真っ白なキャンバスが7年間の活動に終止符を打つ、ラストライブで残した「また会おうね」のメッセージ

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真っ白なキャンバスのラストライブ「明日も変わらない1日を」が11月4日に千葉・幕張メッセ 幕張イベントホールで開催された。

真っ白なキャンバスのラストライブ「明日も変わらない1日を」の様子。(撮影:後野順也)

真っ白なキャンバスのラストライブ「明日も変わらない1日を」の様子。(撮影:後野順也)

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真っ白なキャンバス、通称白キャンは2017年に結成されたアイドルグループ。「あなたと一緒に、大きな夢を描いていきたい。この真っ白なキャンバスに。」というキャッチコピーを掲げながら、ファンの心に寄り添うように内面の葛藤を表現した楽曲、熱量の高いライブパフォーマンスを武器にアイドルシーンの第一線を走り続けてきたが、今年5月、メンバーとスタッフで幾度も話し合いを重ねた結果として7人がそれぞれの道へ歩むことを発表した。かねてからの夢のステージであった幕張イベントホールは白キャンのワンマンライブ史上最大規模の会場で、当日は大勢のファンが集結。7年間の活動の集大成とグループの幕引きの瞬間をしっかりと見届けた。

過去最大規模のワンマン会場で最大熱量のライブ

真っ白なキャンバスのラストライブ「明日も変わらない1日を」の様子。(撮影:後野順也)

真っ白なキャンバスのラストライブ「明日も変わらない1日を」の様子。(撮影:後野順也)[拡大]

オープニング映像を経てステージに姿を見せた白キャンは、小野寺梓の「私たちが真っ白なキャンバスです。最後の1日、最高の時間にしましょう!」という叫びとともに「アイデンティティ」でラストライブの幕を開ける。「なりたいもの」「やりたいこと」「今生きる理由」を自問自答し、自分らしく生きるというアンサーを導き出すこの曲は、活動の中で試行錯誤を重ねてきたメンバーのリアルな心境と重なる面が多いはず。いつも以上の説得力をまとわせながら歌声を響かせた7人は、続いてライブの定番曲「闘う門には幸来たる」をパフォーマンスし、ステージ前方に勢いよくスモークが噴出する中、芯の通った歌とダンスを届けた。

真っ白なキャンバスのラストライブ「明日も変わらない1日を」の様子。(撮影:後野順也)

真っ白なキャンバスのラストライブ「明日も変わらない1日を」の様子。(撮影:後野順也)[拡大]

「Heroism」のアウトロで1人ずつ自己紹介し、客席に向けて明るく声をかけた白キャン。「HAPPY HAPPY TOMORROW」の曲中にはメンバーがトロッコに乗ってアリーナ内を移動し、客席のファンに笑顔で手を振りつつ、自らも広々とした会場でのライブを満喫する。その後は激しいバンドサウンドの「Whatever happens, happens.」やピアノロックナンバー「レイ」をはじめ、力強くエモーショナルなナンバーが連続。さらに白キャンは「ポイポイパッ」で客席通路に登場してバズーカでサイン入りのボールを発射したり、アッパーチューン「ダンスインザライン」「オーバーセンシティブ」を畳みかけたりと、振れ幅の広いパフォーマンスで会場を熱い高揚感で満たしていった。

白キャンのラストソングや旅立ちを描いた楽曲も

真っ白なキャンバスのラストライブ「明日も変わらない1日を」の様子。(撮影:後野順也)

真っ白なキャンバスのラストライブ「明日も変わらない1日を」の様子。(撮影:後野順也)[拡大]

小野寺の「みんなが居場所をくれたように、みんなの中に私たちが描いてきたものが残り続けますように」という言葉をきっかけに披露されたのは、このライブの1週間前にミュージックビデオが公開された白キャンのラストソング「今日がとけたら」。「例え何度も何度も 何万回生まれ変わっても もう一度みんなとまた描きたい」「ありがとうって 大好きだって また会おうね」という歌詞が感情のこもった歌声とともに観客の胸に強く響く。「キャンディタフト」の曲中には小野寺が「こんなに素敵な景色を見せてくれて、絶対に忘れません。私たちを真っ白なキャンバスでいさせてくれて、私たちに居場所をくれてありがとう!」と目いっぱいの感謝のメッセージを伝え、彼女の「皆さんの本気を見せてください!」という声を経てライブは代表曲「SHOUT」へ。ステージ上に噴き上がる炎に呼応するように、ライブのボルテージがより一層上昇した。

桜吹雪が舞う中でパフォーマンスする真っ白なキャンバス。(撮影:後野順也)

桜吹雪が舞う中でパフォーマンスする真っ白なキャンバス。(撮影:後野順也)[拡大]

ファンも一緒になり肩を組みながら揺れるのがおなじみの「いま踏み出せ夏」など、ライブがラストスパートに突入するとエモーショナルな空気はさらに増大。旅立ちを描いた楽曲「桜色カメラロール」では、7人の背中を押すようにステージ頭上から桜吹雪が舞う。そして三浦菜々子の「7年間の思い出を愛おしく思いながらこの時間を過ごしました。悔しくて泣いた日があったり、みんなで夢を叶えて笑い合ったり、当たり前のようで当たり前じゃない日々を過ごして、みんなと大きな夢を描き続けてこれて幸せでした」という言葉を合図に7人は客席に向けて一礼し、ステージをあとにした。

客席をバックに記念撮影する真っ白なキャンバス。(撮影:後野順也)

客席をバックに記念撮影する真っ白なキャンバス。(撮影:後野順也)[拡大]

アンコールでは「全身全霊」「自由帳」の2曲を披露したあと、この日のために用意してきた手紙をメンバーが1人ずつ順番に読み上げる。7年間の活動の中での苦悩や成長を振り返りつつ、メンバーやファンへの思いを言葉にしていくうちに、感極まって目から涙をあふれさせるメンバーも。そして胸の内をしっかりと伝え終え、晴れやかな表情をたたえた7人が真っ白なキャンバスとして最後に歌った楽曲は「PART-TIME-DREAMER」。「いつか同じ夢見よう」など、メンバーとファンの心をつなぐような歌詞が特別な意味を持って届けられ、客席に降り注ぐ銀テープが7人の旅立ちをきらびやかに彩った。最後、彼女たちはまっすぐな眼差しを会場のファンに向け、「それでは以上私たち、真っ白なキャンバスでした」と声をそろえると、晴れ晴れとした後ろ姿を見せながらステージの奥へ。スクリーンに映し出された「また会おうね。」というメッセージが会場に大きな余韻を残した。

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真っ白なキャンバス メンバー7人の挨拶全文 / セットリスト / 画像ギャラリー

読者の反応

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s4toshi @giogio31041982

メンバー7人のお手紙の内容が文字起こしされていたるので、ライブに参加した人も参加していない人も見てほしいですね📩✨改めて読み返しましたがどのメンバーのお手紙も素敵で、寂しくて…、でもこれからも応援したくなる内容でした😌
#白キャンラストライブ #白キャン
#明日も変わらない1日を https://t.co/R4oKBhyoio

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