177組のアーティストが彩った「CDJ」に14万人集結

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12月28日から31日にかけて、ロッキング・オンが企画制作する屋内ロックフェスティバル「COUNTDOWN JAPAN 11/12」が開催。千葉・幕張メッセ国際展示場1~8ホールとイベントホールを舞台に、4日間で計14万213人を動員した。

EARTH STAGEで元日0時を迎えた瞬間には、特効の銀テープが舞った。

EARTH STAGEで元日0時を迎えた瞬間には、特効の銀テープが舞った。

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今回で9回目を迎えた「COUNTDOWN JAPAN」では、例年どおりEARTH STAGE、GALAXY STAGE、COSMO STAGE、MOON STAGEの4ステージに加え、ASTRO ARENAの構成を大幅に変更。ライブアクトの数が増え、新たな楽しみ方が提案された。

初日の12月28日、フェス最大のステージであるEARTH STAGEのトップバッターを飾ったのは10-FEET。その後は盤石のパフォーマンスとゆるいMCで会場を沸かせたPUFFY、新編成で初めて「COUNTDOWN JAPAN」のステージに立ったフジファブリックと続く。また氣志團は、登場早々「YAMASHITA'S」と名乗る6人組にステージを乗っ取られ、そのままYAMASHITA'Sが終始EARTH STAGEを支配する“異常事態”に。YAMASHITA'Sは、10月30日に行われたスペースシャワーTV「スペシャエリア」のイベント以来のステージを完璧な演奏でこなし、観客の賞賛をさらっていた。

COSMO STAGEにはD'ERLANGER、雅-MIYAVI-、INORANといったグラマラスかつソリッドなロックを鳴らす面々が登場。またASTRO ARENAにはLEDスクリーンが計4枚設置され、映像演出も見どころのATOM ON SPHERE、DE DE MOUSE + dependentsなどのバンドがその本領を発揮していた。

2日目の12月29日、EARTH STAGEの口火を切ったASIAN KUNG-FU GENERATIONは、1stフルアルバム「君繋ファイブエム」再現ライブを行い、オーディエンスの度肝を抜く。そして2人編成での初出演となったチャットモンチーは、2月発売のニューシングル「テルマエ・ロマン」など新曲目白押しのステージで、新生チャットモンチーを印象づけた。

またフェスには今回も、2011年に躍進を遂げた新鋭が続々と登場。この日は、妖艶なパフォーマンスでASTRO ARENAを自分たちの色に染め上げた女王蜂、繊細な詞世界とダイナミックな演奏で観客を虜にしたNOVELS、愛を高らかに歌ったback number、童謡のようなグッドメロディが耳に残るOverTheDogs、ダンサブルな楽曲を叩き付けたDr.DOWNERと、さまざまなカラーのバンドが初めて「COUNTDOWN JAPAN」のステージを踏んだ。

さらに夜を迎えたGALAXY STAGEには電気グルーヴが光臨。アタックの強いベースに乗せて「Shangri-La」「Acid House All Night Long」といったキラーチューンを連発し、フロアを踊らせる。また「ガリガリ君」ではピエール瀧が衣装をチェンジして登場。初音ミクならぬ“初音タキ”としてステージ上を縦横無尽に駆け回り、場内を爆笑の渦に陥れた。そして続くART-SCHOOLは、この日が宇野剛史&鈴木浩之を含む4人編成でのラストステージに。宇野が「今日で僕と、ドラムの鈴木浩之が脱退します。最後のライブ、どうぞ楽しんでいってください」と口にし場内がさみしげな空気に包まれるひとときもあったが、バンドは今の4人で見せられる最高のパフォーマンスを届けるべく、熱いプレイに徹していた。

3日目の12月30日は、EARTH STAGEにおける9mm Parabellum Bulletの鮮烈で激しい演奏から開始。その後はストレイテナーTHE BAWDIESとフェス常連メンツが続き、オーディエンスをヒートアップさせる。また夕方には久保田利伸が出演し、ファンクネスあふれるボーカルで「LA・LA・LA LOVE SONG」「Missing」を始めとする大ヒット曲を惜しみなく歌い上げ、観客を興奮させた。

ASTRO ARENAには、ダンサブルな楽曲を得意とするバンドが多く登場。人力ドラムンベースを特徴とするMop of Headがフロアを踊らせ、avengers in sci-fiは大量のエフェクターを駆使した複雑な音像で観客を惹き付ける。KIMONOSは、ステージ後半から白根賢一(Dr / Great 3)を招いたスリーピース編成で分厚いサウンドを響かせ、LAMAはフルカワミキ&ナカコーによるツインボーカルとVJによる映像が絡み合った幻想的な世界観を展開した。

最終日の31日は、例年どおり新年のカウントダウンを含むオールナイト公演として実施。15時過ぎにGALAXY STAGEで始まったTHE BACK HORNのライブから、興奮の一夜がスタートした。またEARTH STAGEの常連となったグループ魂は、「ペニスJAPAN」から始まる下品なセットリストとパンキッシュな演奏でお祭りムードを盛り上げる。そして終盤には「いわきアンモナイト音頭」「東北の魂」といった楽曲で東北への愛を惜しみなく宣言していた。続くSEKAI NO OWARIは、シングル「スターライトパレード」からライブを始め、飛躍を果たした年の集大成ともいえる堂々としたステージを披露した。

その後、MOON STAGEには仲井戸“CHABO”麗市、GALAXY STAGEには佐野元春 & THE COYOTE BANDといったロックレジェンドが立ち、オーディエンスの喝采をさらう。そしてEARTH STAGEに岡村靖幸が登場する時間になると、フロアは期待感に満ちあふれた観客で超満員に。最新アルバム「エチケット(パープルジャケット)」の収録曲「どぉなっちゃってんだよ」からライブをスタートさせた岡村は、キレのあるダンスを披露したかと思えば、情熱的にオベーションギターをかき鳴らす。「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」「だいすき」「come baby」「マシュマロハネムーン」「セックス」といったナンバーをノンストップで演奏し、完全復活を遂げた2011年を締めくくった。

カウントダウンを担当したのは、EARTH STAGEがDragon Ash、GALAXY STAGEがYOUR SONG IS GOOD、COSMO STAGEがモーモールルギャバン、MOON STAGEがソウル・フラワー・ユニオン、ASTRO ARENAがダイノジ。カウントダウンを経て0時になると、特効のテープや色とりどりの風船が降り注ぎ、フロアが祝祭空間と化す。その後の深夜帯は、中川翔子Plastic Treeといった個性派、bonobosやsmorgasらスキルフルなバンドが登場し、全ステージのラストアクトとなったTOTALFATまで会場では大きな盛り上がりが続いた。

「COUNTDOWN JAPAN 11/12」の模様は、WOWOWにて放送。1月28日(土)にはダイジェストが、2月23日(木)から24日(金)にかけて各ステージの様子が一挙オンエアされる。

※記事初出時、一部写真のキャプションに誤字がありました。訂正してお詫びいたします。

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