単独公演初のムービングステージ
「timeleszの挨拶まわり」というコンセプトのもと行われている本ツアー。このコンセプトに沿って、冒頭でメンバーそれぞれがマネージャーに扮して奮闘するオープニングムービーが上映された。観客の期待感が高まったところで、オフホワイトのセットアップを着た3人が大歓声を浴びながらメインステージに登場し、1曲目の「RUN」を気合い十分の面持ちで歌唱する。本ツアーではSexy Zoneとしてのデビュー以降、単独公演では初となるムービングステージが導入されているところが注目ポイント。3人はさっそくムービングステージでアリーナの上を移動し、黄色い悲鳴を浴びた。
その後もセンターステージ、サブステージ、外周の花道、リフターと至るところでパフォーマンスを行い、多くのsecondzを喜ばせていくtimelesz。菊池によるオリジナルラップのコーナーでは、彼が「新たな始まり第1章」「見とけ歴史に刻むその瞬間をtimelesz」と決意表明のようなリリックを繰り出す。そしてtimeleszは2012年発表の「IF YOU WANNA DANCE」を披露し、炎が激しく吹き上がるメインステージで華麗に踊ってSexy Zone時代の楽曲をアップデートさせた。
歌割りの変更とソロコーナー
また、歌割りの変更も本ツアーでの見どころの1つ。「夏のハイドレンジア」では、3月まで中島が歌唱していた印象的な冒頭パートを、彼のシンメ(立ち位置が左右対称となる2人組)であった菊池が担い、横浜アリーナを一気にエモーショナルな雰囲気で満たした。
「puzzle」のラストで3人が見つめ合いながら歌って観客の視線を奪ったところで、ソロコーナーへ。佐藤が音源化されていない「Black & White」を王子のような衣装で歌唱し、手を首元に滑らせる振り付けで場内を沸かせる。菊池は素肌に真っ赤なジャケットを羽織ったセクシーな装いで「rouge」をパフォーマンスし、マイクを使用せずにアカペラで歌声を響かせるひと幕も。なお、この2曲は2017年に行われたイベント「Summer Paradise 2017」以来、約7年ぶりにライブで披露された。松島は2019年リリースのアルバム「PAGES」より「CRY」を歌唱。彼は、自身が活動休止中にメンバー4人がパフォーマンスをした映像を背に、切々とした表情で歌い上げた。
あのコールがバージョンアップ
timeleszのロゴをモチーフにした衣装に着替えた3人は、昨年のドームツアーで初披露した「スキすぎて」のコールバージョンの“2024 ver.”をパフォーマンス。secondzはコールを場内に響かせ、一体感を高めた。なお、今回のツアー開幕直前の6月にグループのSNSオフィシャルアカウントにてバージョンアップした“2024 ver.”の音源が公開され、トレンドワードがふんだんに盛り込まれた攻めた内容のコールが話題を呼んでいた。
MCコーナーでは「puzzle」で3人が見つめ合う演出は横浜アリーナ公演からの実施であることが明らかに。さらにtimeleszは、この演出の発案者は本ツアーの見学に来た櫻井翔(嵐)で、彼の「3人の思いが伝わってきた!『puzzle』で目を合わせて歌ってよ!そしたらもっとグッとくると思う」というアドバイスを受けて変更したというエピソードを披露する。菊池は「こうやってちょっとずつ変えていくのもツアーの醍醐味だなあと思います」としみじみとした表情を浮かべた。
iriとtimeleszのハーモニー
松島がトイレのために一時ステージを降りるというひと幕を挟んで、「君と...Milky way」のパフォーマンスへ。3人はメインステージに設置された階段に座りながら、佐藤が奏でる柔らかなアコースティックギターの音色に乗せて、優しく歌いつないだ。続く「make me bright」では、同曲の作詞作曲を手がけた
挨拶パートでは、松島が「これからもみんなといろんな時間を共有して、素敵な時間を過ごしていきたいなって思っています。少しずつね、活動を通して皆さんに理解してもらえるように、一生懸命がんばっていきたいと思います」、佐藤は「いろんなことを発表させていただいて、戸惑いや不安もたくさん与えてしまったと思います。 戸惑いや不安を与えてしまった分、みんなが見たことのない景色を絶対に見せたいなと思うので、これからも着いて来てほしいなと思います」、菊池が「僕たち3人はとにかく前を向いています。前を向いて突っ走って、 その先にある大きな夢を叶えたい。素敵な景色を見たい。そんな思いで一心不乱です」とそれぞれの心境を語った。
時計の鐘の音が鳴り響いたのを合図に披露されたのはEP「timelesz」のリード曲で、山下智久プロデュースの「Anthem」。3人は歪んだサウンドに合わせてキレのあるダンスを披露し、矢継ぎ早にラップを繰り出す。炎が上がる派手な演出が盛り上がりを助長させたところで、3人は「Selfish Love」「dilemma」とラストスパートをかけるようにEPの収録曲を畳みかけてtimeleszとしての最新のモードを打ち出す。さらにサマーソング「VIVID SUMMER DAYS」ではタオル回しが発生し、夏らしい光景が作り上げられた。
最後は“ぎゅっと”しながら
アンコールでは2階客席の通路にトロッコが登場。3人はファンサービスを飛ばしまくり、2階席のsecondzも大いに熱狂させた。その後3人はアリーナエリアに戻りながら「ぎゅっと」を優しく歌い上げる。3人は1人サイズの小型のレールトロッコに乗り、仲睦まじく“ぎゅっと”しながら移動し、ハートフルなムードで横浜アリーナ公演を締めくくった。なお、このツアーは8月25日の大阪・大阪城ホールまで続く。
We're timelesz Live Tour 2024(※終了分は割愛)
2024年8月3日(土)宮城県 セキスイハイムスーパーアリーナ
[第1部]START 13:00
[第2部]START 17:30
2024年8月4日(日)宮城県 セキスイハイムスーパーアリーナ
START 14:00
2024年8月11日(日・祝)福岡県 マリンメッセ福岡 A館
START 17:30
2024年8月12日(月・振休)福岡県 マリンメッセ福岡 A館
[第1部]START 13:00
[第2部]START 17:30
2024年8月24日(土)大阪府 大阪城ホール
[第1部]START 13:00
[第2部]START 17:30
2024年8月25日(日)大阪府 大阪城ホール
START 14:00
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詳細レポ(音楽ナタリー)
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