このツアーにはCASCADEと負けず劣らずの個性派たちが参加。初日となる東京公演には、
トップバッターを務めたのはPANDA 1/2。ジェームズ・パンダJr.がターンテーブルの上で待つ中、藤岡みなみが駆けるようにステージに現れ、チャーミングな歌声で「上海は夜の6時」を歌い始める。続けて「夢の中へ」を軽やかなバンドサウンドにあわせて披露し、序盤からオーディエンスにキュートな魅力を印象付けた。
初めてPANDA 1/2を観るオーディエンスに向けて、藤岡は曲の合間に「初めまして! PANDA 1/2です」と何度もアピール。ターンテーブルをくるくる回り続けるジェームズとの絶妙な掛け合いで観客の笑いを誘う一方で、金曜日の夜にぴったりな「中華街ウキウキ通り」などのポップチューンで会場を華やかな空気で包み込んだ。
2番手のザ・キャプテンズは、PANDA 1/2のファンやカスケーダーをも巻き込んだエンターテインメントショーを繰り広げた。黄色い歓声と手拍子を浴びながら登場した傷彦(Vo, G)は、「初めて会ったその日から、恋の花咲くこともある。最後のグループサウンズ、ザ・キャプテンズです!」とおなじみの言葉を叫ぶと、「お前一番星」からライブをスタートさせた。
「恋するマタドール」では傷彦がバラをくわえながら闘牛用の赤布を構えて舞い、それを後押しするようにテッド(B)、ヒザシ(G)、ヨースケ(Dr)も情熱的なプレイを披露する。「失神天国~恋をしようよ~」では、傷彦が観客に愛の告白をした瞬間に失神する恒例のパフォーマンスも。これにはカスケーダーたちも驚きつつ、傷彦コールをして復活を手助けするハートウォーミングな一幕が見られた。「恋のゼロハン」を届け終えると、メンバーは去り際にそれぞれ感謝の言葉を伝え、最後は傷彦の投げキッスで華麗にライブを締めくくった。
トリを務めるCASCADEの前には、最新アルバム「ヘタウマカウボーイズ」の収録曲「優しいサギ師の寝言のように」のPVに出演している岡本夏生がスクリーンに現れ、ハイテンションなコメントで観客の期待を煽る。熱気が高まる中登場したCASCADEは、貫禄すら感じさせるパフォーマンスを展開。HIROSHI(Dr)はタイトなリズムを刻み、MASASHI(G)は豊かなフレーズをかき鳴らしながら、時折茶目っ気たっぷりの表情で観客を笑わせる。またTAMA(Vo)は縦横無尽にステージ上を踊りまくり、ディズニーアニメ「白雪姫」でおなじみの「ハイ・ホー」などアグレッシブなナンバーを連続投下していく。中でも「優しいサギ師の寝言のように」では新曲にもかかわらず踊り狂う観客の姿も見られ、早くもライブの定番曲になることを予感させた。
そのキレのあるパフォーマンス同様、TAMA(Vo)のMCも絶好調。強烈なインパクトを放っていたザ・キャプテンズに対して「あれやりすぎやろー!(笑)」と叫び対バンを楽しんでいる様子を伺わせる。さらにしっかり最新アルバムについてもアピールし、「アホみたいに突っ走ってる感じ。最高やで。エンドレスリピートやから」と中毒性が高い作品であることを明かしていた。
アンコールで再登場したメンバーは、汗をびっしょりかきながら「CASCADE presents『VIVA!ROCK'A FIELD』」の大阪公演と名古屋公演について改めてアナウンス。TAMAは「大阪はアルカラとピアノゾンビ、名古屋はMONOBRIGHTとキノコホテルが出演します。これはイケナイ夜になりそうやなあ」と期待を覗かせていた。なお、チケットは両公演とも一般発売中。
CASCADE presents「VIVA!ROCK'A FIELD」
2012年4月26日(木)大阪府 大阪BIG CAT
OPEN 18:30 / START 19:00
<出演者>
CASCADE / ピアノゾンビ / アルカラ
2012年4月27日(金)愛知県 名古屋BOTTOM LINE
OPEN 18:15 / START 19:00
<出演者>
CASCADE / MONOBRIGHT / キノコホテル
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