RYUTistが吹かせた心地よい「春風」現体制初ツアーを東京で完遂

RYUTistのライブツアー「RYUTist TOUR 2024“春風”」のファイナル公演が5月3日に東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREで開催された。

「RYUTist TOUR 2024“春風”」はRYUTistが現在の3人体制になってから初めて開催したツアー。4月の大阪公演と宮城公演を経て、東京でファイナルを迎えた。五十嵐夢羽、宇野友恵、横山実郁は「センシティブサイン」でさわやかにライブをスタートさせると、勢いそのままに「piece of life」「ALIVE」とパフォーマンスを続ける。シースルーの衣装も相まって、澄みわたった歌声とともに幻想的なオーラがステージ上から漂った。観客はしなやかに歌い踊る3人の姿を着席しながらじっくりと堪能していたが、疾走感あふれるナンバー「絶対に絶対に絶対にGO!」が始まると、横山から「まだまだ踊れるんじゃない!?」という煽りの言葉が。これを受け、会場のファンは一斉に立ち上がり、前のめりになってライブを楽しんだ。

その後のMCで、観客を立たせる展開が予定にないものだったことが明かされたが、メンバーからも客席からも自然に笑みと高揚感があふれ出る。かと思いきや「PASSPort」「水硝子」といった最新アルバム「（エン）」の収録曲が並んだ次のブロックでは、再び3人が届ける軽やかかつ力強い歌とダンスに多くの観客が見とれた。ライブが終盤に差し掛かると、RYUTistは現体制初の楽曲として2月に配信リリースした櫻木大悟（D.A.N.）の提供曲「君の胸に、Gunshot」を披露し、凛々しい表情を浮かべながらキレのあるダンスを展開。メンバーが敬愛する曽我部恵一が作詞および作編曲を手がけ、4月にCDリリースされた「春風烈歌」では3人の切なくも晴れやかな歌声が会場に広がり、それに合わせて観客も声を上げると、場内に心地よい一体感が充満した。

アンコールではRYUTistの人気曲「ナイスポーズ」「オーロラ」を手がけてきた柴田聡子による新たな提供曲「WOOT!」が6月12日に配信リリースされること、RYUTistの結成13周年記念ライブ「RYUTist 13th Anniversary Live」が7月28日に新潟・NIIGATA LOTSで行われることがメンバーの口から発表された。客席から沸き起こる喜びの拍手に笑顔を浮かべたRYUTistは、シングル「春風烈歌」のカップリング曲「echo」、ライブの定番曲「口笛吹いて」の2曲を歌ってステージを立ち去る。しかしダブルアンコールを求める声が場内にこだますると、それに応えて再度舞台の上へ。RYUTistとファンが親指をかざし合う「ナイスポーズ」がラストナンバーとして披露され、幸福感が満ちる中で「RYUTist TOUR 2024“春風”」が締めくくられた。