吉田山田、15周年に向けた一期ツアー終幕「一生忘れないツアーの1つに」

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吉田山田が昨日6月16日に愛知・THE BOTTOM LINEにて全国ツアー「吉田山田Tour2024 一期ツアー」の最終公演を開催した。

吉田山田(撮影:松本いづみ)

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何百回も何千回もライブをして、あなたと出会えた

吉田結威(G, Vo)(撮影:松本いづみ)

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SEとして吉田山田のこれまでのMCを切り貼りした音声が流れたのち、吉田山田の2人が登場。会場内が温かな拍手に包まれる中、吉田結威(G, Vo)は力強いアコギのストロークを弾き始め、「一番星」でライブをスタートさせた。「一番星」のアウトロからシームレスに「グレープフルーツ」へとつなげ、2人はこれまでの15年で生み出してきた楽曲を新旧織り交ぜて披露していく。山田義孝(Vo)は手を大きく広げて天を仰ぎ「一期ツアーへようこそ!」とオーディエンスを歓迎。山田の「楽しむ準備はできてますか?」という呼びかけに対してフロアから大歓声が上がったのを確認した2人はコール&レスポンスが繰り返される「希望とキャンディ」を演奏し、観客との一体感を高めた。

山田義孝(Vo)(撮影:松本いづみ)

山田義孝(Vo)(撮影:松本いづみ)[拡大]

ライブ中盤、山田のネガティブな感情をムーディな雰囲気に乗せて歌う「YADANA」が繰り出されたあとには、吉田のネガティブな気持ちが詰め込まれた「こんな夏はいやだ」のイントロへ。しかし汗っかきで夏嫌いな吉田はどうしても夏の到来が許せず、サマーチューンを演奏するのを拒否し始める。オーディエンスの手拍子にもなかなか応えない吉田に対して山田は「早く歌えよ! 今ので1曲分は(尺が)あったよ!」と檄を飛ばし、「こんな夏はいやだ」を強制的に開始。曲が始まってしまえば吉田もノリノリで演奏し、オーディエンスは吉田山田のサマーチューンをタオル回して楽しんでいた。本ツアーは彼らのメジャーデビュー15周年に向けて開催されたものであり、MCではデビュー当初を回想するひと幕も。山田は「メジャーデビューしたらあっという間に武道館に立てるものだと思っていた」と振り返りながらも「アレから何百回も何千回もライブをして、あなたと出会うことができました。武道館だけが成功じゃないし、武道館だけが幸せじゃない」と言い切り、15年前にリリースしたデビュー曲「ガムシャランナー」を高らかに歌い上げた。

“家族”をテーマにした楽曲

吉田山田(撮影:松本いづみ)

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ライブ当日の6月16日が父の日であることに触れた吉田山田は、「宝物」「化粧」と家族に関わりの深いナンバーを立て続けに披露。さらに山田が亡き父を思って書いた「おばけ」を儚くもエモーショナルに歌い上げると、会場内はしっとりとしたムードに包まれる。この穏やかなムードの中、2人は代表曲「日々」を届けてオーディエンスの感情を揺さぶった。

山田義孝(Vo)(撮影:松本いづみ)

山田義孝(Vo)(撮影:松本いづみ)[拡大]

「4月から始まったこの一期ツアーも今日が最後になると思うと、僕らもとっても寂しくて」と自身の思いを話し始めた吉田。彼は「一生忘れないツアーの1つになった」とツアーの手応えを語りながら、「次の約束をしたい」と10月19、20日の2日間にわたって東京・品川インターシティホールにてデビュー15周年ライブ「大感謝祭」を開催することを告知した。MCがひと段落し、マイクをオフにした吉田山田は生声で「約束のマーチ」を届ける。本編最後の曲「魔法のような」では、客席から盛大な「ラララ」の歌声が巻き起こり、会場内は心地よい一体感に包まれた。

1万人の前で歌う日を夢見て

吉田結威(G, Vo)(撮影:松本いづみ)

吉田結威(G, Vo)(撮影:松本いづみ)[拡大]

アンコールに応えて再びステージに現れた2人は、デビュー前のインディーズ時代に「デビューするために1万人の署名を集める」という施策を行なっていたことを回想。実際には1万人の署名を集め終える前にメジャーデビューを迎えることができたことを話した山田は「まだそのステージには立てていないけど、いつか1万人と歌いたい」という夢を改めて掲げ、「1万人」という新曲を歌い始める。曲中、客席を4つの区画に分けた山田は観客たちの歌声を導いて4声のハーモニーを響かせ、夢への第一歩を踏み出した。

吉田山田「吉田山田Tour2024 一期ツアー」最終公演の様子。(撮影:松本いづみ)

吉田山田「吉田山田Tour2024 一期ツアー」最終公演の様子。(撮影:松本いづみ)[拡大]

客席からの「おかわり」の声に応えるように、ライブはダブルアンコールに突入。ダブルアンコールで2人は多くを語らず、すぐさま演奏する準備を始めた。2人が定位置につき、山田が伴奏なしで歌い始めたのは「音楽」のワンフレーズ。ゆっくり溜めを作りながらこの曲を歌い上げる山田の横で、吉田は相方の呼吸に合わせてアコースティックギターを鳴らす。文字通り“吉田山田の音楽”が会場内を満たすと客席からは自然と「ありがとう」の声があふれ、吉田山田の「一期ツアー」はフィナーレを迎えた。

セットリスト

吉田山田「吉田山田Tour2024 一期ツアー」2024年6月16日 THE BOTTOM LINE

01. 一番星
02. グレープフルーツ
03. 虹の砂
04. 希望とキャンディ
05. 貧乏
06. 未来
07. YADANA
08. こんな夏はいやだ
09. ガムシャランナー
10. 宝物
11. 化粧
12. おばけ
13. 日々
14. 約束のマーチ
15. 魔法のような
<アンコール>
16. 新曲
17. つながる
18. 君へ
<ダブルアンコール>
19. 音楽

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読者の反応

長岡 大雅 @road2tiger

#吉田山田 のツアーグッズのポーチがおむつセット(おむつ、おしりふき、消臭ゴミ袋)にシンデレラフィットすぎてありがたい。

遅ればせながら #一期ツアー おつかれさまでした。そしてメジャーデビュー15周年おめでとうございます。感慨深い懐かしい。これからも、末永く、よろしくお願いいたします。 https://t.co/PokvsZcj6y https://t.co/py4yljTBMj

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