しぐれうい、Vtuberデビュー5周年に作り上げた“最高の作品”「これが私の“masterpiece”です!」

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しぐれういの単独ライブ「SHIGURE UI 5th Anniversary Live “masterpiece”」が10月2日に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールにて開催された。

しぐれうい「SHIGURE UI 5th Anniversary Live “masterpiece”」の様子。

しぐれうい「SHIGURE UI 5th Anniversary Live “masterpiece”」の様子。

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初の声出しライブで響き渡る歓声

イラストレーター兼Vtuberとして多方面で活躍を続けるしぐれだが、この日のライブはVtuberデビュー5周年を記念したプロジェクトの一環として行われたもの。開演前には「ぶいすぽっ!」所属の千燈ゆうひが開演前のアナウンスや観客との発声練習を担当し、会場を盛り上げていた。

しぐれうい「SHIGURE UI 5th Anniversary Live “masterpiece”」の様子。

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会場が暗転すると、複数の絵が展示された壁がステージ上のスクリーンに映される。すると1枚の絵から手が飛び出し、そのまましぐれが姿を現して歩き始めた。彼女が進むその先にはこの日のライブ会場であるパシフィコ横浜がそびえ立つ。ここでスクリーンが暗転し、9月11日に発売されたばかりの最新アルバム「fiction」のオープニングトラック「ハッピーヒプノシズム」が始まると同時にしぐれがステージに登場。笑顔を振りまきながら歌う彼女に対し、満員の客席からは大きな声援が送られた。

しぐれうい「SHIGURE UI 5th Anniversary Live “masterpiece”」の様子。

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過去に行ったリアルイベント「うい・おん・すてーじ -雨上がりの文化祭-」はコロナ禍における制限のため観客の声出しNGだったこともあり、この日はしぐれにとって初めての声出しありのライブ。1曲歌い終えると、彼女はオーディエンスに向けて「声出るじゃん!」とうれしそうな表情を見せつつ、「とはいえ、オタクは普段声を出さないと思うので、声出しの練習をしてあげますよ」の言葉に続いて「パシフィコーッ!」「ワーッ!」「もっといけるーっ!」「ワーッ!」「うるせーっ!」「ワーッ!」などのやり取りで場を盛り上げた。

“しぐれうい(9さい)”が登場

しぐれうい「SHIGURE UI 5th Anniversary Live “masterpiece”」の様子。

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以降もしぐれは「うい麦畑でつかまえて」をはじめとするオリジナル曲に「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」「INTERNET OVERDOSE」などのカバーを交えながら、熱量の高いステージを展開。きらびやかな照明、レーザー、ミラーボール、アニメーションを駆使した映像など、視覚面でも強いこだわりを感じさせる演出で、その場にいる者を魅了し続けた。「INTERNET OVERDOSE」のエンディングではスクリーンにブロックノイズが発生し、そのまま一旦ブラックアウトしてしぐれが姿を消す。すると次の瞬間、ステージにはランドセルを背負った少女 姿の“しぐれうい(9さい)”が登場。Vtuberとしてのしぐれの知名度を上げるきっかけとなった「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」が始まり、会場のボルテージが急加速していった。途中、牢獄を思わせる背景に客席が映されるというブラックジョーク的演出も用意され、曲終盤では“ういビーム”の連発でこの日最初のハイライトを迎えた。

しぐれうい「SHIGURE UI 5th Anniversary Live “masterpiece”」の様子。

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続く「神っぽいな」では、玉座に座ってふてぶてしさを見せながら歌うしぐれうい(9さい)。そのシチュエーションとクールなトラックも相まって、ライブ会場は密教の祭儀へと一変する。その後も「オタクーッ!」「イエーイッ!」とコール&レスポンスを楽しんでいると、休憩と称してステージを離れていたしぐれが再登場し、しぐれうい(9さい)を追いやる形に。そして、観客を巻き込んだ“応援うちわ”紹介コーナに移ると、事前に集ったファン手製の応援うちわを次々に紹介。紹介された応援うちわを制作したファンが来場していることもわかり、ステージ上のしぐれと客席の観客がやり取りするほほえましいひと幕もあった。

