今回のロンドン公演は、国内外で大きな話題を呼んだ3月25日のニューヨークMadison Square Garden公演終了後初のステージで、ツアー海外公演後半戦の幕開けを飾るもの。L'Arc-en-Cielは1997年にレコーディングのためイギリスに滞在したことがあるが、公演を行うのは今回が初めて。チケットはすべて完売し、ヨーロッパ圏での注目の高さをうかがわせた。
会場は開演前のサウンドチェックの段階から歓声が起こり、この夜の盛り上がりを早くも予感させた。hyde(Vo)は序盤のMCで「Hello, London! I wanted to see you!」とロンドンのオーディエンスに挨拶し、ともに素晴らしい時間を過ごそうと呼びかける。観客も大歓声でその言葉に応え、彼らの初のロンドン公演の実現を祝った。
この日はニューヨーク公演に引き続き、「CHASE」と「X X X」を英語バージョンで披露。「REVELATION」ではメンバーの煽りに応えてオーディエンスが一斉に拳を上げ、「瞳の住人」ではhydeの美しい声にうっとりと聴き入る。途中、ken(G)のMCでは「昨日、tetsuya(B)に『COOL BRITANNIA』(イギリスの大型土産店)でプレゼントを買ってきました!」と袋を手渡す。ユニオンジャック柄の衣装に身を包んだtetsuyaに合わせたかのように、中身は同じユニオンジャック柄のネックピローやレギンス、下着といったグッズばかり。絶句するtetsuyaに向かってkenは「So cool!」とうれしそうに言い放っていた。会場のボルテージが最高潮に達したところでyukihiro(Dr)が渾身のドラムソロを展開し、オーディエンスを熱狂させた。
インターバル後の「あなた」は、オーディエンスがビジョンに映し出されたローマ字の歌詞を見ながら大合唱する形で始まり、会場の一体感をさらに高めていく。「Link」ではhydeが1階フロアや2階席のファンとコミュニケーションしながら笑顔で歌い、この日のステージを楽しんでいる様子を見せた。この「Link」中には、tetsuyaがいきなり広東語でMCを始めて「Mistake!」とふざけてみせ、ファンを笑わせる一幕もあった。
「Link」が終わるとhydeはオーディエンスに「You are the best!」と語りかけ、この日の盛り上がりに感謝の意を述べる。ラストを飾ったナンバーは「虹」。今から15年前、イギリスで制作された名曲が、メンバーそれぞれの思いが伝わるようなパフォーマンスで披露された。ステージを去る際、hydeは「See you again. I'll be back!」と挨拶。ロンドンのファンに向けて再会を誓った。
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