氣志團×ゴールデンボンバー狂乱の「女々しくて」生演奏

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氣志團の結成15周年およびメジャーデビュー10周年を記念した対バンライブシリーズ「極東ロックンロール・ハイスクール」の第22弾「~3年B組金爆先生~ 氣志團 vs ゴールデンボンバー」が、11月10日に東京・Zepp Tokyoにて行われた。

「女々しくて」を振り付きで熱唱するゴールデンボンバーと氣志團。(撮影:小川舞)

「女々しくて」を振り付きで熱唱するゴールデンボンバーと氣志團。(撮影:小川舞)

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アンコールで再登場した喜矢武豊のダンボール製リーゼント。その長さに綾小路翔もびっくり。(撮影:小川舞)

アンコールで再登場した喜矢武豊のダンボール製リーゼント。その長さに綾小路翔もびっくり。(撮影:小川舞)

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うまい棒ギターにかじりつく喜矢武豊、鬼龍院翔、歌広場淳。喜矢武のB'zの松本孝弘を思わせる格好にも注目。(撮影:小川舞)

うまい棒ギターにかじりつく喜矢武豊、鬼龍院翔、歌広場淳。喜矢武のB'zの松本孝弘を思わせる格好にも注目。(撮影:小川舞)

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「恋人」の演奏中に“人間ドッグ”に扮した早乙女光。(撮影:小川舞)

「恋人」の演奏中に“人間ドッグ”に扮した早乙女光。(撮影:小川舞)

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キャリアの長さやジャンルは違えど、ともに観客を巻き込むエンタテインメント性の高いライブに定評がある氣志團とゴールデンボンバー。この日のフロアは、希代の対決を見届けるべく満員のKISSESと金爆ファンでみっちりと埋め尽くされた。

「初めて観る人も多いかと思います。おかしいバンドですが、ついてきてください!」という鬼龍院翔(Vo)の言葉から、ゴールデンボンバーのライブが幕開け。喜矢武豊(G)、歌広場淳(B)、樽美酒研二(Dr)の3人はそれぞれの定位置につき、キリショーの熱い歌声にあわせて激しく楽器を弾くフリに集中。そしてメンバーの躍動感たっぷりの動きにあわせて、オーディエンスもヘッドバンキングや手扇子を繰り返す。

しかし真面目なパフォーマンスは、冒頭の2曲まで。「ゴールデンボンバーって誰も対バンしてくれないんですけど、今回は選んでいただいて光栄です。忘れたくても忘れられない悪夢みたいなライブを展開したいと思います」とキリショーが宣言したとおり、以降は爆笑や悲鳴が入り交じる驚愕のステージが繰り広げられた。

「抱きしめてシュヴァルツ」では学ランを着用した喜矢武が、ダンボールで作られた伸縮可能な巨大リーゼントを頭に乗せステージを練り歩く。かと思えば、ワイシャツとジャケットを着た樽美酒がライブのタイトルにちなんで授業を開始。彼が「起立! 礼! 着席!」と号令をかけると、なんと紙製の岩が天井から「落石」してくるコント的な流れに。さらに喜矢武の「僕B'zの松本さんが好きなんです。ギターが“うま”すぎるんです! あんな“うまい”ギタリストになりたいので応援よろしく」と“うまい”を強調したMCに導かれ始まった「ultra PHANTOM」では、針金にうまい棒を通して作ったギターと思しき物体が登場。演奏もそっちのけで、メンバーがそれに必死で食らいつくというカオスぶりだ。

度肝を抜く演出は後半に入ってからも続き、新曲「酔わせてモヒート」の演奏中には子供用のプールがステージに置かれる。その中で最近抜け毛が多く悩んでいると告白した喜矢武が、樽美酒の手を借りスカルプDで生シャンプーするなど、衝撃的な光景の数々がオーディエンスを熱狂の渦へと巻き込んだ。

手扇子や盛大なジャンプが必須の「毒グモ女(萌え燃え編)」で会場が一体化したあとは、ラストナンバー「†ザ・V系っぽい曲†」へ。喜矢武と樽美酒がギターを、歌広場がベースを手にお立ち台に足をかけると、鬼龍院も3人に負けられないとばかりに弦の切れたバイオリンを手にポーズを決める。最後は鬼龍院がデス声で「イベント最後まで楽しんで!」と叫び、約1時間にわたったネタ満載かつ強烈なステージを締めくくった。

ゴールデンボンバーのパフォーマンスを受け、氣志團もさまざまなネタを随所に投入。「ゴッド・スピード・ユー!」のイントロでは、微熱DANJI、星グランマニエ(G)、早乙女光(Dance & Scream)が暗転を利用し交代でお立ち台に立つ。早乙女は自分の出番でうまい棒ギターを手に登場。喜矢武に匹敵するうまい棒の食べっぷりは、金爆ファンのハートもがっちりつかんでいた。

