ロリータ服を着てるおばあちゃんになりたい
できあがった写真集を手に取った気持ちを司会から聞かれると、「デジタルが主流なこの時代に、こうやってしっかり手に持って重みがあるものを作れてよかったです」と答えたあの。2泊3日で写真集のロケを行った新潟・佐渡島については「夜になると誰もいないんじゃないかってくらい人がいなくなって。忙しい日々の中だったので、周りを気にすることもなく羽根を広げられて、リラックスして疲れが取れました」「動物がそこらへんにいっぱいいるんですよ。ずっと葉っぱを食べているヤギと、ずっと僕の服を食べているヤギがいて、かわいくて癒やされました」と振り返った。
写真集の中で本人が特にお気に入りなのは、ロリータ服を着てたらい舟に乗っているカット。この写真について彼女は「インタビューとかで『将来どうなりたいですか?』と聞かれるといつも『ロリータ服を着てるおばあちゃんになりたい』と答えてて。たらい舟とロリータは世界線がまったく違うけど、そこが重なった違和感の巡り会いが好きです」と説明し、「たらいの漕ぎ方も教えてもらったんですけど、バランスを取るのが難しくて。落ちることはなかったけどグラグラして危なかったです。フグとかお魚も見えるくらいの透明度できれいでした」と撮影時のエピソードを明かした。
魚が新鮮でおいしそうでした。食べてないんですけど
集まった記者から佐渡島で撮った理由を聞かれたあのは、「東京で普段仕事をしてて、もう頭がこんがらがっちゃうような日々だったので、せっかく写真を撮るなら自然があるところがよくて。(カメラマンの)川島小鳥さんは佐渡島に縁がある人で、ここがいいんじゃないかってオススメしてくれたので行きました」と回答。何かおいしいものは食べたかという質問に対して、偏食で知られる彼女は「自然のある島なので、緑色のスープとか、緑の食べ物が多かったんですけど、僕は野菜が食べられないので宿に戻ってお菓子を爆食いしました。あとは魚が新鮮でおいしそうでした。食べれないんで食べてないんですけど。エビだけ食べました」と苦笑していた。
アーティストとしてのみならずタレント、俳優としても活躍している現状を踏まえて、これからどうなっていきたいかと聞かれると、「いろんなことをやったうえで、やっぱり音楽。今回の写真集でも最後に弾き語りしてるところを撮ってもらったんですけど、そのときに『やっぱり音楽をもっともっとやって、自己表現していきたいな』と強く思いました」と意気込んだあの。最近自身のYouTubeチャンネルで体重計に乗って体重を公開したことについて「この写真集のために絞ったのか」と記者から質問が飛ぶが、「写真集のために絞るのがデフォなのかもですけど、まったくです。自然体な姿で挑みました」と返答し、体重を公表した理由について「ネタ切れですね。もうできることが少なくなって。体重なら大丈夫だなと思って公開させていただきました」と明かした。
今回はフードをかぶったので成長しました
佐渡島での撮影であのが着用した衣装は19着。今回の写真集は「大人っぽさ」や「ドレッシーな姿」がテーマだったとのことで、あのは「普段あんまり着ないような肌が出てるワンピースとかもあって、気に入ってます」とアピールした。前回から5年が経ったこのタイミングで2冊目の写真集を刊行した理由については、「僕は写真集ってすごく大事だと思ってて。今までもいろいろお話があって、ちゃんと打ち合わせもしたけど、僕が『その感じだったらやりたくない』って断ったものも多いんです。でも今回はお世話になってるスタイリストさんとか、5年前に撮ってくれた川島小鳥さんとか、すごく信頼がある人たちとやれるのでいいなと思って。あとはこの5年で僕的には環境が激変したので、今の自分を切り取ってもらいたいと率直に思って」と答えた。
前回の写真集を発売した5年前の自分と、今の自分を比べてどう感じるかという問いに、「撮影を通して自分の変化を感じました。この5年、自分が歩んだ道が間違ってなかったなって強く思えた時間でした」と話し、その具体的として「5年前の撮影でも花火をやったんですけど、髪がめっちゃ燃えちゃって。今回はフードをかぶったので成長しました」と胸を張ったあの。記者からの「勢いに乗っている今の自分の状況をどう感じてるか?」という質問に対して、「そういうフェーズに入ったか、みたいな感じ」と答え、「すごいとも思わないし、必然的だなと思ってるので。そりゃそうだという自信もあるし、よく『戸惑いはあるか?』とか聞かれるけど、ないですね。楽しくやれてます」と余裕の表情を見せた。
欲しいものは手に入れてるのであんまりないんですけど……
彼女はその後、取材会当日の9月4日が誕生日だったことから、写真集の表紙カットが飾られたバースデーケーキと花束をスタッフから贈呈された。あのは「僕が祝われるのがすごく苦手って知ってるのに祝ってくれる(笑)、それくらいおめでとうって気持ちが伝わってきてうれしいです」と言って笑顔に。何か欲しいものはないかと聞かれたあのの「欲しいものは手に入れてるのであんまりないんですけど、家が欲しいですね。週刊誌についてこられないような」という言葉に、記者陣の笑い声があふれた。
※記事初出時、本文中に誤字がありました。お詫びして訂正します。
Ishit Omprakash @Omprakashindia5
@natalie_mu あのちゃんが誕生日に欲しいものは「週刊誌について