ライブハウスをはじめ、重要文化財、現代建築、カフェなどさまざまな場所で公演を行ってきた竹内。ビルボードは観客として足を運んできた思い出のステージで、彼女は特別な思いを胸に3月1日に東京・Billboard Live TOKYO、8日に大阪・Billboard Live OSAKA、20日に神奈川・Billboard Live YOKOHAMAで各日2公演を行い、上質なポップスを届けた。この記事では神奈川公演の第1部の模様をレポートする。
会場では観客が食事とともにツアー開催を記念したオリジナルカクテル「at_spring」を楽しみながら開演を待つ。そこに現れたのはサポートを務める
ライブは、竹内が学生時代に作った自身の原点とも言える「Ordinary days」でスタート。穏やかなアコースティックギターのサウンドがフロアを満たしたあと、弾むようなキーボードをきっかけに、スウィートなラブソング「ICE CREAM.」へ。キュートな歌声でファンを惹きつけた竹内は「アグレッシブにスペシャルなライブにしていきたいと思いますので、楽しんでいきましょう!」と声をかけ、「ここだけの特別なものしたいなという意味を込めて、バックバンドとしてバジャ海に来てもらってます。超カッコいいみんなと、カッコいいライブをお届けしていきます」と気合い十分な様子を見せる。その言葉通り、「20 -TWENTY-」ではダンサブルなビートの上でスラップギターを鳴らし、終始ストイックなプレイを見せつけた。
ギターを置いた竹内はChloeと英語でトークしたあと、パジャ海の全編英語詞のナンバー「Let Me Know」で彼女とデュエット。その後の「TEL me」では竹内の情感あふれる歌声と、Besshoのグランドピアノが美しく溶け合い、オーディエンスをうっとりと酔わせた。神奈川公演が行われた3月20日は、竹内の3rdフルアルバム「DRAMAS」の発売日。彼女は「2年ぐらいかけて丁寧に作った作品です。みんなの日常を彩りたいと思って作りました」と作品への強い思いを語ると、会場から大きな拍手が沸く。そしてライブ終盤に向けて勢いを加速させるように、最新アルバムの中から、鮮やかなアンサンブルが幸福感を演出する「最幸のふたり」、感情ほとばしる「BREAK MY CASE」が立て続けにドロップされた。
「私にとって特別な曲を続けて聴いてください」と切り出した竹内。「生活」で変則的なビートを乗りこなしながらラップやアコギを聴かせた彼女は、「Free! Free! Free!」で感情を解き放つように熱演を繰り広げる。力のこもったパフォーマンスを経て「最高にスペシャルな時間を過ごせてめちゃくちゃハッピーです!」と満足げな表情の竹内は、ファンから長く親しまれている代表曲「RIDE ON WEEKEND」「ALRIGHT」をマッシュアップした「RIDE ON ALRIGHT」で本編を終えた。アンコールでは、竹内が集まった観客に感謝を伝えて「これからもみんなの手を引っ張って、いろんな景色を見に行きたいなと思います」と宣言。「Striking gold」でにぎにぎしいムードの中、初のビルボードツアーを成功に導いた。
竹内はメジャーデビュー5周年の締めくくりとして、7月6日に東京・恵比寿ザ・ガーデンホールでワンマンライブ「THE BEST DRAMAS 2018-2024」を行う。
竹内アンナ X投稿
竹内アンナ「Billboard Live Tour 2024」2024年3月20日 Billboard Live YOKOHAMA 第1部 セットリスト
01. Ordinary days
02. ICE CREAM.
03. 20 -TWENTY-
04. WILD & FREE
05. Let Me Know(オリジナル:パジャマで海なんかいかない)
06. TEL me
07. made my day
08. 最幸のふたり
09. BREAK MY CASE
10. 生活
11. Free! Free! Free!
12. I My Me Myself
13. RIDE ON ALRIGHT
<アンコール>
14. Striking gold
THE BEST DRAMAS 2018-2024
2024年7月6日(土)東京都 恵比寿ザ・ガーデンホール
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浜野 カズシ @hamanokazushi
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