2009年3月、シングル「Morning Sun」とアルバム「PHILOSOPHY」を携え19歳の若さでデビューした清は、作品ごとに異なるサウンドアプローチを展開し、アイドルグループ・清 竜人25や特殊形態のバンドプロジェクト・TOWNの活動を挟みつつ、合計8枚のオリジナルアルバムをリリースしてきた。15周年ライブの幕開けを飾ったのは、2013年発表の6thアルバム「WORK」からのナンバー「Zipangu」。清はアップライトピアノを奏でながら歌い、バンドメンバーの菰口雄矢(G)、森光奏太(B)、平陸(Dr)、宮川純(Key / LAGHEADS)とグルーヴを合わせていく。コーラスを務めるのは、清が2011年にリリースした3rdアルバム「PEOPLE」収録曲「おとなとこどものチャララ・ララ」の子供パートを歌唱していた
盛大な拍手を浴びても清は淡々とパフォーマンスを進行し、1stアルバム「PHILOSOPHY」から「ジョン・L・フライの嘘」「悲システム」「ジョイフル」を3曲連続で披露。その後時代は大きく飛び、2022年11月発売の最新アルバム「FEMALE」から「コンサートホール」と「フェアウェル・キス」の2曲が歌われた。「フェアウェル・キス」はピアノを主体にしたシンプルなアレンジで、清のファルセットが優しく響く。同じくファルセットボイスが魅力の「All My Life」は緩急のあるバンド演奏が清のボーカルをエモーショナルに引き立てた。
「PEOPLE」収録曲「ぼくが死んでしまっても」から今年1月に配信された最新楽曲「おかえり」へとつながると、フロアは穏やかなムードに。ここまでピアノの前から一切動かなかった清だが、「FEMALE」収録曲「Someday」の軽やかなビートで観客の体を揺らすと、やおら立ち上がり「Knockdown」「nothing...」をハンドマイクで歌唱。さらに人気のバラード「痛いよ」を感情を込めて歌い上げ、観客を恍惚とさせた。LIQUIDROOMは感動の拍手に包まれたが、やはり清は淡々と、続けて「愛が目の前に現れても僕はきっと気付かず通り過ぎてしまう」「ワールド」をパフォーマンス。そして唐突にひと言だけ「これが最後の曲です」とつぶやくと、内田怜央(Kroi)とのコラボで制作されたラップナンバー「If I stay out of life...?」を叩きつけるように歌い、投げキッスをしてステージをあとにした。
なお8月15日には東京・WWWでツアーの追加公演が実施される。
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セットリスト
清竜人「Kiyoshi Ryujin 15th Anniversary Band Tour 2024」2024年6月26日 LIQUIDROOM
01. Zipangu
02. The Movement
03. ジョン・L・フライの嘘
04. 悲システム
05. ジョイフル
06. コンサートホール
07. フェアウェル・キス
08. All My Life
09. ぼくが死んでしまっても
10. おかえり
11. Someday
12. Knockdown
13. nothing...
14. 痛いよ
15. 愛が目の前に現れても僕はきっと気付かず通り過ぎてしまう
16. ワールド
17. If I stay out of life...?
公演情報
清竜人「Kiyoshi Ryujin 15th Anniversary Band Tour 2024」追加公演
2024年8月15日(木)東京都 WWW
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tatsu/コウノ タツヒコ @garna_ryu
めっちゃびっくりしたこと書いてた。いや、俺が知らんかっただけやけどエモすぎる https://t.co/IZphi17nAh