来年1月をもって解散する
解散控えるBiSの福岡遠征
4月からメンバーがマネジメントを兼ねる“自給自足アイドル”として活動しているBiS。しかしこれ以上の活動継続が難しいとの判断から、2025年1月12日に東京・日比谷野外大音楽堂(日比谷野音)で行うワンマンライブ「Finale of third BiS」をもって解散することが決まっている。「ALL FOR BiS, ALL FOR YOU LiVE」は解散発表前から決まっていた実質的なラストツアーで、小倉FUSE公演は福岡出身のクレナイ・ワールズエンドにとって凱旋公演となった。BiSのメンバーは北九州空港から小倉入りし、朝食を食べてからライブハウスへ。郵送で届いていた物販グッズをチェックし、13:00から物販販売を行った。その後、メンバーがライブハウスのスタッフたちとともにリハーサルを実施し、開演に向けて準備を進めた。
小倉FUSEは北九州の音楽シーンを支えるライブハウス。チケット完売で迎えた本日の公演には300人近くのオーディエンスが来場し、場内は開演前から室温が上昇気味だ。そして17:00になる直前、舞台裏からBiSのメンバーが「にゃんにゃーん!」と気合いを入れる声がフロアに届き、歓声がどっと沸き起こったところで、いよいよBiSのお出ましだ。この日の公演は初期ナンバー「LET'S GOどうも」で幕開け。続けてBiSはキラーチューン「STUPiD」を畳みかけ、アクセル全開のライブを展開していく。自己紹介のあと、ナノ3が「小倉FUSEにお越しの皆さん、元気ですかー! ヤバいね! 福岡の人アツい! 福岡に来るのがひさしぶりでここに来るのをすごくすごく楽しみにしてきたんですけど、みんなも楽しむ準備はできてますか!」と煽り、パンキッシュなポップチューン「teacher teacher teacher」へとつなげた。
「酸素が薄い!」「水飲んでね!」
ライブ中盤には「FUCKiNG OUT」「DEAD or A LiME」と重厚なギターリフとメンバーのシャウトなどが絡み合う激しい楽曲を披露したBiS。「thousand crickets」では不穏なイントロが流れてからヘッドバンギングやスクワットを曲中にし続け、タフな姿を見せつける。研究員(BiSファンの呼称)もメンバーと同じくヘドバン、スクワットを繰り返し、ヘロヘロになる者もいた。その後のMCでは「酸素が薄い!」「水飲んでね!」と一緒に運動を楽しんだあとのような声かけをする場面もありつつ、小倉FUSEでのライブがクレナイの凱旋公演であることをメンバーが告げると、研究員から大きな拍手と歓声が沸き起こった。
終盤戦に突入する前には、イコ・ムゲンノカナタが「皆さんと会えることを超超超楽しみにしてきました! 今日は来てくれてありがとうございます。時間が過ぎるのはあっという間で寂しい気持ちもあるんですけど、このあとも大切なこの素敵な時間を皆さんと過ごしていきたいと思いますので、よろしくお願いします!」と呼びかけ。そして、激情のままに叫ぶ「SURRENDER」や、グループの代表曲「BiS-どうやらゾンビのおでまし-」とエモーショナルな楽曲が続けて披露され、ライブが終わることを惜しむ思いを歌った「CURTAiN CALL」で華やかにライブが締めくくられた。
クレナイ・ワールズエンドの本心
アンコールではまず「なまえをよんで」が披露され、研究員がクレナイの凱旋を祝して用意したサイリウムを一斉に点灯。フロアが黄色に輝いた。そんなサプライズのあと、クレナイがメンバーを代表して挨拶。クレナイは改めて福岡公演の来場者に感謝の言葉を述べてから、「最後に福岡に来てから1年以上お待たせしてしまいました。BiSは1月12日に解散するので、今日が福岡に来るのは最後なんですけど、正直とっても寂しいです。ただ、自分の生まれ育った街で、BiSのことを愛してくれる研究員に囲まれてライブができていることは本当に幸せです。いつ帰ってきても『おかえり』と温かく迎え入れてくれるこの安心感は、やっぱり福岡でしか感じられません。一生忘れることはないです」と語る。さらにファンがさまざまな感情を抱いてライブを観に来ているであろうことに触れ、「いろんな思いを大切にしてほしいし、感情を共有することでライブもよりよくなっていくと思います。これからもみんなといろんな感情を共有して、最高のライブを作っていきたいと思います」と続けた。
そしてクレナイは「今は今しかないって言葉があるんですけど、まさにその通りだと思っています。今日もこうやって足を運んでくれた人たちには、今を全力で楽しんでいってもらいたいです。研究員には本当に感謝しています。今までたくさんの愛をもらったぶん、残り数カ月、たくさんの愛で恩返しできるようにしていきますので、今後ともよろしくお願いします」とコメント。感極まった様子の彼女に向けて、ナノ3は「大丈夫だよ」と声を掛ける。クレナイは「なんか……」と胸がいっぱいの様子で、堰を切ったようにボロボロと泣いた。そんなクレナイに向けられたのは、研究員からの「おかえりー!」という温かい声援。クレナイは「こんなことを言うのはわがままと言われるかもしれないんですけど、最後の最後までBiSを応援してほしいなって思います」と本心を素直な言葉で話し始め、「今日で最後の人がいるとかは嫌なので、1月12日の日比谷野外大音楽堂のライブで待っています。福岡と東京って遠いと思うけど、また私たちに会いに来てくれるとうれしいです。今日は本当にありがとうございました」と笑顔を見せた。そんなMCのあと、BiSは自身の楽曲の中でも感情的なナンバー「イミテーションセンセーション」を気持ちのままに歌い踊り、研究員の涙を誘った。なお日比谷野音で行われるBiSの解散ライブ「Finale of third BiS」のチケットの一般販売が、本日10月26日にローソンチケットでスタートした。
セットリスト&公演情報
BiS−新生アイドル研究会-オフィシャル @BiSidol
\ 🎞️LiVE Photos🎖️ /
2024.10.26
“ALL FOR BiS,ALL FOR YOU LiVE”
📍福岡 Live House 小倉FUSE
音楽ナタリーにてライブレポート掲載中‼︎
photo by @kz0uk
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