古川雄大は“追い込む”、京本大我は“追い殺す” 強い覚悟で臨むミュージカル「モーツァルト!」

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古川雄大京本大我SixTONES)がダブルキャストを務めるミュージカル「モーツァルト!」の製作発表記者会見が昨日6月4日に東京都内で行われた。

笑顔で手を振る古川雄大(左)、京本大我(右)。

笑顔で手を振る古川雄大(左)、京本大我(右)。

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「モーツァルト!」ビジュアル(提供:東宝演劇部)

「モーツァルト!」ビジュアル(提供:東宝演劇部)[拡大]

「モーツァルト!」は「才能が宿るのは肉体なのか?魂なのか?」をテーマに、作曲家ヴォルフガング・モーツァルトの35年の生涯に迫る作品。日本での上演は2021年以来約3年ぶりで、8月19日から9月29日にかけて東京・帝国劇場、10月8日から27日まで大阪・梅田芸術劇場、11月4日から30日まで福岡・博多座で上演される。帝国劇場は入居する帝劇ビルの建て替えに伴い2025年2月をもって一時閉館することが決まっており、「モーツァルト!」は同劇場のクロージングラインナップの1つとなっている。

X JAPANで高音対決した思い出

「彼(京本大我)は天才なんです」と言い切る古川雄大。

「彼(京本大我)は天才なんです」と言い切る古川雄大。[拡大]

2015~2016年上演のミュージカル「エリザベート」でルドルフ役のダブルキャストを務めた古川と京本。2019年版の同作では古川がトート、京本がルドルフ役を演じた。そんな古川は京本に対し「彼の素晴らしさを僕はとてもわかっているので、最高のヴォルフガングを作っていただけると思います。僕も彼に刺激を与えられる存在でありたいなと思います」と言い、胸を張る。

一方、京本は「僕にとってお兄ちゃんみたいな存在なので本当に心強いですし、10年前からたくさん甘えて支えてもらっていたので、ちょっとは大人らしくなったところを見せたいなと思います」と古川に視線を送りつつ、「『エリザベート』の地方公演では一緒にカラオケに行って、X JAPANを歌って高音対決したんですよ。今回は喉を痛めることは封印しつつ、裏でも楽しくできたらいいなと思います」と共演時の裏話を明かした。

20代ラストに大きな夢が実現

フォトセッション中の京本大我(SixTONES)。

フォトセッション中の京本大我(SixTONES)。[拡大]

井上芳雄、中川晃教、山崎育三郎、古川に続く日本人5人目のモーツァルト役となる京本は「約10年前に本格的にミュージカルに挑戦させていただいて、そのときに過酷さを知りながらもミュージカルの面白さや奥深さを感じました。いろんな作品をもっと勉強してみようと思ったときに出会ったのが『モーツァルト!』で。『いつか自分もモーツァルト役が務められるくらい、ミュージカルをがんばってみたいな』と大きな夢を胸の奥で抱いていました」とミュージカルへの熱い思いを口にし、「20代のうちにモーツァルト役に挑戦したいという生意気な思いがあったので、まさか叶ってしまうとは。このような機会をいただけて本当に光栄に思っています」と喜びを噛み締めるように語る。ヴォルフガングを演じるのは3シーズン目の古川は「今までいろんなミュージカルをやらせてもらう中で特に大好きな作品の1つで、ヴォルフガングの一生を描くという点で魅力ややりがいを感じています」と作品への愛を表現した。

50歳ぐらいまでやりたい

笑う古川雄大(左)、京本大我(右)。

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出演が決まったときの心境を振り返って古川は「まだやれるんだという喜びが大きかったですねー」としみじみ。「今回初参加のフレッシュさというか……追い込まれた感じをどうにか出せないかと悩んでいる最中なんですよ。この役はきっと若い人が上り詰めるためにチャレンジする役だと思うんですけど、50歳ぐらいまでやりたいんですよね(笑)。自己ベストを作りたいなという決意が固まっています」と役への強い思い入れを口にする。京本も、「帝国劇場が一旦クローズしてしまうと耳にしていたので、『モーツァルト!』は当分ないのかなと思っていたんですけど今回お声がけいただいて、うれしかったですね」と喜びをあらわにし、「プレッシャーというか、経験値が足りてるのかなという不安もあるんですけど、任せていただくからにはしっかり務めたいです」と力強く述べた。

