ラッパーのElle Teresaとシンガーソングライターの柴田。両極端にいるようにも見える2人の女性アーティストだが、音楽ライターの渡辺志保は「自分自身を、緻密な歌詞に乗せて表現すること」が両者に共通していると分析し、「溢れ出る思いを、それぞれの言葉とセンスで繋ぎ合わせる彼女たちの作品は、ひょっとして大いに共振するのではないか」とつづっている。
なお柴田はバンドセットで出演。フライヤーのデザインは、柴田の作品のアートワークも担当するKei Sakawaki、イラストはanccoが手がけた。イープラスでは8月25日までチケットの先行予約を受付中。またSpotifyでは2組の曲をセレクトしたプレイリストも公開されている。
渡辺志保 コメント
Elle Teresaと柴田聡子。両極端にいるようにも見える二人の女性アーティストだが、両者に共通している点は「自分自身を、緻密な歌詞に乗せて表現すること」にある。柴田聡子が2024年にリリースしたアルバム「Your Favorite Things」では、日常のなかにあるちょっとした違和感やわずかな痛み、切なさを切り取って繋ぎ合わせながらそれぞれの楽曲を完成させてゆく。例えば「目の下」にあらわれる”冷蔵庫の開け閉め大きいだけで怖い“という表現は、まるで自分と相手の間に生じる絶妙な距離感が滲み出て来るような見事な一行だ。一方、Elle Teresaは同じく2024年に発表したEP「Suki」に収録した「Sensei」で、”なれないあなた、私の薬箱”とラップし、意中の相手とのトキシックな関係を間接的に(それでいて赤裸々に)彼女なりの表現を使って憂う。溢れ出る思いを、それぞれの言葉とセンスで繋ぎ合わせる彼女たちの作品は、ひょっとして大いに共振するのではないか。
そんな二人が初めての共演を果たす2マンライブ。二人が放つ言葉の持つ力強さや曖昧さに包まれ、勇気づけられる一夜になるだろう。この日、柴田聡子はバンドセットでステージに臨む。アンサンブルの妙も味わい尽くして欲しい。
WWW & WWW X Anniversaries Elle Teresa × 柴田聡子
2024年11月19日(火)東京都 WWW X
<出演者>
Elle Teresa / 柴田聡子
リンク
ヒ @hi_witter
読んでも共通点はピンとこないけど、ちょっと観に行きたいライブだなー https://t.co/uazImmBptN