さわおがリーゼントに!氣志團×ピロウズ仲良し記念セッション

5

404

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 136 68
  • 13 シェア

氣志團の結成15周年およびメジャーデビュー10周年を記念した対バンライブシリーズ「極東ロックンロール・ハイスクール」の第21弾公演「氣志團 vs the pillows ~枕連(マクラーレン)~」が、11月8日に東京・Shibuya O-EASTにて行われた。

氣志團の演奏にのせて「LITTLE BUSTERS」を熱唱する永遠の42歳・山中さわお。(撮影:小川舞)

氣志團の演奏にのせて「LITTLE BUSTERS」を熱唱する永遠の42歳・山中さわお。(撮影:小川舞)

大きなサイズで見る(全12件)

自分たちがthe pillowsファンであることを証明するべく、1997年にリリースされたアルバム「Please Mr. Lostman」のジャケットのモノマネをする氣志團。(撮影:小川舞)

自分たちがthe pillowsファンであることを証明するべく、1997年にリリースされたアルバム「Please Mr. Lostman」のジャケットのモノマネをする氣志團。(撮影:小川舞)

大きなサイズで見る(全12件)

the pillowsのライブの模様。(撮影:小川舞)

the pillowsのライブの模様。(撮影:小川舞)

大きなサイズで見る(全12件)

イベントが始まると、妖しく光る赤い照明の中で手拍子に迎えられてまずは一番手のthe pillowsが登場。1曲目「Dance With God」のイントロのドラムが鳴った瞬間にフロアから大きな歓声が沸き起こり、「I think I can」「Ride on shooting star」という流れで会場内は早くも熱気で満たされた。

最初のMCで山中さわお(Vo, G)は「今日はなんで呼ばれたんでしょうか……? 氣志團とはデビュー前にちょっと飲んだことがあるくらいで、あんま絡んだことないんだけどなあ」と困惑気味にコメント。「もしかして俺たちのこと好きなんじゃないのかな?」「違うクラスの意識してなかった子からバレンタインチョコをもらったみたいな気持ちです」と言って会場の笑いを誘った。

その後もthe pillowsは芯の通ったエモーショナルなロックンロールで、貫禄たっぷりのステージを展開。さわおは「今日の目標は綾小路翔くんを“翔やん”と呼ぶことです」と宣言し自らの髪をかき上げてリーゼント風にしたが、「ターミナル・ヘヴンズ・ロック」の演奏が始まると激しい動きのため髪型は数秒で元に戻ってしまった。

ステージ上を照らす青い光に包まれながら「ONE LIFE」を歌い終えると、このイベントに笑いの要素が盛り込まれていることを知らなかったというさわおが「今日はシリアスな曲ばっかり用意しちゃったよ」と苦笑。佐藤シンイチロウ(Dr)は「多分“枕連(マクラーレン)”というダジャレがまずあって、それで僕らが呼ばれたんだと思います。デビュー10周年おめでとうございます!」と氣志團に祝福の言葉を贈った。このデビュー10周年という言葉を聞いて突然、氣志團は何歳なんだろうという疑問が頭に浮かんださわおは、「俺も永遠の42歳としてがんばります!」と宣言した。

終盤に向かってライブの勢いはますます加速し、「この世の果てまで」「サードアイ」の力強い演奏で観客のテンションもヒートアップ。ラストの「ハイブリッド レインボウ」では間奏で強烈なストロボが明滅する中、耳をつんざくような轟音ギターソロが炸裂。王道ナンバーを惜しげもなく披露し、圧倒的な熱量を放出して約50分のステージが終了した。

「これまで数々の戦いを勝ち抜いてきた氣志團だが、今回ばかりは絶体絶命! 札幌発センチメンタルエキスプレス! 北の最終兵器! the pillowsの完璧なパフォーマンスに万事休すか!?」という、ヒーロー物の次回予告を思わせるナレーションに紹介されて2番手の氣志團が登場。the pillowsの勢いに煽られてか、「ゴッド・スピード・ユー!」「キラキラ」といった序盤の楽曲は普段以上にアグレッシブなパフォーマンスが繰り広げられた。

さわおが先ほどのMCで「もしかして俺たちのこと好きなんじゃないのかな?」と発言したことを受けて、綾小路翔(Vo)は「好きに決まってんだろ!」と絶叫。「どんだけ好きか見せてやろうぜー?」と言って早乙女光(Dance & Scream)と西園寺瞳(G)を呼び、3人で「KOOL SPICE」「Please Mr. Lostman」のアルバムジャケットものまねを披露した。また続く「鉄のハート」の演奏では弦楽器メンバー3人も前に出て横1列になって観客を煽り、お祭り騒ぎのパフォーマンスでthe pillowsファンのハートもがっちりキャッチした。

