国内外の音楽人5000人が選ぶ音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN」発足

17

239

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 83 140
  • 16 シェア

アーティストを中心に総勢5000人以上の音楽関係者が投票メンバーとして参加する国内最大規模の音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN」の新設が発表された。

「MUSIC AWARDS JAPAN」ビジュアル

「MUSIC AWARDS JAPAN」ビジュアル

大きなサイズで見る(全8件)

「MUSIC AWARDS JAPAN」の目的

「MUSIC AWARDS JAPAN」には一般社団法人カルチャーアンドエンタテインメント産業振興会(略称:CEIPA)を構成する日本レコード協会、日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟、日本音楽出版社協会、コンサートプロモーターズ協会という主要5団体が垣根を越えて参加。「世界とつながり、音楽の未来を灯す。」をコンセプトに掲げ、日本音楽を世界へ発信して音楽の未来を切り開き、同時に海外アーティストの日本市場への進出を促進することなどを目的に、文化庁の協力のもとで「MUSIC AWARDS JAPAN」を展開する。

「MUSIC AWARDS JAPAN」部門

「MUSIC AWARDS JAPAN」部門[拡大]

「MUSIC AWARDS JAPAN」では、最優秀楽曲賞、最優秀アルバム賞、最優秀アーティスト賞、最優秀ニュー・アーティスト賞、世界でヒットしている国内楽曲を対象としたTop Global Hit from Japan、アジアでヒットしている楽曲を対象とした最優秀アジア楽曲賞という主要6部門のほか、60以上の部門・カテゴリが設けられる。対象作品のリリース時期は不問。2024年1月29日から2025年1月26日までに各種チャートにランクインした作品およびアーティストが対象となる。投票メンバーにはアーティストのほか、クリエイター、マネージャー、レコード会社スタッフ、エンジニア、映像作家、音楽出版社、ディーラー、音楽評論家、ライター、メディア、海外クリエイターなどが含まれる。なお、一般の音楽リスナーによる投票を募る部門も創設予定だ。

「MUSIC AWARDS JAPAN」投票の流れ。

「MUSIC AWARDS JAPAN」投票の流れ。[拡大]

2025年2月にエントリー作品やアーティストの発表がスタートし、1次投票、最終投票を経て各部門の受賞作品やアーティストが決定。授賞式は2025年5月22日に京都・ロームシアター京都で行われ、その模様は地上波での放送、YouTubeでの配信が予定されている。なお、授賞式前後の5月17~23日は開催ウィークとしてさまざまな関連企画が行われる。

「MUSIC AWARDS JAPAN」説明会概要

「MUSIC AWARDS JAPAN」日本語版キービジュアル

「MUSIC AWARDS JAPAN」日本語版キービジュアル[拡大]

賞の発足発表に先駆け、昨日10月21日に都内で説明会が行われ、村松俊亮氏(CEIPA理事長、日本レコード協会会長)、野村達矢氏(「MUSIC AWARDS JAPAN」実行委員会委員長、日本音楽制作者連盟理事長)、稲葉豊氏(「MUSIC AWARDS JAPAN」実行委員会副委員長、日本音楽出版社協会会長)が登壇し、記者陣の質問に答えた。村松氏は「MUSIC AWARDS JAPAN」の発足背景にはコロナ禍によるエンタテインメントの楽しみ方の変化があったと語り、「ストリーミングサービスが伸び、ヒット曲、ヒットアーティストの出方が変わってきた。若く才能のあるアーティストを海外で認知させたいという目的がある」と説明。

「MUSIC AWARDS JAPAN」授賞式会場イメージ

「MUSIC AWARDS JAPAN」授賞式会場イメージ[拡大]

野村氏も「音楽のリスニング形態がCDからストリーミングに変わってきた。ストリーミングによって、海外で日本の楽曲が急速に聴かれる機会が増え、日本の音楽がどういった形で聴いてもらえるのかと考えた結果、賞を設けて関心を高める、注目度を上げる、ニュースを出していくことがいいと考えた」「どういった日本の作品が注目すべきものか、注目すべきアーティストなのかということをノミネートの中でアピールし、日本の音楽業界のプレゼンスを高める」「またアジア地域の人たちにも日本の音楽を聴いてもらう。日本のリスナーがアジアの音楽を聴く、アワードをやることでそういうことが活性化できるんじゃないか」と賞を新設する狙いについて言及した。稲葉氏は「5年、10年、15年とアメリカのグラミー賞のように続けていきたい」と継続性を踏まえた賞であることをアピール。記者から「MUSIC AWARDS JAPAN」は都倉俊一文化庁長官がかねてから語っていた「アジア版グラミー賞」に当たるのかという質問が寄せられると、「ある意味このことだと思います」と回答した。

「MUSIC AWARDS JAPAN」授賞式会場イメージ

「MUSIC AWARDS JAPAN」授賞式会場イメージ[拡大]

国内に存在する音楽賞との違いについて尋ねられた野村氏は、「アーティストが参加し、アーティストが投票権を持っていること」と回答。投票メンバーの構成比も公表する旨を明かし、透明性をもって投票および選考を進めていくと言葉に力を込める。また、登壇者は日本の音楽シーンをにぎわせているK-POPに限らず、欧米やアジアの楽曲をフィーチャーする部門の創設も検討していることにも言及。「さまざまな国のアーティストが受賞できるようにする」と明言した。

開催概要

MUSIC AWARDS JAPAN 2025 KYOTO

2025年5月22日(木)京都府 ロームシアター京都
※開催ウィーク:2025年5月17日(土)~5月23日(金)

この記事の画像(全8件)

読者の反応

おなか @HNamachiri

“都倉俊一文化庁長官がかねてから語っていた「アジア版グラミー賞」に当たるのかという質問が寄せられると、「ある意味このことだと思います」と回答した。”

国内外の音楽人5000人が選ぶ音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN」発足 https://t.co/FQlokpIm5C https://t.co/29wzVvmmeJ

コメントを読む(17件)

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。