序盤の自己紹介コーナーではそれぞれがゴールデンボンバーへの愛を交えながらトークする。西園寺瞳(G)は「今日はゴールデンボンバーとの対バンということで、黄金に輝く夜を届けるぜ。よろしくメカドック」と述べ、白鳥松竹梅(B)は「僕、カラオケ館淳!」と笑顔で挨拶。星に至っては「僕もこれからエアギターをやります!」と意気揚々と語り、綾小路翔(Vo)に速攻で「ダメだよ!」と突っ込まれていた。

そのあとの「恋人」では、早乙女がホットドッグパンに挟まれ“人間ドッグ”に扮したり、AIBOにしか見えないダンボール製の衣装に身を包み紙吹雪を噴射したりして会場を熱狂させる。その出来映えに綾小路も「よく作ったねえ」と感嘆するほどだった。

ランマの爽やかなボーカルが空気を一新した「オールナイトロング」を経て、メンバー全員揃っての「俺達には土曜日しかない」に。ここでは対バン相手を意識してか、綾小路と早乙女、微熱DANJIが金色の特攻服姿で熱唱。フロントの5人の動きにあわせて、2階席を含むオーディエンスが踊りまくる様子がみられた。

続く「One Night Carnival」では、綾小路が「俺たちにはこの曲しかないんだよ。ゴールデンボンバーはいっぱいあるじゃないか!」「この曲を歌ってくれなかったら、キリショーの家のポストに弱った鳩を2羽入れるぞ」「エアボーカルはナシよ!」と観客にサビを歌うするよう強要。美しい合唱が響きわたると、綾小路は満足げな笑顔を浮かべた。

鳴り止まない拍手と歓声に応え、氣志團のメンバーがこの日限定のコラボTシャツを着て勢揃い。綾小路は「勝手ながらゴールデンボンバーを観て、すごくシンパシーを感じて、自分たちがデビューしたときのことを思い出したんです。今、彼らはすごく忙しいと思うんだけど、思い切ってオファーしたら快諾してくれて感謝してます」「彼らはすごく律儀で、今朝喜矢武くんが『リーゼント、伸びてもいいですか?』って言ってきて」と微笑ましいエピソードを明かすと、ゴールデンボンバーをステージに呼び込んだ。

鬼龍院、歌広場、樽美酒の3人はサングラスをかけビシッと決めたリーゼントで、そして喜矢武は伸縮可能なダンボール製のリーゼントを被り、現れるなりオーディエンスを笑わせる。さらに鬼龍院が「氣志團さんに失礼だろう!」とメンバーにサングラスを外させると、ほかの3人の目の周りがサングラスのように黒く塗られているという手の込みようだ。

恒例のセッションコーナーで演奏されたのはゴールデンボンバーの名曲「女々しくて」。綾小路の「せっかくなのでみんなで歌いましょうか。今日あの曲聴いてないもんね。生演奏でお届けします!」というアナウンスから、ドラマチックなイントロが奏でられ、フロアが上下に揺れる。ステージでは早乙女と綾小路がゴールデンボンバーにレクチャーを受けながら踊り狂い、大きな拍手と歓声が巻き起こる中で氣志團とゴールデンボンバーの初競演は終了した。

氣志團 Presents 極東ロックンロール・ハイスクール

~サーチアンドデスとロイとグローリアとアレとソレとコレと恋しさとせつなさと心強さと部屋とYシャツと私~ 氣志團 vs The Mirraz
2011年11月16日(水)東京都 SHIBUYA O-EAST
OPEN 18:00 / START 19:00

~10 PUNKS~ 氣志團 vs THE MODS
2011年11月21日(月)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00

~呼ばれて 飛び出て ジェジェジェジェイ!!~ 氣志團 vs J
2011年11月24日(木)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00

~さよならは11月のララバイ~ 氣志團 vs 吉川晃司
2011年11月29日(火)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00

~星と屑達のステージ~ 氣志團 vs 藤井フミヤ
2011年12月7日(水)東京都 Zepp Tokyo
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年11月19日(土)

~三人の若者と六人のおじさんのすべて~ 氣志團 vs フジファブリック
2011年12月13日(火)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年11月26日(土)

~大きなフィートの木の下で~ 氣志團 vs 10-FEET
2011年12月14日(水)東京都 LIQUIDROOM ebisu
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年11月26日(土)

~おれがあいつであいつがおれで~ 氣志團 vs DJ OZMA
2011年12月21日(水)東京都 Zepp Tokyo
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年12月3日(土)

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あにっこ @animakkochacha

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