ももクロ、SuG、クリープハイプが渋公で“オイシイ”競演

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昨日4月15日に東京・渋谷公会堂にて、ニッポン放送のアナウンサー吉田尚記がプロデュースするライブイベント「ミューコミ+ presents ミュ~フェス2012~Spring~ライブ1000本観戦アナ吉田のサブカル全部乗せ!」が開催された。

イベント直前の囲み取材に応じた出演者たち。左から吉田尚記、SuG、クリープハイプ、ももいろクローバーZ。

イベント直前の囲み取材に応じた出演者たち。左から吉田尚記、SuG、クリープハイプ、ももいろクローバーZ。

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「words of the mind ~brandnew journey~」では有安杏果がカエルのマスクと手袋をつけて登場。

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トリッキーなサウンドとオーディエンスを沸かせるMCで会場を魅了したクリープハイプ。

トリッキーなサウンドとオーディエンスを沸かせるMCで会場を魅了したクリープハイプ。

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トークコーナーでは会場の男性たちの共感を呼ぶ趣味を明かしたSuG。

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イベントには吉田と番組スタッフが熟考の上でブッキングした、ももいろクローバーZクリープハイプSuGというバラエティに富んだ3組が出演し、それぞれがライブに加え吉田とのトークバトル「サブカルトークバトル渋谷の陣」を繰り広げた。開演直前には出演アーティストと吉田を交えたフォトセッションおよび囲み取材が行われた。異色の顔合わせについて訊かれるとSuGの武瑠(Vo)は「オイシイと思いました」とコメントし、これを口火にクリープハイプの尾崎世界観(Vo, G)も「オイシイです」と呟く。さらにももいろクローバーZは高城れにも「ひらがなで、おいしいと思いました」と答え、メンバーを含む共演者たちを爆笑させた。

「めちゃめちゃありえない感じの客席!」という吉田の発言から幕を明けたイベントでは、まずは出演者たちがステージに勢揃い。武瑠は目の前に広がるペンライトの海に驚いた様子で「こんなペンライトの数、見たことないです!」と興奮気味に語り、尾崎は緊張した面持ちで「初めましてよろしくお願いします」と挨拶。そしてももクロはザ・ドリフターズ出演の名バラエティ番組「8時だョ!全員集合」の収録がかつて渋谷公会堂で行われたことを受け、「『ヒゲ』のテーマ」に乗せて髭を付けて登場する手の込みよう。高城に至っては、同音異姓の高木ブーにちなんで、緑のアフロのカツラを被り雷様に扮してオーディエンスを笑わせる。そしてももクロメンバーの掛け声にあわせて出演者もオーディエンスもZポーズを決め、開場が一体感に包まれたところでトップバッターのSuGのステージへと移った。

超満員の観客が待ち構える中スタンバイしたSuGは「☆ギミギミ☆」を皮切りにアッパーチューン次々と放つ。初めて彼らを観るであろう人も総立ちになり、盛大なコールを送り、手に持ったペンライトを力強く振る。そんな熱烈な観客に囲まれメンバーもうれしそうな表情を浮かべ、武瑠は「めちゃくちゃ楽しい! 最近SuGって検索すると、『スギちゃん』って出るんですけど、今日ここにいる人はSuG推しになってくれると思います」と猛烈にアピール。さらに「新曲をやります!」という宣言から「労働讃歌」のさわりをカバーするサプライズで、瞬時にももクロファンのハートを掴んでしまう場面も。それを機に、会場は彼らのホームと化し5人のプレイは伸び伸びとしたものになり、終始エネルギー全開のステージに会場の隅から隅まで熱狂的な盛り上がりをみせていた。

SuGのライブの続いては、出演者がそれぞれ吉田と語る「サブカルトークバトル渋谷の陣」のコーナーに突入。クリープハイプは尾崎が大好きという「ラジオ」で、SuGは各メンバーの趣味をあらわにする「趣味男子」、そしてももクロは「消費税」について吉田とトーク。ももクロと吉田のトークは、消費税に関するクイズ大会と化し「ももクロ試練の七番勝負」の回を思わせる展開となった。さらにトークコーナでは井上ジョーが、NHKの全世界向け音楽番組「J-MELO」の収録で乱入。吉田とともに「日本のカルチャーシーンはジャンルのクロスオーバーが楽しい」と熱く語っていた。

ライブアクト2組目のクリープハイプは、普段のライブハウスとは異なる雰囲気に少し緊張している様子。しかしオーディエンスの歓声を浴びながら、曲を重ねるごとに少しずつ本領を発揮し始めていく。「オレンジ」では4つ打ちのドラムにあわせて観客が体を心地良さそうに揺らし、「グレーマンのせいにする」ではグルーヴィな空気で会場を包み込む。またMCでは尾崎はおもむろにももクロでは百田夏菜子推しであることを告白。「でもCDも渡せないままで。さっきリハーサルのとき取材で百田さんが横にいたけど、1回目も横を見られず」と切ないエピソードを披露して、ももクロファンに励まされるというハートウォーミングな一幕もあった。

全問正解者には出演者のサイン入り色紙プレゼントという豪華企画「客席全員参加のサブトラクイズ」のあとは、いよいよイベントのトリを飾るももいろクローバーZの出番。野太いコールを浴びてパフォーマンスを始めた5人は、サプライズ演出や小ネタを仕込んだ全力のステージを披露した。「走れ!」では百田と玉井詩織が曲の途中で2階席に移動しオーディエンスとの一体感を作り出し、「words of the mind ~brandnew journey~」では有安杏果がカエルの被り物と手を着用してのダンスで「カワイイ!」と声援を浴びる。そして新学年に入って初めての自己紹介では、高校を卒業した高城が「18歳の毎日ヒロインです!」と宣言し、有安は間違えて「高校2年生の16歳」と言ってしまうハプニングが発生。バージョンアップした自己紹介に、オーディエンスは歓喜していた。

本編だけでも企画が盛りだくさんだったが、アンコールでは「ミュ~コミプラス」リスナー用のプレゼントのために高城が怪盗に扮して吉田の自宅でお宝を物色する映像が上映された。何も知らされていなかった吉田は絶句しながらも、推しである高城の懇願とアンコールの誘惑に負けて陥落。その流れで「行くぜっ!怪盗少女」と「ツヨクツヨク」の2曲が披露され、汗をしたたらせ全力で歌い踊る5人にオーディエンスは喝采を送った。

全アクトが終わり再びステージに集結した出演者たちは、口々にオーディエンスの盛り上がりを絶賛。最後に百田が「違うジャンルの方々と同じステージに立てるのはホントに光栄です。ホント楽しかったです!」と叫び、3組による異種格闘技競演は出演者とオーディエンスに新たな出会いを提示する形で終幕した。

なおイベントの様子は、本日4月16日(月)~19日(木)24:00から放送のニッポン放送「ミュ~コミプラス」にてオンエア。さらに同期間に番組ではももクロ特集コーナー「ももクロサミット2012」を展開する。このコーナーではももクロ好きを公言するゲストの出演や、生放送中にメンバーがリスナーに電話する「行くぜっ!回答リスナー」、ももクロがサインを入れた吉田の私物プレゼント企画なども実施されるので、ファンはお聴き逃しなく。

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読者の反応

Makoto Kaga / 加賀誠人 @makotokaga

アイドルとバンドの対バンイベントとしては、これは最高だったなという思い出。吉田尚記アナの「どのグループも全力で推してください!」との言葉からはじまって、実際そうなってたのも最高だったなと(8年も前なのか……)。

https://t.co/GfD2rkMqQU

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