「REDLINE」で強くなったハルカミライ、KOTORI、エバヤン、bachoが見せた絆とカバー

3

180

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 25 112
  • 43 シェア

ライブイベント「REDLINE FOUR FISTS FINAL」が10月10日に東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)で行われた。

「REDLINE FOUR FISTS FINAL」出演者の集合写真(撮影:小杉歩)

「REDLINE FOUR FISTS FINAL」出演者の集合写真(撮影:小杉歩)

大きなサイズで見る(全19件)

「FOUR FISTS」は2018年、2019年に行われたライブシリーズで、約5年ぶり3回目の開催となった。今回はラスト公演として開催され、前回、前々回に続いてハルカミライKOTORITHE FOREVER YOUNGbachoの4組が出演。それぞれが出演バンドの楽曲をカバーし、絆を感じさせる熱いパフォーマンスを繰り広げた。

THE FOREVER YOUNG

THE FOREVER YOUNG(撮影:小杉歩)

THE FOREVER YOUNG(撮影:小杉歩)[拡大]

THE FOREVER YOUNG(撮影:小杉歩)

THE FOREVER YOUNG(撮影:小杉歩)[拡大]

トップバッターを務めたのはTHE FOREVER YOUNG。彼らはハルカミライの「星世界航行曲」を無骨なロックサウンドでカバーしてオーディエンスを沸かせた。またエバヤンの演奏中には、クニタケヒロキ(Vo, B)が客席に突っ込んだかと思えば、ハルカミライの小松謙太(Dr, Cho)や関大地(G, Cho)もステージに乱入してフロアにダイブし、Zepp Shinjukuをカオティックなムードで満たした。MCでクニタケは「FOUR FISTS」の歴史を振り返りつつ、「さみしいっちゃけど、一緒にデッカい思い出作りにきたけん」と明るい口調で語る。そして「WORLD END」では彼が「上がってきたいやつは上がってこいよ!」と煽り、次々にステージに上がってくるオーディエンスと熱いハグを交わす。彼らは場内をピースフルなムードで満たして次のアクトにバトンを託した。

KOTORI

KOTORI(撮影:小杉歩)

KOTORI(撮影:小杉歩)[拡大]

左から横山優也(Vo, G / KOTORI) 、北畑欽也(Vo, G / bacho)。(撮影:小杉歩)

左から横山優也(Vo, G / KOTORI) 、北畑欽也(Vo, G / bacho)。(撮影:小杉歩)[拡大]

2番手のKOTORIは、横山優也(Vo, G)が「世界で一番好きなバンドの曲」だというbachoの「ビコーズ」をカバー。エモーショナルなサウンドに乗せて、bachoのグッズTシャツを着た横山が愛を込めるようにじっくりと歌い上げた。横山は競演の3組に向けて「同じ時代に同じステージに立ててよかったなと思いました」と噛み締めるように言葉を送る。感動的なムードの中で披露された「素晴らしい世界」ではAメロからBメロまでのほぼすべてを観客がシンガロング。横山が満足気な表情で客席を見渡したかと思えば、「世界で一番好きなボーカリスト!」とbachoの北畑欽也(Vo, G)を呼び込む。2人は肩を組みながら力強く声を重ね、観客の胸が熱くなるようなワンシーンを作り上げた。その後、横山が「bachoに向けたラブソングやって終わります」と前置き、KOTORIは最後に「Masterpiece」をまっすぐにbachoへと届けた。

bacho

bacho(撮影:小杉歩)

bacho(撮影:小杉歩)[拡大]

北畑欽也(Vo, G / bacho)(撮影:小杉歩)

北畑欽也(Vo, G / bacho)(撮影:小杉歩)[拡大]

