ammoがZeppダイバーシティで轟音鳴らす、これが“reALITY”

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ammo(アモ)のワンマンライブ「reALITY」が昨日3月3日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で行われた。

ammo「reALITY」の様子。(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

ammo「reALITY」の様子。(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

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岡本優星(Vo, G)(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

岡本優星(Vo, G)(Photo by MASANORI FUJIKAWA)[拡大]

ammoは2018年に結成された大阪発のロックバンド。楽曲のストリーミング配信は行わずCDにこだわり続け、ライブハウスを主戦場に活動してきた。恋愛ソングを中心とした刺激的で人間味あふれる歌詞の世界観と、多彩なアレンジを効かせたサウンドでロックファンの心をつかむと、今年1月にTOY'S FACTORYよりメジャーデビューEP「re:想-EP」と配信限定EP「re:奏-EP」を同時リリース。「re:奏-EP」でキャリア初のサブスク配信を行い、彼らの楽曲はさらなる広がりを見せている。

川原創馬(B, Cho)(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

川原創馬(B, Cho)(Photo by MASANORI FUJIKAWA)[拡大]

「reALITY」はammoにとって昨年11月に行われた東名阪ツアー「ammo presents “温厚故に高温”」の東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)公演以来2回目となるZeppでのワンマン。チケットは公演前日にソールドアウトし、フロアは満員のファンで埋め尽くされた。

北出大洋(Dr)(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

北出大洋(Dr)(Photo by MASANORI FUJIKAWA)[拡大]

ステージが暗転するや否やオーディエンスがフロア前方に密集してすし詰め状態に。開演を待ちわびるオーディエンスを前に岡本優星(Vo, G)、川原創馬(B, Cho)、北出大洋(Dr)がさっそうと姿を現した。公演は「やまない愛はある」でスタート。軽やかで心地よいギターロックに合わせ、大勢のファンがメンバーを歓迎するようにハンズアップする。岡本は「Zepp、お待たせ。大阪、ammo始めます」と宣言したのち、「未開封」「深爪」ではステージから身を乗り出した岡本と川原が観客を煽るようにアグレッシブなプレイを見せつけ、北出がパワフルなドラミングを轟かせた。

ammo「reALITY」の様子。(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

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その後もファンのすさまじい熱狂ぶりに負けじと、ラウドなサウンドと岡本の独特なワードセンスが光る「歯形」や「おもしろい方へ」で轟音を鳴らし続けるammo。激しさを増す演奏に食らいつくように力いっぱい拳を挙げる観客を見て、岡本は「みんな苦しそうだね? 大丈夫? ライブハウスの基本なんですけど、苦しいほうが楽しいです」とammo流のライブを楽しむ極意を語った。

ammo「reALITY」の様子。(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

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フロアがしばし暗転し、静けさに包まれる場内で、岡本は「紫春」の冒頭を弾き語り。川原と北出が音を重ねていき、儚くも力強いアンサンブルを生み出していく。赤、緑、青のライトが目まぐるしくステージを照らす中「ジュブナイル」で憂いのあるサウンドで場内を満たしたあとには、繊細な心情を描写した「不気味ちゃん」「寝た振りの君へ」というammoの代表曲が届けられた。さらに切ないムードを引き上げるように「(emoji)」も披露されると、観客はその生活感あふれる歌詞と穏やかな音色に浸るように、じっと耳を傾けていた。

ammo「reALITY」の様子。(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

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ライブが折り返しを過ぎた頃、岡本はステージからフロアを見渡しながら「全部、人ですもんね。みんなこっちに来て見てほしい。みんなが目の前にいてくれるから実現できています。今日もライブハウスで精一杯、ammoをやらせていただきます」と改めて決意を表明。その後、哀愁漂う「わかってる」の最中には岡本が「こっちに来てほしいって言ったけど、ごめん! この景色が見られるのはライブをやってきたからこその特権。ライブハウスやろっか! ライブハウスやろっか!」と言葉を力を込める。その後、彼らの演奏はよりいっそう勢いを増し、瞬く間に観衆を興奮の渦へと巻き込んだ。

ammo「reALITY」の様子。(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

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岡本はギターを弾きながらあふれる思いを言葉にしていく。「縁もゆかりもないお台場という街に俺たちは何をしに来た? 『ライブハウスやろうか』ってなんだよ。『ライブハウスする』ってなんだよ。この景色を見て思ったよ。まだゴールじゃない。ここまで来たんだ……違う。まだここか……違う。理想じゃない。これがリアリティ。ライブハウスやろうぜ!」と、岡本は自問自答するように、自身に言い聞かせるように言葉を吐き出した。彼の言葉に賛同するように場内から雄叫びが上がる中、「星とオレンジ」へ。無数の光に照らされながら3人はがむしゃらにプレイし、「これっきり」へとシームレスにつなげて会場にさらなる熱気を巻き起こした。

ammo「reALITY」の様子。(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

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そしてammoは衝動ほとばしるショートチューン「包まれる」のあと、「フロントライン」や「CAUTION」といったキラーチューンでロックバンドとしての生き様を刻みつけるように爆音を鳴らす。メンバーの歌声とオーディエンスの大合唱に沸いた「歌種」を経て、本編ラストの「ハニートースト」では温かなムードが場内を包み込んだ。「ammo! ワンモア!」のコールでステージに戻ってきたammoは、メジャーデビュー曲「何°Cでも」や、深い愛情を表現した「初恋病」でアンコールを終えた。2回目のZeppワンマンを成功させたammoは3月23日に愛知・名古屋CLUB QUATTROで全国ツアー「ammo re:sou EP Release Tour『THIS IS MODERN OLD STYLE TOUR』」をスタートさせる。

ammo「reALITY」2024年3月3日 Zepp DiverCity(TOKYO) セットリスト

01. やまない愛はある
02. 未開封
03. 深爪
04. 突風
05. 歯形
06. Chill散る満ちる
07. おもしろい方へ
08. 紫春
09. おやすみ
10. ジュブナイル
11. 不気味ちゃん
12 寝た振りの君へ
13. (emoji)
14. わかってる
15. 星とオレンジ
16. これっきり
17. 包まれる
18. フロントライン
19. 後日談
20. CAUTION
21. 歌種
22. ハニートースト
<アンコール>
23. 何°Cでも
24. 賭け愛
25. 初恋病

ammo re:sou EP Release Tour「THIS IS MODERN OLD STYLE TOUR」

2024年3月23日(土)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
2024年3月27日(水)石川県 vanvanV4
2024年4月1日(月)福岡県 BEAT STATION
2024年4月9日(火)東京都 Spotify O-Crest
2024年4月13日(土)香川県 DIME
2024年4月14日(日)岡山県 CRAZYMAMA 2nd Room
2024年4月18日(木)宮城県 enn 2nd
2024年4月21日(日)北海道 札幌PENNY LANE24
2024年4月25日(木)大阪府 LIVEHOUSE BRONZE

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ammo @ammo__official

【ライブレポート】

2024.03.03
at Zepp DiverCity(TOKYO)
ammo 単発単独公演 「reALITY」

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