go!go!vanillas、10年間で出会った6バンドに幕張で祝われ感無量「人生の行き先がここでよかった」

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[Alexandros]

[Alexandros](Photo by renzo)

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[Alexandros]は「Droshky!」「Waitress, Waitress!」と切れ味の鋭い楽曲を連投し、情熱的なスタートダッシュを切る。磯部寛之(B, Cho)が弾くシンセベースがアクセントの「todayyyyy」では、力強いバンドサウンドとデジタルサウンドが融合し、アレキの新機軸が提示された。その後川上洋平(Vo, G)が「Adventure」をアコースティックギターで弾き語ったあと、「バニラズありがとうございます!」と言い、感謝の思いを込めた投げキスを頭上に向けて飛ばした。熱気が充満する中、劇場アニメ「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」の主題歌「閃光」、さわやかな「ワタリドリ」の演奏を経て、アレキは最後にハードな音色の「Girl A」をプレイ。真っ赤なライトが点滅する中、激しいパフォーマンスで鮮烈なインパクトを残してステージを去った。

My Hair is Bad

My Hair is Bad(撮影:西槇太一)

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トリ前に登場したのはMy Hair is Bad。「ここを任せてもらったのは『思いっきりぶちかましてくれよ』って意味だと思っています。遠慮しないでやっていいですか?」と椎木知仁(Gt, Vo)が意気込んだ通り、バンドは最初から前のめりに「アフターアワー」「ドラマみたいだ」をプレイし、気迫を見せていく。さらに2月に2週連続で配信リリースした「悲劇のヒロイン」「自由とヒステリー」を連投し、バンドの最新のモードもしっかりと刻む。昨年末に行われた「COUNTDOWN JAPAN」で、酔っ払ってバニラズの牧と喧嘩したという椎木。「フロムナウオン」では「殴りに来たんですよ、牧さん! あんたの好きな音楽で、あんたの好きなロックバンドで。受け取ってくれ、俺らの拳」と、喧嘩の続きと言わんばかりに、感情と音を全力でぶつけていく。演奏後には「改めてカッコいい先輩。すごく反省しました」と本音を明かし、“喧嘩”を終息させた。最後にマイヘアはバニラズや牧への愛を込めて「告白」を演奏し、トリへとバトンをつないだ。

go!go!vanillas

牧達弥(Vo, G / go!go!vanillas)(撮影:西槇太一)

牧達弥(Vo, G / go!go!vanillas)(撮影:西槇太一)[拡大]

柳沢進太郎(G / go!go!vanillas)(撮影:西槇太一)

柳沢進太郎(G / go!go!vanillas)(撮影:西槇太一)[拡大]

バトンを受け取ったトリのgo!go!vanillasはサポートメンバーの井上惇志(Piano / showmore)、山田丈造(Trumpet)、大渕愛子(Fiddle)とともに登場し、カントリー調の「RUN RUN RUN」で華やかな音色を鳴らして観客の胸を躍らせる。そして「平成ペイン」「エマ」といきなりキラーチューンを連発。ポップなメロディや軽やかなビートでオーディエンスの体を揺らし、場内を楽しげなムードで満たした。長谷川プリティ敬祐(B)による煽りを合図に繰り出されたのは「デッドマンズチェイス」。牧達弥(Vo, G)が寝そべりながらギターをかき鳴らしたかと思えば、柳沢進太郎(G)が伸びやかな歌唱を響かせたりジェットセイヤ(Dr)がパワフルにシャウトしたりと、それぞれが自由にパフォーマンスした。

長谷川プリティ敬祐(B / go!go!vanillas)(撮影:西槇太一)

長谷川プリティ敬祐(B / go!go!vanillas)(撮影:西槇太一)[拡大]

MCで牧はこの日の出演者について「俺たちが10年で出会ってきたこの6バンド。悔しいと思ったこともあるけど、『やっぱカッコいいよな』と思う6バンドを呼びました。人生の行き先が今日ここでよかった」と語り、感慨深げな表情を浮かべる。そんな彼の要望を受けて、2万人以上の観客がスマートフォンのライトをかざす。場内に一体感が生まれたところで披露されたのは、1月に配信リリースされたミドルナンバー「SHAKE」だ。IRORI Recordsへの移籍第1弾シングルというバニラズにとって新たな門出となるこの曲を、彼らはイギリス・ロンドンで撮影したミュージックビデオを背に演奏し、アーバンな雰囲気を漂わせた。

ジェットセイヤ(Dr)(撮影:西槇太一)

ジェットセイヤ(Dr)(撮影:西槇太一)[拡大]

その後バニラズは柳沢がメインボーカルを務めるロックナンバー「ストレンジャー」、サイレンがけたたましく鳴り響く獰猛な「one shot kill」を繰り出して攻撃的な一面も垣間見せる。さらにダンサブルな「お子さまプレート」で盛り上がりを助長させ、本編最後の「マジック」では広い会場にぴったりの壮大な演奏を繰り広げる。そしてセイヤが「今日は全部愛のパワーだよ! ロックンロールイズ愛!」と思いの丈を叫んでステージをあとにした。

go!go!vanillas(Photo by renzo)

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アンコールでは牧がこの日の思い出を振り返りつつ「俺らの夢だ、今日は……。ロックバンド、カッコいいだろ! 夢のような時間をありがとう。最高だったぜ!」と叫び、バニラズは晴れやかな表情で「ギフト」を届けた。ラストナンバーは清涼感のあるサウンドの「おはようカルチャー」。場内には牧の滑らかな質感の歌声や観客のシンガロングが響き渡り、カーテンコールのような華々しい雰囲気に。最後に牧が「人生で一番楽しいよ!」と声を振り絞り、「これからもこの7バンドをどうぞよろしくお願いします! まだまだデカいことやっていこう!」と叫び、ピースフルな余韻を残して「MAKE YOUR DREAM」の幕を下ろした。

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