7月17日にCD、8月3日にアナログ盤でリリースされるリンダ・キャリエールのアルバム「Linda Carriere」の制作参加者4名のコメントが公開された。
「Linda Carriere」は1977年に
このアルバムのリリースに際し、楽曲を提供した細野、矢野、山下、吉田がコメントを発表。制作当時のエピソードや、提供曲のその後など書きつづっている。
また本日6月18日には各サブスクリプションサービスにて、アルバム収録曲「Socrates」の配信がスタートした。
細野晴臣 コメント
リンダ・キャリエールのアルバムがお蔵になったことでYMOが始まったんですよね。
それがなかったら多分僕はプロデューサー業をずっとやっていたと思うんですよ。
今思えば大事なポイントだったんだなと思います。
それにしても、よくあんな曲をみんな書いてくれたなぁ。
今聴いてもらいたいな、というのが凄くあるんですよ。
その当時の楽曲として、あるいは演奏として、歌として、
完成度がこれほど高いものが今ではありえない。
今作るってわけにはいかない。
70年代の成果というか、隠されていた宝物みたいなアルバムだと思います。
矢野顕子 コメント
忘却の彼方から突然に戻って来た音楽。
このメロディ、この歌詞、この歌声だったよね。
戻って来てくれてありがとう。
山下達郎 コメント
今の今まで、リンダ・キャリエールがその後ダイナスティのメンバーになったことを知りませんでした。細野さんプロデュースによる海外女性シンガーのアルバムという、当時としては先駆的な試みでした。私は作曲を2曲、編曲を4曲担当させていただきました。残念なことに、その後この企画がお蔵入りになったと知り、勿体ないので「Love Celebration」は自分のアルバム「Go Ahead!」でセルフ・カヴァーしました。携わった皆さんのエネルギーが満ちあふれた作品です。
吉田美奈子 コメント
懐かしいアルバムの初めてのリリース! 当時の事、そんなには憶えていないのですが、外国向けに作る、と言われた様な、言われない様な… その程度の記憶しかない。そうそう、ひとつだけお伝え出来るのは、当時結局リリースされなかったので「Proud Soul」はその後、「猫」ってタイトルの曲に作り直したって事!
リンダ・キャリエール「Linda Carriere」収録曲
01. Up On His Luck
[作詞:ジェームス・レイガン / 作曲:
02. Loving Makes It So
[作詞:ジェームス・レイガン / 作曲:
03. Sunday Girl
[作詞:ジェームス・レイガン / 作曲:
04. All That Bad
[作詞:ジェームス・レイガン / 作曲:細野晴臣]
05. Proud Soul
[作詞:ジェームス・レイガン / 作曲:吉田美奈子]
06. Laid Back Mad Or Mellow
[作詞:ジェームス・レイガン / 作曲:
07. Child On An Angel's Arm
[作詞:ジェームス・レイガン / 作曲:細野晴臣]
08. Vertigo
[作詞:ジェームス・レイガン / 作曲:佐藤博]
09. Love Celebration
[作詞:ジェームス・レイガン / 作曲:山下達郎]
10. Socrates
[作詞:ジェームス・レイガン / 作曲:細野晴臣]
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リンダ・キャリエール幻の作品発売 楽曲提供した細野晴臣、矢野顕子、山下達郎、吉田美奈子がコメント
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