ファンクやAORの要素を取り入れたアーバンな楽曲を歌う4人組アイドルグループ・スパンコールグッドタイムズ。味園ビルにあるライブハウス・ユニバースは彼女たちにとって憧れの場所で、ビルの閉鎖が決定したというニュースを聞き、プロデューサーのメルクマール祐が急いでワンマンライブを企画した。さらにこのライブのためにバックバンド・YOU'RE MY☆スターズが急遽結成され、グループ史上初の生バンド公演が実現。ファンと一体になってのハイテンションなショーが繰り広げられた。
開演時刻を過ぎると、バンドが奏でるご機嫌なサウンドに乗ってスパンコールグッドタイムズが登場。花道を通り、観客の近距離に設置された真四角のステージまで歩みを進めた4人は、最初に「ウィ・アー・ザ」を高らかに歌い上げる。さらにデビュー曲「サーチライト」や、本公演の開催に合わせて8月20日にリリースされたミニアルバム「スパンコール&チップス ~愛のユニバース味~」より、ファンから音源化を望まれていた楽曲「雨のYellow」などを次々に畳みかけ、会場に心地よい一体感と熱狂を生み出していった。ユニバースの妖しくもゴージャスで、レトロながら未来感が漂う独特のムードが、タイトでグルーヴィなバンドの生演奏、エナジーに満ちあふれたスパンコールグッドタイムズのステージングが見事に調和。メロウなラブソング「By my side」ではメンバーが観客にも歌うように催促し、フロアとステージの垣根を軽やかに取っ払った。
その後はミュージカルをイメージした華やかなナンバー「喜劇」、今回のワンマン開催が決定したことを受けて制作されたミニアルバムのリード曲「UNIVERSE」と続き、4人の伸びやかな歌声とともに宇宙のように広がりのある音像がユニバースに満ちていく。ライブの途中、音響トラブルで曲が始まらないアクシデントがありつつも、彼女たちはアドリブを交えながらそれさえもエンタテインメントに昇華し、「トーキョーlast number」「薔薇色のコメディ~なんつったってBig Band~」といったキラーチューン2曲を連発。ライブの勢いがぐんぐんと加速する中、終盤には「MERRY-GO-LAND」「Shangri-LA」と畳みかけた。ステージから発せられる熱気に煽られた観客が体を大きく動かして踊ると、会場はまるでダンスフロアに。中には感情が高ぶり、涙するファンの姿も見られた。
盛大な拍手に包まれながら一礼して退場したスパンコールグッドタイムズ。彼女たちは「スパンコール!」というアンコールを求める声に導かれて再度ステージに上がると、「まだ酔いしれたいんだけど、いいかしら?」と観客をさらなる熱狂へと誘う。ラストは9月17日にリリースするもう1枚のミニアルバム「スパンコール&チップス ~愛のキネマ味~」のリード曲「雨のキネマとアンブレラ」を披露し、華麗にライブをフィニッシュした。
なお、スパンコールグッドタイムズは9月24日に東京・東京キネマ倶楽部でもワンマンライブを開催する。
セットリスト
「スパンコールグッドタイムズ RELEASE ONEMAN SHOW 『キネマとユニバース』」2024年8月25日 ユニバース
01. ウィ・アー・ザ
02. サーチライト
03. 雨のYellow
04. Magie
05. GORON
06. NICE TIME
07. By my side
08. Rewrite
09. 喜劇
10. UNIVERSE
11. トーキョーlast number
12. 薔薇色のコメディ~なんつったってBig Band~
13. MERRY-GO-LAND
14. Shangri-LA
<アンコール>
15. フューズ
16. 雨のキネマとアンブレラ
ライブ情報
スパンコールグッドタイムズ ONEMAN TOUR SHOW「キネマとユニバース」(※終了分は割愛)
2024年9月24日(火)東京都 東京キネマ倶楽部
アイムヤマサーEX🐸 @yamaser2
写真めちゃくちゃあってびびる https://t.co/JZ156cjj0X