Midnight Grand Orchestraデビュー3年目で初の有観客ライブ、サポートメンバー9人と彩った豊洲の夜

16

4458

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 797 3632
  • 29 シェア

Midnight Grand Orchestra初の有観客ライブ「Midnight Mission」が2月20日に東京・豊洲PITで開催された。

Midnight Grand Orchestraとサポートメンバー。(撮影:鳥居洋介)(c)VIA / TOY'S FACTORY (c)2016 COVER Corp.

Midnight Grand Orchestraとサポートメンバー。(撮影:鳥居洋介)(c)VIA / TOY'S FACTORY (c)2016 COVER Corp.

大きなサイズで見る(全20件)

星街すいせい(撮影:鳥居洋介)(c)VIA / TOY'S FACTORY (c)2016 COVER Corp.

星街すいせい(撮影:鳥居洋介)(c)VIA / TOY'S FACTORY (c)2016 COVER Corp.[拡大]

星街すいせいTAKU INOUEによる“ユニバースミュージックプロジェクト”として2022年4月に1stシングル「SOS」でメジャーデビューし、8月に初ライブ「Midnight Grand Orchestra 1st LIVE『Overture』」をオンラインで行ったMidnight Grand Orchestra。「Midnight Mission」はデビュー3年目のミドグラがファンの目の前で初めてパフォーマンスする記念すべき公演で、サポートメンバーのIchika Nito(G / Dios、ichikoro)、永山ひろなお(Key)、BOBO(Dr)、山本真央樹(Dr)、CHICA(Violin)、細川亜維子(Viola)、結城貴弘(Cello)、渡辺ほのか(Cho)、宮原ひとみ(Cho)とともに上質なエレクトロポップを多数届けた。

TAKU INOUE(撮影:鳥居洋介)(c)VIA / TOY'S FACTORY (c)2016 COVER Corp.

TAKU INOUE(撮影:鳥居洋介)(c)VIA / TOY'S FACTORY (c)2016 COVER Corp.[拡大]

ステージにはフロアに食い込むほどの巨大な3面LEDパネルが登場。このパネルには宇宙船のコックピットや、広大な宇宙、無数の星などが鮮やかに描き出され、観客がまるで宇宙を探索しているような気分を味わうことができた。

「Midnight Grand Orchestra 1st LIVE『Midnight Mission』」東京・豊洲PIT公演の様子。(撮影:鳥居洋介)(c)VIA / TOY'S FACTORY (c)2016 COVER Corp.

「Midnight Grand Orchestra 1st LIVE『Midnight Mission』」東京・豊洲PIT公演の様子。(撮影:鳥居洋介)(c)VIA / TOY'S FACTORY (c)2016 COVER Corp.[拡大]

ライブに関する注意事項がアナウンスされたあと、オーディエンスの拍手と雄叫びが響きわたり、開演前から熱気が充満する豊洲PIT。ミドグラ初の有観客ライブなだけに、「星街さーん!」「INOUEー!」などメンバーを呼ぶ声がそこかしこで飛び交う。そんな異様な熱気に包まれる中、ライブは幻想的なハミングで始まる「Never Ending Midnights」で開幕。星街から突き抜けるような歌声が放たれると、それに呼応するように青いペンライトが大きく揺れ動く。そして星街は洗練されたピアノやバイオリンの音色に合わせ、ファンを歓迎するようにゆっくりと両手を広げた。続くデビュー曲「SOS」では星街がキャッチーなダンスでオーディエンスを存分に魅了した。

「Midnight Grand Orchestra 1st LIVE『Midnight Mission』」東京・豊洲PIT公演の様子。(撮影:鳥居洋介)(c)VIA / TOY'S FACTORY (c)2016 COVER Corp.