続いて登場したbachoはお返しと言わんばかりに、KOTORIの代表曲の1つ「トーキョーナイトダイブ」を披露。夜空をイメージさせるきらびやかなイントロが流れ出した途端、フロアから歓声が上がる。bachoは慣れないメロディに苦戦しながらも乗りこなし、演奏後には北畑欽也(Vo, G)が「KOTORIの演奏技術がほしかったな」とつぶやいた。そしてbachoは情熱的な「決意の歌」や泥臭く歌い上げる「最高新記憶」でオーディエンスを熱狂させたほか、11月9日にリリースされる9年ぶりとなるニューアルバム「Boy Meets Music」より「UDDUP」を披露してバンドの最新のモードを打ち出した。ラストの「大いなる助走」では北畑がオーディエンスを鼓舞するようにパワフルに歌い上げ、bachoはZepp Shinjukuを存分に温めてハルカミライへとバトンをつないだ。

ハルカミライ

観客の頭上で歌う橋本学(Vo / ハルカミライ)。(撮影:小杉歩)

観客の頭上で歌う橋本学(Vo / ハルカミライ)。(撮影:小杉歩)[拡大]

ハルカミライ(撮影:小杉歩)

ハルカミライ(撮影:小杉歩)[拡大]

ハルカミライがカバーしたのはTHE FOREVER YOUNGの「今君を迎えにゆくんだ」。彼らはこの曲を血気あふれるパフォーマンスで披露してオーディエンスを楽しませ、橋本学(Vo)は「4バンドとも、大好きだぜ!」と愛を叫んだ。橋本は「FOUR FISTS」について「俺たちに修行させてくれた、俺たちを強くさせてくれたイベント」と語りつつ、「それのファイナル……今日はとっておきだぞ!」と奮起。ハルカミライはイベントへの思いを示すように、ライブでおなじみの青春パンクナンバー「ファイト!!」や「春のテーマ」を繰り出す。橋本はフロアに降りてクラウドサーフしながらマイクを握ったり、観客に肩車されながら歌唱したりとアグレッシブなパフォーマンスで会場全体を巻き込んでいく。本編終盤には彼が「絶対忘れられない思い出のライブだったわイェーイ!」と晴れやかに叫んだ。そしてアンコールではハルカミライが登場。彼らは再び「ファイト!!」を繰り出し、熱気が渦巻く中で「FOUR FISTS」を締めくくった。

ライブレポート

セットリスト

「REDLINE FOUR FISTS FINAL」2024年10月10日 Zepp Shinjuku(TOKYO)

THE FOREVER YOUNG

01. HELLO GOODBYE
02. GO STRAIGHT
03. 永久に
04. YOUTH
05. 星世界航行曲(オリジナル:ハルカミライ)
06. 素晴らしき世界
07. 明日はいらねえ
08. WORLD END

KOTORI

01. RED
02. オーバードライブ
03. 涙があふれそう
04. 秘密
05. ビコーズ(オリジナル:bacho)
06. Dive into your Dreams
07. 素晴らしい世界
08. We Are The Future
09. Masterpiece

bacho

01. 萌芽
02. 僕はかげろう
03. 決意の歌
04. トーキョーナイトダイブ(オリジナル:KOTORI)
05. UDDUP
06. 最高新記憶
07. 大いなる助走

ハルカミライ

01. 君にしか
02. 幸せになろうよ
03. カントリーロード
04. ファイト!!
05. 俺達が呼んでいる
06. フルアイビール
07. 春のテーマ
08. フュージョン
09. QUATTRO YOUTH
10. 今君を迎えにゆくんだ(オリジナル:THE FOREVER YOUNG)
11. ウルトラマリン
12. October's
13. Tough to be a Hugh
14. エース
15. フルアイビール
<アンコール>
16. 世界を終わらせて
17. ファイト!!

この記事の画像(全19件)

読者の反応

  • 3

REDLINE ALL THE FINAL @REDLINE_TOUR

【LIVE Report】
10/10 REDLINE FOUR FISTS FINALの様子をレポートしていただきました。

-出演-
THE FOREVER YOUNG
KOTORI
bacho
ハルカミライ

🔗ナタリー
https://t.co/jRkrqO1bCX

コメントを読む(3件)

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 ハルカミライ / KOTORI / THE FOREVER YOUNG / bacho の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。