オルタナアイドル棘-おどろ-、初のバンドセット公演で見せた全身全霊のパフォーマンス

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オルタナティブアイドルグループ棘-おどろ-が9月30日に東京・東京キネマ倶楽部でワンマンライブを開催した。

「棘-おどろ-7周年 & 1st mini AL『xxxx』発売記念one-man Live」の様子。(撮影:牧野健人)

「棘-おどろ-7周年 & 1st mini AL『xxxx』発売記念one-man Live」の様子。(撮影:牧野健人)

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棘-おどろ-はメンバーの卒業や活動休止により一時は田中しろめと廻環美の2名体制となったが、今年1月に月城ゆのん、猫田れん、木村おまる。の3人が候補生として加入し、3月の東京・下北沢シャングリラ公演にて正式メンバーとしてデビュー。5月には5人体制初のシングル「Bang!Bang!」がリリースされた。新体制となってまだ半年ほどながら、その中で怒涛の日々を過ごしてきた彼女たちは、活動開始記念日である9月30日に結成7周年と1stミニアルバム「xxxx」のリリースを記念したワンマンを企画し、2部制のライブを繰り広げた。

第1部

「棘-おどろ-7周年 & 1st mini AL『xxxx』発売記念one-man Live」の様子。(撮影:牧野健人)

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開演時刻になると暗転した場内にSEが鳴り響き、観客の胸を高鳴らせる。この日がお披露目となった黒いワンピースの新衣装に身を包んだ5人は、赤い照明で染まったステージに立つと「イロイロ」を1曲目に披露。色とりどりの照明とフロアのペンライトの光、そして高揚感が会場を満たした。続く「されされ」では、マイクスタンドを用いたパフォーマンスが展開され、ロックなサウンドがフロアをさらに熱くする。5人はその勢いを緩めることなく、10月2日発売のミニアルバム「xxxx」の収録曲「ぐるぐる」なども歌唱。田中は階段を使ったパフォーマンスを披露し、蝶のようにひらひらと舞い踊る自由なステージングで観客を魅了した。

「棘-おどろ-7周年 & 1st mini AL『xxxx』発売記念one-man Live」の様子。(撮影:牧野健人)

「棘-おどろ-7周年 & 1st mini AL『xxxx』発売記念one-man Live」の様子。(撮影:牧野健人)[拡大]

「最初のライブからやっている曲です」という曲紹介から始まったのは「なのなの」。「ちょうどよく曇り、ひとり日和の本日です」という歌詞がこの日の天候とリンクし、没入感たっぷりに“君”と“僕”の物語が描かれた。第1部終盤に披露された「キミキミ」では、メンバーがステージ上を所狭しと駆け回る。3月のワンマンライブでは既存メンバーと加入間もなかった新メンバーの間に経験値の差が見られたが、そのイメージを覆すようなグループとしての一体感が力強く示された。その後、赤色の妖しい照明演出が印象的な「のぅのぅ」、ユーロビートのサウンドでフロアのテンションを引き立てる「キラキラ」と続き、第1部が締めくくられた。

第2部

「棘-おどろ-7周年 & 1st mini AL『xxxx』発売記念one-man Live」の様子。(撮影:牧野健人)

「棘-おどろ-7周年 & 1st mini AL『xxxx』発売記念one-man Live」の様子。(撮影:牧野健人)[拡大]

第2部では棘-おどろ-初のバンドセットライブが披露された。バンドメンバーのラインナップは、Yuko(G / ex. LAZYgunsBRISKY、FLiP)、AZU(B / ex. LAZYgunsBRISKY)、小池麻衣(Dr / THE JETZEJOHNSON、THE TEENAGE KISSERS)という実力派の女性ミュージシャンたち。SEが鳴り響く中、棘-おどろ-は7周年記念Tシャツとプリーツスカートというシンプルな出で立ちで、ステージ横の階段から登場する。そして4カウントで1曲目「go!go!」が鳴り響いた。月城は階段上まで駆け抜けるなど、全身全霊で表情豊かなパフォーマンスを展開。続く「カゲカゲ」「1212」では、棘-おどろ-楽曲の真骨頂であるギターロックサウンドがより際立つ。棘-おどろ-でアイドルデビューを果たした木村も、活動開始から1年未満とは思えない迫力の歌とダンスを届けた。

「棘-おどろ-7周年 & 1st mini AL『xxxx』発売記念one-man Live」の様子。(撮影:牧野健人)

「棘-おどろ-7周年 & 1st mini AL『xxxx』発売記念one-man Live」の様子。(撮影:牧野健人)[拡大]

「アワアワ」では廻のロングハイトーンが冴え渡り、現体制初のシングル曲「Bang!Bang!」ではバンドセットならではのアレンジに合わせて月城が観客を煽ると盛大なコール&レスポンスが発生。そのテンションのままライブは「yahyah」へとなだれ込む。さらに猫田の「新しくリリースされるミニアルバム『xxxx』の代表曲をやりたいと思います!」という言葉を合図に、最新曲「xxxx」が初披露された。この曲はメンバーの個性を引き立てる歌割りと、パートごとにメンバーをフィーチャーした振付が特徴だ。

フロアをバックに記念撮影する棘-おどろ-とバンドメンバー。(撮影:牧野健人)

フロアをバックに記念撮影する棘-おどろ-とバンドメンバー。(撮影:牧野健人)[拡大]

グループのリーダーを務めつつ、振付も担当する田中は「今日は来てくれてありがとうございました、これで最後の曲です」とひと言。淡々とした口調ながら、夢を追いかけ続ける強い気持ち、グループから去っていったメンバーの思いを背負う覚悟がその言葉ににじんでいた。そして本編最後に披露された「ユメユメ」の曲中、「それでもこの舞台の上では、ぼくらも何度も夢 夢を見るんだ」という歌詞に呼応するようにフロアから無数の手が上がった。アンコールでは再び「xxxx」が披露され、振付を真似して踊るファンによって会場の空気がひとつに。ラストは「ジラジラ」で東京キネマ倶楽部公演が大団円に導かれた。

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セットリスト

「棘-おどろ-7周年 & 1st mini AL『xxxx』発売記念one-man Live」2024年9月30日 東京キネマ倶楽部

第1部

01. イロイロ
02. されされ
03. ゆらゆら
04. ぐるぐる
05. なのなの
06. キミキミ
07. のぅのぅ
08. キラキラ

第2部

01. go!go!
02. カゲカゲ
03. 1212
04. やだやだ
05. アワアワ
06. Bang!Bang!
07. yahyah
08. xxxx
09. ユメユメ
<アンコール>
01. xxxx
02. ジラジラ

読者の反応

廻環美🐸度入りだが @Kan_My_odoro

書いていただきました…❕めちゃくちゃ読んで…❕とっても嬉しい…❕ https://t.co/vIwX7keOCg

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