「出会えて良かった」THE BACK HORN ファンと25周年を祝福し合ったツアー、仙台で完走

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THE BACK HORNが結成25周年記念ツアー「25th Anniversary『KYO-MEIワンマンツアー』~共鳴喝采~」のファイナル公演を12月16日に宮城・Rensaにて行った。

THE BACK HORN「25th Anniversary『KYO-MEIワンマンツアー』~共鳴喝采~」宮城・Rensa公演の様子。

THE BACK HORN「25th Anniversary『KYO-MEIワンマンツアー』~共鳴喝采~」宮城・Rensa公演の様子。

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冒頭3曲でカオス的盛り上がり

今年バンド結成25周年を迎え、10月よりアニバーサリーツアーとして全国各地を回ってきたTHE BACK HORN。ファイナルの会場となったRensaには、25年の歴史を感じさせるように子連れのファンの姿も。期待感に場内が包まれる中、4人が登場するとクラップが自然発生する。そんな祝福ムードを切り裂くように、2001年のメジャーデビュー曲「サニー」が投下されライブは幕を開けた。

THE BACK HORN「25th Anniversary『KYO-MEIワンマンツアー』~共鳴喝采~」宮城・Rensa公演の様子。

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続いて2021年発表の「希望を鳴らせ」で20年の時を軽々と飛び越えたメンバーは、間髪をいれず「ブラックホールバースデイ」をドロップ。激しいパフォーマンスとリバーブのかかったサウンドでフロアはカオス的な盛り上がりを見せ、早くも本編ラストかのような様相を呈した。

バンドの25周年をお互いに祝福

松田晋二(Dr)

松田晋二(Dr)[拡大]

松田晋二(Dr)の「3曲ですでにファイナルのような熱気がビシビシ伝わってきています。今日ここに集まった皆さんで俺たちは今ここに生きているという証を刻んで最高の夜にしましょう!」という挨拶のあとも、THE BACK HORNは一切手を緩めずヘビーな楽曲を連発。平歌での菅波栄純(G)と岡峰光舟(B)のブレイクがサビへの爆発力を生む「罠」、複雑な曲展開を見せる「悪人」、山田将司(Vo)がラップ調でまくし立てる「コワレモノ」がすし詰め状態のフロアに響き渡る。「コワレモノ」の曲中には菅波とファンが「神様だらけの」「スナック」のコール&レスポンスを8回連続で行い、一体感に包まれるひと幕も。観客はその後もTHE BACK HORNの歴史を彩ってきた「ひょうひょうと」「シュプレヒコールの片隅で」「ヘッドフォンチルドレン」といった楽曲で大合唱し、バンドの25周年を祝福した。

山田将司(Vo)

山田将司(Vo)[拡大]

MCでは松田が「コロナでなかなか聞けなかったけど、みんなの歓声、歌声、叫び、届いてます。ありがとうございます!」と顔をほころばせ、山田も「みんなが心から祝ってくれてるのを感じることができてます。これからもいい曲を作っていい関係を築いていけたらと思うのでよろしくお願いします」と感謝の気持ちを述べる。そして「一番新しい曲を聴いてください」という曲紹介からスタートしたのは「最後に残るもの」。シンプルなアレンジだからこそ「出会えて良かった」というメッセージがファンの心にまっすぐ突き刺さる楽曲だ。歌い終わると山田は深々と頭を下げ、その頭上に万雷の拍手が降り注いだ。

ここからまた新たな始まり

菅波栄純(G)

菅波栄純(G)[拡大]

岡峰光舟(B)

岡峰光舟(B)[拡大]

深淵な世界観を描き出した「空、星、海の夜」と「枝」を経て、ブライトなロックナンバー「シンメトリー」でライブはラストスパートに突入。「戦う君よ」で4人は一気にギアを上げ、松田の繰り出す性急なビート、岡峰のゴリゴリのベース、菅波の鋭利なギターリフ、山田のシャウトが渾然一体となってファンに襲いかかる。負けじと歌い返す観客に向かって彼らがキラーチューン「コバルトブルー」を畳みかけると、両者の熱量がぶつかり合ってフロアの盛り上がりは最高潮に。最後は近年のライブアンセムに成長した「太陽の花」を躍動感たっぷりに鳴らし、4人は笑顔でステージをあとにした。

THE BACK HORN「25th Anniversary『KYO-MEIワンマンツアー』~共鳴喝采~」宮城・Rensa公演の様子。

THE BACK HORN「25th Anniversary『KYO-MEIワンマンツアー』~共鳴喝采~」宮城・Rensa公演の様子。[拡大]

アンコールでは「刃」「無限の荒野」で再び轟音を浴びせ、フロアを揺らすほどの狂騒を生み出すが、さらに曲を欲しがるファンの求めに応じてダブルアンコールへ。新たな始まりを予感させる歌詞が印象的な「シンフォニア」を繰り出し、これからの活動の期待感とともにアニバーサリーツアーを駆け抜けた。

なおTHE BACK HORNはライブアルバム「25th LIVE SELECTION」[Digital Edition]をライブ直後の12月17日に配信リリースした。本作に11曲を追加したパッケージ版を3月27日にビクターオンラインストア限定で販売する。また3月23日には神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールにてワンマンライブ「25th Anniversary『KYO-MEI SPECIAL LIVE』~共命祝祭~」を開催する。

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セットリスト

THE BACK HORN 25th Anniversary「KYO-MEIワンマンツアー」~共鳴喝采~

01.サニー
02. 希望を鳴らせ
03. ブラックホールバースデイ
04. 罠
05. 悪人
06. フェイクドラマ
07. コワレモノ
08. ひょうひょうと
09. シュプレヒコールの片隅で
10. ヘッドフォンチルドレン
11. 最後に残るもの
12. 空、星、海の夜
13. 枝
14. シンメトリー
15. 戦う君よ
16. コバルトブルー
17. 太陽の花
<アンコール>
18. 刃
19. 無限の荒野
<ダブルアンコール>
20. シンフォニア

ライブ情報

THE BACK HORN「25th Anniversary『KYO-MEI SPECIAL LIVE』~共命祝祭~」

2024年3月23日(土)神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホール

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THE BACK HORN @THEBACKHORNnews

[WEB]
ライブレポート掲載!

THE BACK HORN 25th Anniversary
『KYO-MEIワンマンツアー』~共鳴喝采~

12/16(土)at 宮城・仙台Rensa
「ナタリー」
https://t.co/2xafws1qvN

#共鳴喝采 #THEBACKHORN #バックホーン #バクホン #TBH25th https://t.co/ajoCo9CbEg

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