10回目の「バズリズム LIVE」開幕!ジャンルの垣根超え代々木第一が揺れた初日

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日本テレビ系で放送中の音楽番組「バズリズム02」によるライブイベント「バズリズム LIVE -10th Anniversary-」が、本日7月19日に東京・国立代々木競技場第一体育館で開幕した。

NiziU(撮影:山内洋枝)

NiziU(撮影:山内洋枝)

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10回目の「バズリズム LIVE」開幕

「バズリズム LIVE」は「バズリズム」が発信する“今絶対見ておくべきアーティスト”を集めたライブイベント。2015年に初開催され、今年で10回目となる。節目のイベントとなった今年は初の4DAYS開催。オープニングに登場した番組MCのバカリズムは集まった満員の観客を歓迎し、「コール!」「レスポンス!」「コール&レス!」「ポンス!」という独特なコール&レスポンスで客席を温め、イベントの開会を宣言した。

SUPER BEAVER

渋谷龍太(SUPER BEAVER / Vo)(撮影:山内洋枝)

渋谷龍太(SUPER BEAVER / Vo)(撮影:山内洋枝)[拡大]

トップバッターで登場したSUPER BEAVERは、渋谷龍太(Vo)の「最高の1日は俺たちが。否、俺たちで作りましょう!」という呼びかけから「切望」で「バズリズム LIVE」の火蓋を切って落とした。1曲目から圧倒的な熱量のアンサブルを放ち、一瞬にして代々木第一を熱狂させると、渋谷は「(ラインナップが)多ジャンルにもほどがある! こういうふうにごちゃまぜになって、いろんな人と音楽をやれるのはすごくうれしいこと。ペンライトとか俺普段見ないんだけどさ、テンション上がるよね!」と喜びの声を上げた。「愛してる」と心の底から叫ぶ渋谷の声が空気を震わせた「アイラヴユー」では大きなシンガロングも発生し、彼らの渾身のパフォーマンスに会場の一体感はぐんぐんと高まっていく。「人と人は100%分かり合えないからこそ、99.999%まで近付いてやろうと思いながら音楽やってます」。その言葉に違わぬ、どこまでも真摯な歌声と音を届けた彼らからは、ラストナンバーだったはずの「小さな革命」のあとに予定になかった「さよなら絶望」が追加されるという思わぬプレゼントも。バンドは「この時間はあなたが作っている」というメッセージを音楽に乗せてオーディエンスに託し、さっそうとステージをあとにした。

BE:FIRST

BE:FIRST(撮影:山内洋枝)

BE:FIRST(撮影:山内洋枝)[拡大]

繊細なニュアンスとダイナミズムが共存する「Masterplan」のパフォーマンスでライブをスタートさせたのは2番手に登場したBE:FIRST。SOTAの「死ぬ気で盛り上げるけど付いて来れるか!?」という煽りで「Boom Boom Back」を投下してパワフルに躍動した彼らは、その後も「Brave Generation」「Scream」といったハイテンションな楽曲群をエッジの効いたボーカル、ラップ、ダンスで叩きつけていく。爽快なダンスチューン「Don't Wake Me Up」でクラップを誘い、会場中のオーディエンスを巻き込むと、LEOは「僕らがデビュー日の3日後に出たのが『バズリズム LIVE』。それから3年間、僕たちを変わらずに愛してくださってありがとうございます!」と感謝を表明し「あと2曲、俺らも命懸けて歌って帰ります!」と宣言する。ジャンルを超越し、SUPER BEAVERから熱いバトンを確かに受け取った彼らが最後に届けたのは「Mainstream」。圧倒的なスキルとそれぞれの心に宿す確かな熱を7人が洗練されたパフォーマンスに昇華してみせるとステージはそのまま暗転し、観る者に深い余韻を残していた。

キタニタツヤ

キタニタツヤ(撮影:山内洋枝)

キタニタツヤ(撮影:山内洋枝)[拡大]