しぐれうい「SHIGURE UI 5th Anniversary Live “masterpiece”」の様子。

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ライブ後半戦は赤い傘をさしながら歌う「rainy lady」や「Pris-Magic!」、しぐれがキャラクターデザインを手がけたVtuber・大空スバルの楽曲「太陽少女」のカバーなど緩急に富んだ楽曲を連発。「限りなく灰色へ」や「1000年生きてる」で情熱的な歌声を響かせたあと、鏡写しの自分と掛け合いをする場面も印象的な「勝手に生きましょ」でクライマックスを迎えてライブ本編を終えた。

私をみんなの生活の養分にしてほしい

しぐれうい「SHIGURE UI 5th Anniversary Live “masterpiece”」の様子。

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アンコールはロック色の強い「ODDS&ENDS」からスタート。そのエモーショナルなサウンドと歌声に合わせて眩い照明が客席にも放たれ、ファンの熱量も再び高まっていく。ラストサビでは華やかな5周年記念新衣装への早着替えもあり、観客のボルテージがさらに加速。続く「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」でおなじみの「花ざかりWeekend✿」カバーでは、軽快なディスコビートに乗せてしぐれがダンスをする場面もあり、会場がひとつになる大きな盛り上がりを見せた。

しぐれうい「SHIGURE UI 5th Anniversary Live “masterpiece”」の様子。

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その後のMCで自身がデザインした新衣装を隅々まで紹介するしぐれ。すると、初解禁となる新情報としてこの日のライブが映像商品化されること、彼女の声をサンプルに制作された歌唱ソフト「VoiSona『雨衣(うい)』」が2025年にリリースされることが発表され、客席からは温かい祝福の拍手が送られた。

しぐれうい「SHIGURE UI 5th Anniversary Live “masterpiece”」の様子。

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5周年プロジェクトの締めくくりとなる本公演も残りわずか。しぐれが「楽しかった?」と客席に呼びかけると盛大な拍手と声援が沸き起こり、その光景を前にしぐれは「やってよかった」と安堵の表情を浮かべる。そして「私は自分を俯瞰しているような人間で、何かに熱中してみんなが応援したくなるようなタイプじゃないのよ。でも、アニメキャラクターって『俺たちが応援しなくちゃ、支えなくちゃ』って感じじゃないじゃん。私はみんなから応援してほしいというよりは、私をみんなの生活の養分にしてほしいの。そういうことをこの5周年プロジェクトを通じて伝えられたらいいなと思っていたんですけど、伝わりました?」と話すと、再び客席から温かな拍手が送られる。続けて彼女は「これからも生活のちょっとした楽しみ……おひたしみたいな? しぐれ煮みたいな?(笑) そういうポジションになりたいなと思っているので、とっても楽しく見ていただけるとうれしいなと思っています」と伝え、ラストナンバー「愛言葉IV」に今の思いをたっぷり込めて歌唱した。会場がピースフルな空気に包まれる中、客席に向けて銀テープが発射されると同時にライブは終了。そして、最後にしぐれが「これが私の“masterpiece”です!」と自信たっぷりに告げて約90分にわたるライブは幕を下ろした。

セットリスト

しぐれうい「SHIGURE UI 5th Anniversary Live “masterpiece”」2024年10月2日 パシフィコ横浜 国立大ホール

01. ハッピーヒプノシズム
02. トウキョウ・シャンディ・ランデヴ
03. うい麦畑でつかまえて
04. INTERNET OVERDOSE
05. 粛聖!! ロリ神レクイエム☆
06. 神っぽいな
07. rainy lady
08. 太陽少女
09. Pris-Magic!
10. 限りなく灰色へ
11. 1000年生きてる
12. 勝手に生きましょ
<アンコール>
13. ODDS&ENDS
14. 花ざかりWeekend✿
15. 愛言葉IV

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西廣智一 @tomikyu

こちら執筆させていただきました。ぜひ。
#しぐれういリアルライブ #しぐれうい https://t.co/vrWsSj5ZNm

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