リアクション ザ ブッタ念願のステージで新たな門出を迎える「最初の一歩なんだけど、今日は喜ばせて」

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リアクション ザ ブッタが東名阪ワンマンツアー「リアクション ザ ブッタ ONEMAN TOUR 2024」の最終公演を、3月17日に東京・渋谷CLUB QUATTROで行った。

リアクション ザ ブッタ(撮影:松本いづみ)

リアクション ザ ブッタ(撮影:松本いづみ)

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始まりを告げる「ドラマのあとで」

佐々木直人(B, Vo)(撮影:松本いづみ)

佐々木直人(B, Vo)(撮影:松本いづみ)[拡大]

リアクション ザ ブッタは2007年に佐々木直人(B, Vo)と木田健太郎(G, Cho)を中心に結成され、「TEENS ROCK IN HITACHINAKA」「RO69 JACK」への出場を経て大型フェスにも出演。2015年に大野宏二朗(Dr)が加わり、現在のスリーピース体制となった。彼らはコロナ禍においても着実に楽曲を配信リリースし、ライブ活動も継続。2022年に「ドラマのあとで」がスマッシュヒットを記録したことを機に脚光を浴びていた。バンドに追い風が吹く中で開催された今回の東名阪ワンマンツアー。最終地である渋谷CLUB QUATTROはメンバーにとって憧れのステージで、佐々木は過去のインタビューで「来てくれた皆さんにバンドの未来を感じてもらえるようなライブになったらいいな」と語っていた。

木田健太郎(G, Cho)(撮影:松本いづみ)

木田健太郎(G, Cho)(撮影:松本いづみ)[拡大]

リアクション ザ ブッタに多大な影響を与えたTRICERATOPSの楽曲がSEとして流れる中、ライブがスタート。まずは大野がドラムセットの前にスタンバイし、木田、佐々木がそれに続いて登場。満員のフロアから沸き起こる温かな拍手を浴びた3人は、今やすっかり自分たちの代表曲となったポップチューン「ドラマのあとで」でツアーファイナルの始まりを告げた。木田のライトハンド奏法が特徴の「仮面」、メンバーと観客が指を高く掲げながら「もう一回」とコールする「オンステージ」を経て、佐々木は晴れやかな顔で「ファイナルだからいつもよりちょっと長いです」「さあクアトロ、ロックの時間です」と宣言。3人はタイトでスリリングなアンサンブルを聴かせる「Fantastic Chaos」を皮切りに、「一目惚れかき消して」「lowkey」といったアップテンポなロックチューンを矢継ぎ早にフロアに叩き付けた。

いつも通りカッコよく

前日の睡眠時間についての話題で盛り上がったあと、佐々木は「ひさびさにライブでやる曲」という紹介からミディアムバラード「ワスレナグサ」を歌い出す。この曲では、実際のワスレナグサと同じ薄青の照明でステージが彩られ、ライブハウスにノスタルジックな空気が漂う。そのムードを引き継ぐように、リアクション ザ ブッタ屈指のバラードが連続して観客に届けられた。

大野宏二朗(Dr)(撮影:松本いづみ)

大野宏二朗(Dr)(撮影:松本いづみ)[拡大]

後半戦に突入する前に佐々木と木田は、結成18年目にして立っている渋谷CLUB QUATTROのステージへの思いを吐露。先輩や友達、後輩のライブをフロアで観るたびに「いいライブだった」と口にしながらも、自分たちも早く立ちたいという焦りや悔しさも抱えていたという。「立ってみたら、いつも通りカッコよくやろう。ここに来てくれた1人ひとりに届くようにやりたい。ここからぶち上げていきましょう」という佐々木の言葉を体現するように、3人は「リード」を機に骨太なバンドサウンドをフルスロットルで響かせ、フロアを揺らしていく。観客はキラキラとした眼差しでステージに熱い視線を送り、ハンズアップしたりシンガロングしたりしてステージとフロアの垣根を越えて、メンバーと温かな交歓を繰り広げた。

祝福ムード一色のアンコール

リアクション ザ ブッタ(撮影:松本いづみ)

リアクション ザ ブッタ(撮影:松本いづみ)[拡大]

本編のラストナンバー「虹を呼ぶ」が作り出した爽快な余韻が残る中、アンコール代わりの「もう1回」コールが巻き起こり、3人は汗だくのまま再びステージへ。「君がいるだけで 居場所をもらった人がいる 僕らはひとつじゃない」と歌う「彗星」を届け、ファンとの絆を確かめたメンバーたち。「ここで事前に告知していた大事な大事なお知らせをしたいと思います」と佐々木が前置きし、神妙な顔つきで発表したのは、ソニー・ミュージックレーベルズ内のSACRA MUSICからのベストアルバム「REACTION THE BEST」リリースだった。まさかのメジャーリリースの発表にフロアは一瞬ザワつくも、直後に「おめでとう!」の声が飛び交い祝福ムード一色に。

「リアクション ザ ブッタ ONEMAN TOUR 2024 FINAL "Give me more distortion"」の様子。(撮影:松本いづみ)

「リアクション ザ ブッタ ONEMAN TOUR 2024 FINAL "Give me more distortion"」の様子。(撮影:松本いづみ)[拡大]

「SACRA MUSICの人がブッタの音楽を見つけてくれた。最初の一歩なんだよ……最初の一歩なんだけど、今日は喜ばせてください!」。そんな佐々木の言葉に、感慨深そうな表情で観客1人ひとりを見つめる木田と大野。3人は笑顔で視線を交わすと「大切な“君へ”捧げる歌」というフレーズが印象的に響く「君へ」をファンに贈り、「ヤミクモ」を一緒に大合唱する。さらに、この日はダブルアンコールにも応え、「REACTION THE BEST」に収録されるというストリングスを取り入れたリアレンジバージョンの「ドラマのあとで」を初披露。メンバーは晴れやかな表情でそれぞれの楽器の音と歌声を重ね、“今のリアクション ザ ブッタ”を三位一体のアンサンブルで表現した。

なお、リアクション ザ ブッタは「REACTION THE BEST」を携えて6都市を巡る「BEST ALBUM『REACTION THE BEST』RELEASE ONE MAN TOUR "FROM NOW ON"」を行う。オフィシャルファンコミュニティ「リア友の会」ではチケットの抽選先行予約を受付中。

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セットリスト

リアクション ザ ブッタ「リアクション ザ ブッタ ONEMAN TOUR 2024 FINAL "Give me more distortion"」2024年3月17日 渋谷CLUB QUATTRO

01. ドラマのあとで
02. 仮面
03. オンステージ
04. Fantastic Chaos
05. クローン
06. 一目惚れかき消して
07. lowkey
08. ワスレナグサ
09. Colorful
10. You
11. リード
12. Loopy
13. Voyager
14. Seesaw
15. 虹を呼ぶ
<アンコール>
16. 彗星
17. 君へ
18. ヤミクモ
<ダブルアンコール>
19. ドラマのあとで - retake

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コージロー リアクション ザ ブッタ @kojiro_RTB

音楽ナタリーにてライブレポートを掲載させていただきました。
是非ご一読ください。 https://t.co/qyfguPW6O0

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