矢野顕子企画の六本木ヒルズGW無料ライブで豪華12組熱演

2

141

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 49 26
  • 33 シェア

今年で5回目となるフリーライブイベント「J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S」が東京・六本木ヒルズアリーナで5月3日と4日に開催された。

yanokamiのライブでの矢野顕子。

yanokamiのライブでの矢野顕子。

大きなサイズで見る(全37件)

矢野顕子ライブ中の会場の様子。

矢野顕子ライブ中の会場の様子。

大きなサイズで見る(全37件)

「TOKYO M.A.P.S」はJ-WAVEと六本木ヒルズの共催で毎年ゴールデンウィークに開催されている、音楽、アート、パフォーマンスなどさまざまな表現を発信するイベント。5回目となる今年は矢野顕子がオーガナイザーを務め、自身が出演するライブのほか、矢野顕子の呼びかけで集まった多彩なアーティストがパフォーマンスを披露した。

1日目のトップバッターは松本淳一。テルミンのトリ音、オンドマルトノの久保智美とともにMATOKKUとしてライブを披露し、また終盤には弦楽のsuisaiカルテットをゲストにオリジナリティあふれる音楽を奏でた。

続いての原田郁子は、「なんとも言えない音で、ずっと一緒に演奏してみたかった」というコラ奏者のWill、スティールパン奏者のトンチとともに、漂うようなボーカルでゆるやかな雰囲気を作り出した。また第2回の「TOKYO M.A.P.S」でオーガナイザーを務めた大貫妙子は、透き通る歌声を再び六本木ヒルズアリーナに響かせていた。

rei harakamiを通じて矢野顕子と交流を深めたというOvallは、数々のフェスでステージを賑わせているカラフルなサウンドで観客を魅了。the HIATUSの細美武士は、超満員のオーディエンスを前にギター1本で弾き語りを行い、「毎回毎回ハードルを越えたくて、ライブのたびに新曲を演奏しようと思っているから」と語ってその日の朝にできたばかりの新曲も披露した。

1日目のラストステージは、オーガナイザーの矢野顕子と昨年急逝したrei harakamiのユニットyanokami。この日は「去年の1月にニューヨークで会って、いつか一緒にステージをしたいと思っていた」というコンテンポラリーダンサーの森下真樹をゲストに迎え、矢野の歌声とrei harakamiの電子音、森下の躍動的なダンスが調和したアーティスティックな空間が展開された。そして「今日出演してくれたアーティスト1人ひとりに感謝しています」という矢野顕子の言葉とともに初日公演は終了した。

2日目は大橋トリオからスタート。5月の心地良い風と大橋トリオの自然体の音楽がマッチした、トップバッターにふさわしいステージが届けられた。続く2組目の世武裕子は「矢野さんと同じピアノが弾けるなんて感慨深い」とステージ上でコメント。驚異的なテクニックでピアノを弾きこなし、ラストナンバー「伝説のトリプルプレイ」の後は鳴り止まない拍手が会場を包んでいた。

2008年の記念すべき第1回「TOKYO M.A.P.S」でオーガナイザーを務めた宮沢和史は「1回目のオーガナイザーをしたときに、ずっと続けばいいな、大きくなっていけばいいなと思っていたので、身内として、またこの会場に戻ってこられてとてもうれしい」とコメント。この日の宮沢のステージのテーマは「沖縄」で、三線を片手に沖縄民謡の「梅の香り」やTHE BOOMの「島唄」などを熱唱した。

レキシのライブでは、笑いを誘うMCと会場を巻き込んでのライブパフォーマンスで、空気を一気に変える盛り上がりに。続く鈴木慶一のライブではムーンライダーズの武川雅寛も参加し、さらに途中からマイカ・ブルデがコーラスを担当するなど、華やかさも加わった貫禄のステージが展開された。

2日間の大トリはオーガナイザーの矢野顕子。「才能あふれる方々と最高の時間をシェアできたことに感謝します」と参加アーティスト1人ひとりの名前を呼び「天気は最高ではなかったけど、天気なんかに負けない熱い演奏をありがとう」と語りかけた。話すように、体の一部のように歌を紡ぎだす矢野の演奏に、会場に集まった超満員のオーディエンスもじっと聴き入っていた。

「J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S AKIKO YANO EDITION」5月3日セットリスト

松本淳一 ゲスト:MATOKKU / suisaiカルテット

01. DANCE -コンタクト・インプロビゼーション-
02. あるきだす
03. リボンがふわふわとして
04. ハナソーヨ
05. 雲カラ光
06. NEWDAYS
07. april(仮

原田郁子

01. 青い闇をまっさかさまにおちていく流れ星を知っている
02. あいのこども
03. 銀河

大貫妙子

01. アメイジング・グレイス~Beautiful Songs 歌が生まれてる
02. あなたを思うと
03. 横顔
04. 色彩都市
05. clean up(インストルメンタル)
06. a life
07. 美しい人よ

Ovall

01. Mary(Flying Beats)
02. Meaning Of Love
03. Beautiful Love
04. Moon Beams
05. Moon Beams(Reprise)
06. Feverish Imagination

細美武士

01. Russians(Sting)
02. Superblock(the HIATUS)
03. 未発表曲
04. 未発表曲
05. Salamander(ELLEGARDEN)
06. 未発表曲
07. On Your Way Home(the HIATUS)

yanokami

01. Don't Speculate
02. David
03. Ruby Tuesday
04. 東京コシツ(森下真樹)
05. 瞳をとじて
06. ばらの花
EC. 気球にのって

「J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S AKIKO YANO EDITION」5月4日セットリスト

大橋トリオ

01. モンスター
02. ゼロ
03. フラワー
04. BINGBNG
05. 忘れない

世武裕子

01. Good Morning World!
02. 75002
03. ピエロは踊れなくなったとか
04. ピアノソロ
05. hello hello
06. 伝説のトリプルプレイ

宮沢和史

01. 沖縄に降る雪
02. 梅の香り
03. 風になりたい
04. 暁月夜
05. 島唄

レキシ

01. きらきら武士
02. 妹子なぅ
03. 狩りから稲作へ
04. LOVE レキシ

鈴木慶一

01. outrage
02. Doro Niwa
03. 流木のうた
04. あたしの故郷は流木なの
05. 物恋うWaltz
06. Witchi-Tai-To
07. Eight Melodies

矢野顕子

01. また会おね
02. しあわせなバカタレ
03. Home Sweet Home
04. 気仙沼においでよ
05. All The Bones Are White
06. いい日旅立ち
07. GREENFIELDS
EN. ひとつだけ

この記事の画像(全37件)

読者の反応

  • 2

みねはた @minehata

@kiji_tama1115 かなり閑散としてた。大貫さんもOvallも終わって、あとは矢野さんだね!みたいな空気(笑)このイベントでした→http://t.co/rJdJGaaChh

コメントを読む(2件)

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 矢野顕子 / クラムボン / 大貫妙子 / Ovall / the HIATUS / rei harakami / 大橋トリオ / 世武裕子 / 宮沢和史 / THE BOOM の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。