美しい努力家

手を振る古川雄大。

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お互いの印象を聞かれた古川は「芸能界で美しい人、カッコいい人をたくさん見てきたんですけど、特に美しいですよね。もっと調子に乗っていいと思うんですよ。でも、すごく努力家で、彼の作品を観たときに、彼が見えないところでどれだけ努力してきたかということがステージ上から伝わってきて。ストイックな一面もあって尊敬しています」と京本を絶賛。そんな京本は恐縮した様子を見せつつ、「雄大くんはうらやましいぐらいカッコいいじゃないですか。ホントに美しい。雄大くんもストイックですし、お芝居も細かいところまで突き詰めてやられている印象で、男らしさも兼ね備えていて理想的な男性です。だけど、ほんわかしてますよね。たしか10年前お話したときは急にチョコレートをくれて。気付いたら筋トレしてるようなマイペースなところも素敵ですね」と憧れの眼差しを向けた。

「天才だからアドバイスはない」

手を振り続ける京本大我(SixTONES)。

手を振り続ける京本大我(SixTONES)。[拡大]

具体的な役作りの話題になると、古川は「ヴォルフガングは直感で動いてしまう人で、そこが彼の面白い魅力でもありダメなところでもある。それぞれの役との関係性をしっかり描きながら、古川雄大自身も追い込んで初演のときのような切羽詰まった感じで、とことん追い込む……怖いんですけどね。そのくらいしないといいものはできないんじゃないかと思います」と覚悟を決めたような真剣な表情に。続けて、「フェイクとか歌の攻めるところを何カ所か作ってあって、今までにはないものにはなると思うんですけど、実力がまだついていなくて、どこまでできるかがんばりたいですね」と歌唱面での課題に言及した。

「この役に限らず、役作りに終わりはなくて」と切り出した京本は「肉体面も精神面も鍛え上げておかなければと思います。僕みたいな秀でていない人間がコツコツ作り上げる面白さって絶対あると思います。SixTONESはみんな天才だなと思うんですけど特に天才なのがジェシーで、才能の塊というかフィーリングでやることがカッコよくて、音楽的なレベルが高い。メンバーからもいろんなことを吸収しながら演じられたらと思います。SixTONESの中で僕がミュージカル担当だとは思っていないので、それぞれがいろんな舞台に立っていい刺激を与え合っていきたいですね」とSixTONESメンバーにも敬意を払いつつ、役との向き合い方を明かす。また、記者から京本へのアドバイスを求められた古川は「何もないです。彼は天才なんです。むしろ刺激をたくさんいただけるようにと思っています」と言い切った。

手を振り続ける古川雄大。

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改めて古川は「今回から座組が変わったので、今まで作品を愛してくださった方はその変化を楽しんでいただけたらと思います」と本作の魅力をアピール。京本は「雄大くんが自分を追い込むなら、僕は“追い殺す”つもりで。壊れる寸前まで痛めつけるくらいやらないと、感動を与えられないだろうと思っています。皆さんに支えてもらいながらも自分の足でステージに立って演じたいと思います」と作品への並々ならぬ思いを言葉にした。

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ミュージカル「モーツァルト!」スケジュール

2024年8月19日(月)~9月29日(日)東京都 帝国劇場
2024年10月8日(火)~27日(日)大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
2024年11月4日(月)~30日(土)福岡県 博多座

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きゅう山きゅう子 @que_sun

古川さん「芸能界で美しい人をたくさん見てきたんですけど、特に美しいですよね。もっと調子に乗っていいと思うんですよ。努力家で、彼の作品を観たときに、彼が見えないところでどれだけ努力してきたかということがステージ上から伝わってきて。」#モーツァルト #京本大我 https://t.co/ycWGvwjXKA

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