綾小路はこの前日にNHKホールで行われた怒髪天のライブで山中さわおと偶然隣り合わせとのことで、さわおから「俺たち、別に仲が良いわけじゃないよな?」と言われた綾小路は、「そんなこと言わないでください! 仲が良くないことはないじゃないですか!」と反論したという。これを受けて綾小路は「でもまあ、デビュー前に飲んだっきり会ってなかったからそう思われても仕方ないけど、中学生の頃から大好きだったんだ! 俺もいつかモッズスーツ着ようと思ってたんだ!」とthe pillowsへの愛を表明し、20年前からファンだったという彼らとの共演が実現したことを感謝していた。

星グランマニエ(G)がメインボーカルとしてギターポップ「オールナイトロング」を優しく歌い終えると、会場にアクセル音が鳴り響き、綾小路と早乙女が微熱DANJIの3人とともに特攻服に着替えて再登場。「俺達には土曜日しかない」では、10月に対バンしたももいろクローバーZの「Chai Maxx」の振り付けを大胆に導入したダンスが披露され、綾小路によるえびぞりジャンプも飛び出した。

「One Night Carnival」では途中で演奏を止め、綾小路は会場にいる全員で一緒に歌ってほしいと観客に強要。彼は「早く先に進めろよってみんな思ってるよね。メンバーだって思ってる。昨日の夜も『この部分なくてもいいんじゃない?』って言われた。でもこれは予定調和じゃないんだ! 歌ってない人が視界に入るとどうしてもダメなんだ! 男には譲れないものがあるんだ!」といきり立ち、会場中を大合唱に導いた。

ラストナンバー「ゆかいな仲間たち」が始まると綾小路は上着を脱いで上半身裸に。途中で演奏中のメンバー1人ひとりにマイクを向け、それぞれにさだまさし、桑田佳祐、田原俊彦のモノマネをしながら曲を歌うようにムチャぶりしていた。

盛大なアンコールを受けて再び氣志團がステージに登場すると綾小路は、このライブシリーズで過去に対バンした毛皮のマリーズのベーシスト・栗本ヒロコに、早乙女光が対バン終了後に「一緒にバンドやろうよ」と本気で誘っていたことを暴露。また、山中さわおからこの日の本番前に「今日これから打ち上げやるんだよね? そこで仲良くなろうな!」と言われていたことを明かし、会場は大きな歓声に包まれた。

ここで一緒にセッションをしたいという氣志團からの呼び込みを受けた山中さわおは、完璧にセットされた気合たっぷりのリーゼント姿でステージに登場。予想外の事態に驚く綾小路に向かって「翔やん! 今すぐ仲良くなろうぜ! 俺も永遠の42歳だ!」と声をかけ、会場のKISSESに「わはは! 驚いただろ! the pillowsのボーカルはこんなことしねえと思ってたろ! 俺はするんだよ!」とうれしそうに語りかけていた。

すっかり打ち解けた2組が最後のセッションで披露したのはthe pillowsの「LITTLE BUSTERS」。氣志團の演奏にのせてさわおがビール瓶片手に熱唱し、この日一番の盛り上がりの中で3時間におよぶイベントは終幕した。

the pillowsは12月7日にシングル「エネルギヤ」、2012年1月18日にニューアルバム「TRIAL」をリリース。さらにアルバムと同日に、今年9月に行われたUSツアーのライブDVD「WE ARE FRIENDS」が発売される。また氣志團も12月7日に、フランク・シナトラの名曲をパンクロックテイストにアレンジした「MY WAY」をCDシングルとしてリリースする。

氣志團 Presents 極東ロックンロール・ハイスクール

~3年B組金爆先生~ 氣志團 vs ゴールデンボンバー
2011年11月10日(木)東京都 Zepp Tokyo
OPEN 18:00 / START 19:00

~サーチアンドデスとロイとグローリアとアレとソレとコレと恋しさとせつなさと心強さと部屋とYシャツと私~ 氣志團 vs The Mirraz
2011年11月16日(水)東京都 SHIBUYA O-EAST
OPEN 18:00 / START 19:00

~10 PUNKS~ 氣志團 vs THE MODS
2011年11月21日(月)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00

~呼ばれて 飛び出て ジェジェジェジェイ!!~ 氣志團 vs J
2011年11月24日(木)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00

~さよならは11月のララバイ~ 氣志團 vs 吉川晃司
2011年11月29日(火)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年11月12日(土)

~星と屑達のステージ~ 氣志團 vs 藤井フミヤ
2011年12月7日(水)東京都 Zepp Tokyo
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年11月19日(土)

~三人の若者と六人のおじさんのすべて~ 氣志團 vs フジファブリック
2011年12月13日(火)東京都 SHIBUYA-AX
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年11月26日(土)

~大きなフィートの木の下で~ 氣志團 vs 10-FEET
2011年12月14日(水)東京都 LIQUIDROOM ebisu
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年11月26日(土)

~おれがあいつであいつがおれで~ 氣志團 vs DJ OZMA
2011年12月21日(水)東京都 Zepp Tokyo
OPEN 18:00 / START 19:00
一般発売日:2011年12月3日(土)

この記事の画像(全12件)

読者の反応

  • 5

らびお @tomodacchiy

https://t.co/GXnwQBcbdS

コメントを読む(5件)

関連商品

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 氣志團 / the pillows の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。