターの弾き語りで披露した。
鳴り止まない拍手に応えてステージに戻った彼女は、司会者とともに短いトークパートに参加。カバーアルバムの収録曲について「Mother Nature's Son」は映画「アイ・アム・サム」、「Sweet Home Alabama」は映画「フォレスト・ガンプ」 、「Take Me Home, Country Roads」は映画「耳をすませば」を観て好きになったと語った。さらに首の後ろに入れた新たなタトゥーをファンにちらりと見せ、最後は「このあたりでドロンさせていただきます！」とキュートなポーズをとってステージを去っていった。
なお、彼女は今週末6月9日（土）のフジテレビ系「MUSIC FAIR」で約5年ぶりとなる地上波音楽番組に出演。鬼束ちひろ×富樫春生のコラボで「Time After Time」を披露する。
CHIHIRO ONITSUKA Premium Live「生たまごを堕として」
～「FAMOUS MICHROPHONE」Release Party～ セットリスト
01. Time After Time（TUCK & PATTI）
02. Brass In Pocket（THE PRETENDERS）
03. Take Me Home, Country Roads（ジョン・デンバー）
04. Desperado（EAGLES）
05. I Need To Be In Love（CARPENTERS）
＜アンコール＞
06. Wasted（鬼束ちひろオリジナル新曲）
※カッコ内はオリジナルアーティスト
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