龍宮城7都市ツアーでアピールしたそれぞれの個性とクオリティ、初武道館へ向けさらなる前進

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龍宮城の全国7都市ツアー「龍宮城 LIVE TOUR『ULTRA SEAFOOD』」が、8月21日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)にてファイナルを迎えた。

龍宮城(撮影:森好弘)

龍宮城(撮影:森好弘)

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2023年4月のプレデビュー以来、精力的なライブ活動を続けてきた龍宮城だが、今年はその活動の幅をさらに広げている。「東京ガールズコレクション」「バズリズム LIVE」といった大型イベント、韓国や日本のアーティストらが豪華共演を果たした「THE STAR NEXTAGE」、彼らが所属するスターダストプロモーションのボーイズブループたちとしのぎを削った「プチエビ」「EBiDAN THE LIVE」など、“他流試合”とも言える多種多様なステージに立ち、そのパフォーマンス力をさらに上げてきた。今回のツアーではそれらの集大成をファンに見せつける、磨き上げられたステージングでファンを魅了した。この記事では最終日前日、8月20日夜公演の模様をレポートする。

魂でぶつかり合うステージとフロア

龍宮城(撮影:森好弘)

龍宮城(撮影:森好弘)[拡大]

開演時刻を迎え、ステージ前に下げられた暗幕の間から登場したのはKENT。彼はフロアを埋め尽くしたファンを「亀を助けて龍宮城に招待された客」に見立てて芝居がかった口上を述べ、「うちの自慢の子たちをカメラで撮影することを許可します。亀だけにね!」とジョークを飛ばして1曲目へとつなげた。オープニングナンバーは7人全員で披露する「SEAFOOD」。オーディエンスはスマートフォンで7人のパフォーマンスを撮影しつつも、目の前の光景を見逃すまいと凝視する。齋木春空が「ここからはカメラではなく、魂でぶつかり合いましょう!」と告げたのちは7人それぞれのパーソナリティが表現された「Mr.FORTUNE」のマイクリレーバージョンへ。力強い声でフロアを圧倒していった。

その後Sがギターの弾き語りで歌唱したのは女王蜂のカバー「もう一度欲しがって」。哀切な世界観を会場に届けると、入れ替わりで登場したITARUとKENTが妖艶に「SENSUAL」を披露する。さらに全員が再びそろい、女王蜂の「火炎」をパフォーマンス。BメロではKEIGOが歌う力強いハイトーンに、そして7人が届けるときにパワフルな、ときに気だるげな歌声に観客が思わず息を呑んで聴き入った。

「7人は自分で選んでここに立っています」

「JAPANESE PSYCHO」を披露する龍宮城。(撮影:森好弘)

「JAPANESE PSYCHO」を披露する龍宮城。(撮影:森好弘)[拡大]

中盤ではKEIGOが“ジャパサングラス”と名付けたサングラスを通販番組風に紹介するコントが差し込まれる。メンバーそれぞれはジャパサングラスが役に立つシチュエーションをコミカルに演じてみせ、圧巻のパフォーマンスに圧倒され続けていたフロアの空気を和ませた。そして始まった曲はもちろん「JAPANESE PSYCHO」。「領収書!」「請求書!」のコールで会場の一体感を高めたあとは「私立裏島音楽学院校歌」、そしてオリジナルバージョンの「Mr.FORTUNE」へ。「0年0組」時代からおなじみのナンバーを通じ、7人の成長ぶりを改めて印象付けた。

絶望の底から光を見つけて歩き出し「次は救う側になりたい」と決意していくポエムを齋木が独唱したあとは、その前向きな思いを「2 MUCH」で表現。メンバーを代表してKEIGOと冨田侑暉が話したMCでは、それぞれの今の赤裸々な気持ちが明かされた。KEIGOは「数え切れない音楽の中で龍宮城の音楽を必要としてくれていることを噛み締めて進んでいきたい。誰も歩いたことのない道を切り拓くのは大変だと感じているけど、7人は自分で選んでここに立っています。怖くないし目もそらしません。僕らは僕らでしかないから」と熱弁。冨田は2025年2月に開催を発表した東京・日本武道館での単独ライブに向け「この短期間で武道館に立つのはとても大きな意味があると思います。『プチエビ』や『EBiDAN THE LIVE』で会った昔の仲間たちがどんどん大きくなっていて、でも悔しいという気持ちより追い越したい気持ちが大きいです。あのメンバーたちに追いつくために、ドームツアーという夢のために、絶対に成功させたいです」と力強く決意を語った。

Rayはソロで新曲披露、武道館へ向け歩き出す7人

「SEAFOOD」を歌うS、Ray、齋木春空(左から)。(撮影:森好弘)

「SEAFOOD」を歌うS、Ray、齋木春空(左から)。(撮影:森好弘)[拡大]

2人と入れ替わってステージに登場したのはRay。ギターを携えて現れた彼は「先生からいただいた大切な曲です。あなたに届きますように、祈りを込めて」と紹介し、アヴちゃん先生から提供された新曲のソロ曲「完璧」を披露した。ギターを奏でながら、ポエトリーリーディングと流麗なメロディラインを交錯させる高難易度なパフォーマンスでフロアを圧倒したあとは、S、齋木、Rayの3人で「SEAFOOD」を再び披露し、ラストへ向けて再びオーディエンスの盛り上がりに火を付けた。観客をゆっくりと海底へ引き込むように「DEEP WAVE」を歌い上げた7人はそのままステージ上で静止。センターに立ったKENTが奥へと歩き出したところで幕が閉じられ、観客を現実世界へと引き戻した。

なお龍宮城はツアーファイナルとなった21日の夜公演で、初のフルアルバム「裏島」を11月27日にリリースすることを発表。初の武道館ライブに向け、さらに進化した世界をファンに届ける。

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セットリスト

「龍宮城 LIVE TOUR『ULTRA SEAFOOD』」2024年8月20日 Zepp Haneda(TOKYO)夜公演

01. SEAFOOD
02. Mr.FORTUNE(MIC relay ver.)
03. BLOODY LULLABY
04. バイオレンス
05. もう一度欲しがって(S)
06. SENSUAL(ITARU、KENT)
07. 火炎
08. JAPANESE PSYCHO
09. 私立裏島音楽学院校歌
10. Mr.FORTUNE
11. 2 MUCH
12. BOYFRIEND
13. LATE SHOW
14. 完璧(Ray)
15. SEAFOOD(S、齋木春空、Ray)
16. SHORYU(→↓↘+P)
17. RONDO
18. DEEP WAVE

読者の反応

龍宮城 OFFICIAL / 0年0組 @RYUGUJOofficial

【#龍宮城 龍宮城 LIVE TOUR 「ULTRA SEAFOOD」】

音楽ナタリーにて
龍宮城 ライブレポート掲載
@natalie_mu

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