電気グルーヴ×ギターウルフ「キューン20」で狂乱ライブ

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Ki/oon Musicのレーベル設立20周年を記念し、東京・LIQUIDROOM ebisuにて20日間にわたって行われていたライブイベント「キューン20 イヤーズ&デイズ」の最終公演が4月30日に開催。電気グルーヴギターウルフという、レーベルを代表する2組が登場し、観客を沸かせた。

電気グルーヴ(Photo by 三島タカユキ)

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ギターウルフ(Photo by 三島タカユキ)

ギターウルフ(Photo by 三島タカユキ)

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この日先陣を切ったのは電気グルーヴ。幕が開き、石野卓球とサポートの牛尾憲輔(agraphLAMA)の姿が見えると観客からは怒号のような歓声が上がる。真っ赤な照明の中、「少年ヤング」のイントロに乗せピエール瀧が登場すると、熱狂はますます加速した。

続いて高い音圧と固い音色で、2012年型のサウンドにアップデートされた「Acid House All Night Long」が鳴らされると、場内がダンスフロアに変貌する。さらに最新シングルの収録曲「SHAME」「SHAMEFUL」をシームレスに演奏。「はいどーも、電気グルーヴでーす!!」とシャウトする卓球の声と、間奏で高らかに鳴らされるホイッスルが観客の興奮に火をつけた。

会場を少しクールダウンさせるかのように行われたMCでは、卓球がキューン20周年へのお祝いの言葉を口にし、続いて「古くからいるのはうちらと真心(ブラザーズ)ぐらいだっていうね」とコメント。さらに「僕らも2年ぐらい前に20周年を迎えて。そのときの曲をKi/oon Musicバーションで演ります」と鳴らしたのは「電気グルーヴ20周年のうた」だ。曲にあわせてDEVICEGIRLSが流す同曲のPVに、この日ばかりの特別版としてレーベル代表取締役の中山道彦の似顔絵が挟み込まれるドッキリも。オーディエンスはやんややんやの大盛り上がりで、キューン20周年をお祝いした。

そしてハウス調のアレンジが施された「ガリガリ君」から電気のライブの後半戦はスタート。続く「FLASHBACK DISCO」ではスペイシーなピアノの音色と内臓に響くキックの音が高揚感を後押しする。さらに、まさかの「N.O.」披露でフロアは最高潮にヒートアップ。楽曲中盤では卓球がステージ前方に飛び出たのをサポートするように瀧がシンセドラムを叩きまくる。そしてラストナンバーは、近年プレイされることのなかった「電気ビリビリ」。これにはオーディエンスも驚喜し、狂乱したように踊りまくる人が続出した。

転換を挟み、いよいよイベントの大トリを飾るギターウルフの出番に。幕が開くと真っ赤な照明に照らされたステージがスモークの海に包まれているドラマチックな演出が会場を圧倒する。そしてSEを切り裂くようなギターが鳴ったかと思うと、セイジ(Vo, G)が「イエーーーーーイ!!」とシャウトし、ライブの口火を切る。続けてセイジは缶ビールをあおり、トオル(Dr)の激しいタムから「狼惑星」へとつなぐ。

この日のギターウルフはアメリカツアー帰りとあり、気合十分のコンディション。「オールナイトでぶっとばせ!!」「ジェットジェネレーション」といったパンチのある楽曲を投下し、観客を興奮させる。さらに「UFO ロマンティクス」のあとには、新曲「メソポタミアロンリー」を演奏し、ファンを喜ばせる一幕も。

そしてライブ終盤の「KICK OUT THE JAMS」では恒例となったファンをステージに上げる展開に。革のライダースにギターウルフTシャツを着た男性をステージに上げると、セイジは熱烈なハグのあとに自分のギターを押しつけて弾くよう指示。「ギターは押さえるもんじゃねえんだよ! (指)1本でいい! 1本で!」とシャウトし、「ビビるな!」と男性を後押しする。その間、自分はオーディエンスの海にダイブし、波に洗われるように戻ってくると再度男性を鼓舞する。七転八倒の末、男性が見事セイジの思い描くロックンロールなストロークをかますと、フロアからも大きな拍手が。感極まったようにセイジが男性をステージに引き倒し、そのまま「KICK OUT THE JAMS」がラストまで披露された。さらにセイジの「ロックンロール!」というシャウトとギターをステージ床に叩き付けるばりっという音に続いて「RUMBLE」を演奏。熱いパフォーマンスに誰もが圧倒される中、ギターウルフのライブはいったん幕を下ろした。

アンコールの声を受け登場したメンバー3人は、「JETT LOVE」「環七フィーバー」といったライブ定番曲を次々に鳴らす。そしてすぐさま袖に下がるも、繰り返されるアンコールに応えみたび姿を現す。「インベーダーエース」で再度フロアを温めたあとは、セイジの「高校生? 大学生? いるか!?」「この曲だけはばっちり耳に入れて帰ってみろ!」という絶叫に続いて「高校生アクション」を演奏した。ファンの期待どおり、間奏ではオーディエンスがステージ上に引き上げられ、“人間ピラミッド”を構成。下から4-3-2-1という大掛かりな構成に一度は崩れ落ちるも、2回目で見事成功し、頂上でセイジが咆哮するとともに“人間ピラミッド”が崩壊。ステージ上からファンが次々とダイブでフロアに戻る中、「キューン20周年おめでとう!!」という絶叫で、計20日間に及んだイベントの幕が下ろされた。

なお、このイベントの模様は6月以降にMUSIC ON! TVの特番で紹介される予定。また会場で販売されていたオフィシャルグッズの通販も後日スタートする。詳細は「キューン20」オフィシャルサイトでアナウンスされるので、気になる人はチェックしておこう。

「キューン20 イヤーズ&デイズ」電気グルーヴ / ギターウルフ
2012年4月30日 LIQUIDROOM ebisu セットリスト

電気グルーヴ

01. 少年ヤング
02. Acid House All Night Long
03. SHAME
04. SHAMEFUL
05. 電気グルーヴ20周年のうた
06. ガリガリ君
07. FLASHBACK DISCO
08. N.O.
09. 電気ビリビリ

ギターウルフ

01. 狼惑星
02. オールナイトでぶっとばせ!!
03. ミサイルミー
04. ジェット ジェネレーション
05. UFO ロマンティックス
06. メソポタミアロンリー(新曲)
07. ケンカロック
08. ワイルドゼロ
09. 火星ツイスト
10. KICK OUT THE JAMS
11. RUMBLE
<ENCORE>
12. Green Onion
13. JETT LOVE
14. 環七フィーバー
<DOUBLE ENCORE>
15. インベーダーエース
16. 高校生アクション

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