Devil ANTHEM.遠い存在だったTDCホールのステージに！迫力のステージ演出や生コーラスで観客圧倒

Devil ANTHEM.の結成9周年を記念したワンマンライブ「Devil ANTHEM. 9th Anniversary ONE MAN LIVE 陽花歌歌」が、昨日12月29日に東京・TOKYO DOME CITY HALLで開催された。

登場SEから“全部乗せ”演出

ステージ奥に鎮座する巨大な隼のモニュメントが大きな存在感を放ち、来場するファンの目を引く中、開演時刻を迎えるとライブはオープニングSEの段階からフルスロットル。体の芯にまで響く重低音に合わせ、隼のモニュメント上に映像が投影される形でプロジェクションマッピングが展開され、さらにレーザー照明、炎、スモークと、まだメンバーが登場していないにもかかわらず“全部乗せ”の演出が繰り広げられた。

その光景に圧倒されつつ、否が応でもテンションが引き上げられていくオーディエンス。きらびやかな新衣装でステージに登場したデビアンがメジャー2ndシングルの収録曲「GOD BLESS YOU!!」を1曲目に投下すると、場内は瞬く間に非日常的な空間に変化した。「GOD BLESS YOU!!」はBABYMETAL「ギミチョコ!!」を手がけたことで知られる上田剛士（AA=）の提供曲で、アウトロのパイプオルガンの音色がステージ上の神秘的な光景とマッチ。続いて「Fake Factor」「PA PA PA」でライブの勢いはより一層加速していった。

生コーラスで増大するパフォーマンスの迫力

「来ましたTOKYO DOME CITY HALL！」とハイテンションに挨拶し、パフォーマンス中とのギャップを感じさせる笑顔を浮かべたメンバーは、「あなたにANTHEM」「ココロカラ」といった初期曲も織り交ぜながら緩急の利いたパフォーマンスを展開。ライブ中盤のブロックではコーラス隊が隼のモニュメントの前に登場し、観客に新鮮な驚きを与える。そしてこの編成で披露されたのは、イントロと曲の途中に「Amazing Grace」のメロディを盛り込んだデビアン流の賛美歌「覚醒WOW WOW」。デビアンは壮麗でパワフルな生コーラスをバックに、いつも以上に迫力みなぎるステージを繰り広げ、レコーディングにコーラス隊が参加した「モンブラン TO GO」、メロディアスな旋律と壮大な音像が共存する「STARLIGHT CIRCUS」と畳みかけた。

続くMCでは初期メンバーの竹越くるみが「TOKYO DOME CITY HALLは、一度対バンのステージに20分枠で出たことがあったんですけど、そのときはもっと広く感じたし、もっと遠い存在に感じていたんです。私たちのプロデューサーの佐藤（海人）さんがデビアンにいつか立たせたいと思っていた場所でもあって、そんな思い入れのある会場でワンマンライブができて本当にうれしいです！」と喜びを噛み締める。そして彼女が「9年続くグループはなかなかいないと思うし、こうやってみんなに注目してもらえるのって本当にありがたいし、がんばってきてよかったなって」としみじみと語ったのち、ライブは怒涛のラストスパートへ。5人は“愛”をテーマにしたキャッチーなエレクトロポップ「LOVE～極～」、ライブの人気曲である「ソノサキ」や「Fever」、未来へ“加速”していく決意を込めたメジャーデビュー曲「ar」などをノンストップで披露し、場内に興奮の渦を生み出していった。

SPRING→SUMMER TOUR決定

アンコールの開始前には、3月にライブツアー「Devil ANTHEM. 10th Anniversary Year SPRING→SUMMER TOUR 2024」がスタートすることを告げる映像が流れ、喝采が沸き起こる。初日公演は3月10日に東京・日比谷公園大音楽堂（日比谷野音）で入場無料のフリーライブとして行われ、同じく東京で開催されるファイナル公演の会場については後日発表される。結成10年目のデビアンへの期待感が観客の間に広がる中、5人はアンコールで「絆という羽」や「EMOTIONAL」を熱量高くパフォーマンス。「EMOTIONAL」の曲中には安藤楓の「これからもデビアンを好きでいてくれますか!?」という問いかけが場内にこだまし、ラストナンバー「①②③④⑤⑥」ではメンバーとファンが一体となって頭上に拳を突き上げた。

「Devil ANTHEM. 10 th Anniversary Year SPRING→SUMMER TOUR 2024」開催のお知らせ