「Midnight Grand Orchestra 1st LIVE『Midnight Mission』」東京・豊洲PIT公演の様子。(撮影:鳥居洋介)(c)VIA / TOY'S FACTORY (c)2016 COVER Corp.[拡大]

オリエンタルなサウンドをきっかけにスタートしたのは、公演タイトルにもなっている「Midnight Mission」。星街が矢継ぎ早に言葉を紡ぐと、ファンは心地よさそうに手を上げジャンプを繰り返す。その後も、イノタクのカッティングギターが光る「Igniter」やレトロなサウンドの「夜を待つよ」など毛色の異なるダンスチューンが次々とドロップされ、フロアの盛り上がりを加速させた。

「SOS」を歌い踊る星街すいせい。(撮影:鳥居洋介)(c)VIA / TOY'S FACTORY (c)2016 COVER Corp.

「SOS」を歌い踊る星街すいせい。(撮影:鳥居洋介)(c)VIA / TOY'S FACTORY (c)2016 COVER Corp.[拡大]

バラードソング「流星群」が始まると、先ほどまでの熱狂が嘘のように場内が静まり返る。オーディエンスはダイナミックな演奏や透明感のあるボーカルにじっと耳を傾けていた。「ソリロキー」のパフォーマンスでもミドグラはエモーショナルな世界観を演出。「100年先の彗星の日もここで待つから」という歌詞にちなんで、LEDパネルには「2124年2月20日」という日付が刻まれていた。

「Midnight Grand Orchestra 1st LIVE『Midnight Mission』」東京・豊洲PIT公演の様子。(撮影:鳥居洋介)(c)VIA / TOY'S FACTORY (c)2016 COVER Corp.

「Midnight Grand Orchestra 1st LIVE『Midnight Mission』」東京・豊洲PIT公演の様子。(撮影:鳥居洋介)(c)VIA / TOY'S FACTORY (c)2016 COVER Corp.[拡大]

ライブが終盤に差しかかり、ミドグラ流のパンクナンバー「Moonlightspeed」でフロアに熱気を呼び戻したメンバー。ドラムンベースを基調としたアッパーチューン「Allegro」で本編はクライマックスを迎え、曲中では星街が巨大な銃を構えて青いビームを放った。その後、ミドグラは一度はステージ袖にはけたものの、アンコールを求める熱い声に応じて、舞台に再登場。イノタクと星街の原点とも言える「3時12分」、YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」のパフォーマンスでも話題を呼んだ「Stellar Stellar」を届け、オーディエンスを熱狂に導く。ミドグラはここまでほとんどMCを挟むことなく、ストイックに楽曲を披露してきたが、ようやく緊張がほどけたのかイノタクが「本日はマジでお越しいただきありがとうございました。すいせいさんは歌い疲れてちっちゃい声で『ありがとうございます』と言ってます」と興奮気味にコメント。すると星街も「ありがとうございます……」とささやき、笑顔を浮かべた。その後も、イノタクは「自分のやりたいことだけをやらせてもらってるプロジェクトで、こんなに集まってくれて感謝でしかないです。最高のバンドと最高のボーカリストと、いろんな大人に動いていただきました」と感謝の言葉を述べた。そして温かなギターのアルペジオが牽引する「Highway」でライブは感動的なムードの中、フィナーレへ。すべての曲目が終わったあとも、オーディエンスの歓声はしばらく鳴り止まなかった。

SPWNではライブのアーカイブ映像を配信中。視聴チケットは3月13日まで購入することができる。

関連する特集・インタビュー

この記事の画像・動画(全20件)

セットリスト

「Midnight Grand Orchestra 1st LIVE『Midnight Mission』」2024年2月20日 豊洲PIT

01. Never Ending Midnights
02. SOS
03. Midnight Mission
04. Igniter
05. Rat A Tat
06. 夜を待つよ
07. Blackhole Dancehall
08. Tuning(Interlude)
09. 流星群
10. Starpeggio
11. ソリロキー
12. Light The Light
13. Moonlightspeed
14. Allegro
<アンコール>
15. 3時12分
16. Stellar Stellar
17. Highway

全文を表示

読者の反応

(gfR)雪夜 兎美 @jpjgjpjpjapjam2

星街すいせい情報https://t.co/cKlMMhuvOh

コメントを読む(16件)

リンク

関連商品

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 Midnight Grand Orchestra / 星街すいせい / TAKU INOUE / Ichika Nito / Dios の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。