ラストステージは3期生楽曲から
山下美月は乃木坂46の3期生として2016年に活動を開始。それ以降、約8年にわたり中心メンバーとしてグループを牽引してきた。アイドルとしての意識の高さから“プロ”と評されることもある彼女は、自身プロデュースのもと、集大成のようなラストステージを展開した。
光の中から1人現れた山下。「今日は私にとってアイドルとしての最後の1日です。ここまで皆さんとともに一緒に来ることができて本当に幸せでした。最後までよろしくお願いします!」と挨拶をした彼女は、3期生の待つセンターステージに駆け出し、3期生楽曲「三番目の風」でライブをスタートさせた。「自分じゃない感じ」からは4期生、5期生もステージに登場。彼女たちはトロッコやステージで会場中に笑顔を振りまきながら、初期曲を含む楽曲を次々に披露した。
「器用に見えて不器用なやまが大好き」
トークを挟んだのち披露されたのは、“美月”にちなんだ“月”に関連する楽曲のメドレー。その後、山下はライブで一度も踊ったことのない坂道AKBの楽曲「初恋ドア」を、「今以上に輝いてほしい」という思いを込めて選んだメンバーと一緒に歌い踊った。山下とキャプテン梅澤美波が2人で歌った「ファンタスティック3色パン」では、梅澤からメッセージが贈られる。「器用に見えて不器用なやまが大好きでした」という言葉を受け取った山下は、梅澤と熱い抱擁を交わした。
さらに伊藤理々杏と「1・2・3」、与田祐希&久保史緒里と「言霊砲」、賀喜遥香と「無口なライオン」を披露した山下。メンバーからの思いの込もった言葉に、彼女は真剣な面持ちで向き合い、思わず涙する場面もあった。アッパーチューンの連続で盛り上がったところで、同期の3期生が山下にまつわるトークを展開。佐藤楓、阪口珠美、吉田綾乃クリスティー、中村麗乃が大切な思い出を明かした。その後の期別曲コーナーでは、この日22歳になった5期生の池田瑛紗の誕生日を山下がサプライズで祝福するひと幕もあった。
ダンストラックを挟み、ライブにラストスパートをかける乃木坂46。最後の曲を歌う前に、山下から3期生へ「本当に一生で一番の出会いがあったなと思います」「10人でも輝き続けると思うし、このグループを引っ張っていってくれると思うので、私は3期生の一番のファンでありたいと思います」とメッセージが贈られた。そしてラストナンバー「思い出ファースト」を華やかにパフォーマンスした山下は、晴れやかな表情でステージをあとにした。
“素の言葉”で紡いだラストメッセージ
山下は星座や月がデザインされた純白のドレスに身を包んで再登場。あえて原稿を用意しなかったという“素の言葉”で、スタッフ、家族、ファンへの感謝の気持ちを丁寧に伝える。続けて「アイドルは大変だと思われるかもしれません。でも私にとっては救いでした」「生まれ変わっても絶対にアイドルになりたいです。また皆さんとも絶対に会いたいし、皆さんが私をアイドルにしてくれたから、また来世も皆さんが私をアイドルにしてください」とファンへの思いを涙ながらに語った彼女は、ソロ曲「夏桜」を歌唱した。
続いて5期生の一ノ瀬美空が茶目っ気たっぷりに、4期生の賀喜が「後悔していること」を含めた気持ちを山下へ伝える。同期の伊藤は号泣しながら、したためてきた手紙を読み上げた。そしてメンバーとともに最後のセンター曲「チャンスは平等」を笑顔で歌唱した山下。「私は月に帰ります」と言い残し、別れを惜しむファンの大歓声を浴びながら月の模型に腰掛ける。彼女はそのまま高く昇ってセット裏へと姿を消し、約8年にわたるアイドル生活に幕を下ろした。
山下美月からファンへ スピーチ全文
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【ライブレポート】乃木坂46山下美月、アイドル集大成のラストステージ!笑顔のフィナーレで最後は月へ(写真31枚) https://t.co/k0a3IiJPn1