スポットライトを一身に浴びたキタニタツヤは、思い切りギターをかき鳴らし「スカー」を1曲目に届けた。疾走感に満ちた演奏でスタートダッシュを決めると、暴れるスラップベースと幼な声のコーラスが独自の世界観を形成する「次回予告」、切れ味鋭いメッセージを放つ「悪魔の踊り方」を続けて勢いを加速させたキタニ。4曲を終え自己紹介を済ませると、彼は「今日はいろんなお客さんがいると思うし、みんなそれぞれに違った尺度を持っていると思う」と前置きしたうえで「でも、世の中の人ってライブそんな来ないんですよ。みんなここに来ている時点で相当な音楽バカ。相当な変人なんです。違う尺度は持ってるけど根っこは同じ」と会場を笑わせた。「みんなと一緒にでっかいパレードを作って、くそったれの日常を音楽でなぎ倒してえなと思ってます」。キタニが表明したメッセージを受け取った聴衆は、続く「聖者の行進」のスケール感あふれる演奏にクラップを重ね、キタニが歌い叫ぶ“パレード”に楽しくジョインする。そんな会場のムードに「皆さんに会えてよかった。また会える日を楽しみにしています」と告げてキタニが最後に届けたのは、メガヒットを記録した「青のすみか」。客席から自然発生したクラップとハンズアップの光景が青い光に照らし出される中、キタニは最後までドライブ感あふれる演奏を聴かせ、シャープに澄んだ歌声を響かせていた。

超特急

超特急(撮影:山内洋枝)

超特急(撮影:山内洋枝)[拡大]

発車ベルが鳴り、客席にカラフルなペンライトが光ると4組目・超特急のアクトへ。「バズリズム LIVE、ブチかまそうぜ!」というタクヤの咆哮から「Countdown」が投下されるなり、9人はファイヤーボールが噴き上がる中で闘争心むき出しの歌とダンスを見せる。続く「Steal a Kiss」では一転艶やかな表情を覗かせ、リョウガは続くMCで「この時間だけでも8号車(超特急ファンの呼称)としてライブにご乗車してくださったら」と会場全体に語りかけた。カイがこの日の出演者とそのファンネームを呼んで客席を盛り上げてからは、夏の定番曲「Summer love」を皮切りにキラーチューン連発の怒涛のメドレーで4曲を一気に駆け抜けた超特急。タクヤのエアギターと絶叫がさく裂した「SAY NO」ののち、「超えてアバンチュール」ではこの曲のセンターを務めるリョウガが「頼む、頭を振ってくれ! ここで一生のお願い使うから!」と観衆にヘッドバンギングを懇願して無心で頭を振る。パフォーマンスの中にBE:FIRST「Boom Boom Back」やNiziU「Make you happy」などの振りを盛り込むリスペクトを随所に光らせながら、底なしのエネルギーと圧倒的なポジティブパワーを爆発させて会場に大きな一体感と笑顔をもらたした9人が最後に届けたのは「バッタマン」。大のSUPER BEAVERファンで、この日のステージに並々ならぬ気合いを漲らせていたハルはステージを縦横無尽に走り叫び回ったのち、三点倒立から頭で“一点倒立”という離れ業を披露。オーディエンスの度肝を抜いたまま、ステージをあとにした。

NiziU

NiziU(撮影:山内洋枝)

NiziU(撮影:山内洋枝)[拡大]

初日のトリを務めたのはNiziU。「最高のフィナーレ飾ろうよ」と歌う「Memories」の心踊るパフォーマンスでライブを始めた彼女たちは、続く「SWEET NONFICTION」で「一緒に踊ってください!」とオーディエンスを巻き込んでいく。軽やかなシャッター音に合わせてWithU(NiziUファンの呼称)たちのコールが響いた「Take a picture」を終えると、自己紹介ののち「皆さんに会いたかったです!」「最高の時間にしましょう!」とそれぞれに思いを伝えた9人。AYAKAは「今年で『バズリズム LIVE』は10周年。皆さんでお祝いしませんか?」と呼びかけて、観客と声を1つに「おめでとうございます!」の声を響かせた。

