「一命」は滝口康彦の小説「異聞浪人記」を、三池崇史監督が時代劇初の3D作品として制作した映画。この原作は1962年に映画「切腹」として公開されているが、今回の作品はリメイクではなく再映画化したもの。貧しいながらも愛する人とともに生きることを願って武家社会に立ち向かった2人の侍の生き様が描かれている。主演は市川海老蔵で、そのほか出演者として瑛太、満島ひかり、役所広司という日本映画界を代表する面々が結集。「第64回カンヌ国際映画祭」のコンペティション部門に正式出品されている。
坂本龍一が制作した音楽は、弦楽を中心としたオーケストラに、いくつかの和楽器やわずかな電子音を加えたもの。彼が映画音楽を手がけるのは、2008年のフランソワ・ジラール監督作「シルク」以来約3年ぶりとなる。
なお坂本龍一の関連アイテムとして、指揮者の佐渡裕と箏奏者の沢井一恵によるアルバム「点と面」、笙奏者の東野珠実によるアルバム「ブリージング・メディア ~調子~」も10月12日に同時リリース。「点と面」には坂本が沢井のために制作した、自身初となる箏とオーケストラの協奏曲が収録される。
もう一方の「ブリージング・メディア ~調子~」は、日本音楽の古典史上最高峰とされる雅楽の大曲「調子」を世界で初めて全曲録音したもの。これに加えて坂本龍一のリミックスも収められる。なお東野珠実はこれまでに、坂本が手がけた「御法度」「out of noise」「一命」の演奏にも参加している。
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音楽ナタリー @natalie_mu
坂本龍一が三池崇史監督3D時代劇「一命」のサントラ発売 http://t.co/ZSnR85Ay