NHK連続テレビ小説「ブギウギ」で再び注目されている“ブルースの女王”こと淡谷のり子の最新アルバム「淡谷のり子 全曲集」の配信がスタートした。
「淡谷のり子 全曲集」は、戦後まもない昭和20年代前半に所属していたテイチク時代の楽曲を中心に、ヒット曲「別れのブルース」「君忘れじのブルース」をはじめ、初CD化音源を多数含むアルバム。今作の監修を務めた音楽研究家・郡修彦は淡谷を「当時の大手レコード会社5社の全てに足跡を残した数少ない歌手」と紹介し、本アルバムについては「笠置シヅ子の全盛時代と完全に重複する時期の淡谷のり子作品を集大成し、同時期の作風や歌唱が容易に耳に出来る品として本CDを企画しました。多様化の途上にあった流行歌の新しい形態としての自由詩や、海外の軽音楽に着想を得た旋律・編曲など、新時代の淡谷のり子の方向性をテイチクが全力で支援した記録でもあり、販売・配布された大半の作品を編年体にて網羅し、作風・歌唱、録音状況・レコードの盤質の変化もわかり易くラインナップしています」と解説している。
老舗レコードメーカー・テイチクは1934年の創設から今年で90周年。「淡谷のり子 全曲集」は同社の創成期に活躍した淡谷の歌声に触れるいいきっかけとなりそうだ。なお今作のCDはテイチクオンラインショップ限定で販売中。
音楽研究家・郡修彦 コメント
NHK連続テレビ小説「ブギウギ」の登場人物の一人として話題の淡谷のり子は、当時の大手レコード会社5社の全てに足跡を残した数少ない歌手であり、戦後の占領時期に在籍したテイチクでは同社の主力作詞家・作曲家による和製洋風軽音楽調の洗練された作品が中心でしたが、その前後の時期に比べて復刻の機会に恵まれず、折角の名唱・名作も広く世に知られずの状況でした。そこで、笠置シヅ子の全盛時代と完全に重複する時期の淡谷のり子作品を集大成し、同時期の作風や歌唱が容易に耳に出来る品として本CDを企画しました。多様化の途上にあった流行歌の新しい形態としての自由詩や、海外の軽音楽に着想を得た旋律・編曲など、新時代の淡谷のり子の方向性をテイチクが全力で支援した記録でもあり、販売・配布された大半の作品を編年体にて網羅し、作風・歌唱、録音状況・レコードの盤質の変化もわかり易くラインナップしています。
淡谷のり子「淡谷のり子 全曲集」収録曲(全曲モノラル音源)
01. 或る夜の帰り路
02. すぎたあの日に※
03. 人の気も知らないで※
04. 海に捨てる恋※
05. 街角※
06. 月のブルース※
07. 嘆きのブルース※
08. 君忘れじのブルース
09. 東京の詩集※
10. わたしに罪があるでしょか※
11. 熱川ブルース※
12. 君待つ夜のタンゴ※
13. 今宵かぎりのルムバ※
14. 南風ロマンス※
15. さよならブルース※
16. 東京ルムバ
17. 夢去りしブルース※
18. チャイナブルース※
19. 三日月仄かに※
20. 泪雨のブルース※
21. 君恋う夜のブルース※
22. 東京リル※
23 別れのブルース(コロムビア音源)
※初CD化音源
関連記事
タグ
淺井カヨ @weeklymoga
「朝ドラで注目されるブルースの女王・淡谷のり子の貴重な音源、配信スタート」https://t.co/RDlw0Giy4I