ライブ中盤には新曲「RISE UP」も披露され、炎の演出の中でこれまでの彼女たちのイメージとはかけ離れたクールな表情を見せたNiziU。MAYUKAやNINAのパワフルなボーカルとシャープなダンスによってオーディエンスを圧倒した彼女たちだったが、曲を終えるなり「炎、熱かったねー!」と笑い合う無邪気な素顔がファンの笑顔を誘う。MIIHIの「もっともっと夏を楽しめるような曲を」という言葉とともに、この季節にぴったりの「Short Trip」「Super Summer」で9人がステージを端から端まで行進し、タオル回しで盛り上がるとライブも佳境。韓国デビュー曲「HEARTRIS」の緻密でキャッチーなコレオとキュートな歌声でオーディエンスを魅了した彼女たちは、RIO「ぜひ皆さん知ってたら、一緒に腕回してください!」とともに「Make you happy」をラストソングとして届け、“縄跳びダンス”で大きな一体感と高揚感を形成して「バズリズム LIVE」初日の幕を下ろした。

「バズリズム LIVE -10th Anniversary-」は7月22日まで同所で開催。20日にはTHE YELLOW MONKEY、櫻坂46、sumika、秦基博、フジファブリックが、21日にはINI、FANTASTICS、MAN WITH A MISSION、龍宮城、WANIMAが登場。最終日にはSaucy Dog、サバシスター、DISH//、Vaundy、マカロニえんぴつが出演する。なお、本日のライブの模様は「バズリズム02」にて8月16日深夜にオンエア予定。

セットリスト

「バズリズム LIVE -10th Anniversary-」2024年7月19日 国立代々木競技場第一体育館

SUPER BEAVER

01. 切望
02. 名前を呼ぶよ
03. アイラヴユー
04. 人として
05. 小さな革命
06. さよなら絶望

BE:FIRST

01. Masterplan
02. Boom Boom Back
03. Brave Generation
04. Scream
05. SetSail
06. Don't Wake Me Up
07. Bye-Good-Bye
08. Mainstream

キタニタツヤ

01. スカー
02. 次回予告
03. 悪魔の踊り方
04. 化け猫
05. 聖者の行進
06. Rapport
07. ずうっといっしょ!
08. 青のすみか

超特急

01. Countdown
02. Steal a Kiss
03. Summer Love
04. My Buddy
05. SAY NO
06. 超えてアバンチュール
07. Burn!
08. バッタマン

NiziU

01. Memories
02. SWEET NONFICTION
03. Take a picture
04. Lucky Star
05. COCONUT
06. RISE UP
07. Short Trip
08. Super Summer
09. HEARTRIS
10. Make you happy

この記事の画像(全16件)

バズリズム LIVE -10th Anniversary-

2024年7月19日(金)東京都 国立代々木競技場第一体育館
<出演者>
LIVE:キタニタツヤ / SUPER BEAVER / 超特急 / NiziU / BE:FIRST
MC:バカリズム

2024年7月20日(土)東京都 国立代々木競技場第一体育館
<出演者>
LIVE:THE YELLOW MONKEY / 櫻坂46 / sumika / 秦基博 / フジファブリック
MC:バカリズム

2024年7月21日(日)東京都 国立代々木競技場第一体育館
<出演者>
LIVE:INI / FANTASTICS / MAN WITH A MISSION / 龍宮城 / WANIMA
MC:バカリズム

2024年7月22日(月)東京都 国立代々木競技場第一体育館
<出演者>
LIVE:Saucy Dog / サバシスター / DISH// / Vaundy / マカロニえんぴつ
MC:バカリズム

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ma @ma73135405

[ライブレポート]
10回目の『バズリズム LIVE』開幕!

BE:FIRST
圧倒的なスキルと洗練されたパフォーマンス

SOTA「死ぬ気で盛り上げるけど付いて来れるか」

LEO「デビュー日の3日後に出たのが『バズリズム LIVE』
変わらずに愛して下さってありがとうございます」

#BEFIRST
https://t.co/uICNOFuigc

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