「MAN WITH A MISSION World Tour 2023 ~WOLVES ON PARADE~」はMAN WITH A MISSIONにとって約4年ぶりのワールドツアー。彼らは今年3月より約9カ月にわたってアメリカ、ヨーロッパ、日本を含むアジア各国で全66公演を行い、約15万人を動員した。ワールドツアーの最後は日本凱旋となるアリーナ公演「ARENA MISSION」。彼らは11月3、4日に愛知・日本ガイシホール、11月22、23日に大阪・大阪城ホール、12月16、17日に埼玉・さいたまスーパーアリーナでライブを行い、ワールドツアーを締めくくった。
最終地・さいたまスーパーアリーナに着陸
地球を映し出した映像をバックに、大きな飛行機がステージ上から登場。飛行機はゆっくりと降りていき、さいたまスーパーアリーナのステージへとたどり着いた。舞台に姿を現した5匹は「database」で勢いよくライブの幕を切り、すさまじい熱量で強靭なサウンドを放っていく。オーディエンスもライブ序盤から全力で拳を突き上げ、アリーナに一瞬で熱気が広がった。「Seven Deadly Sins」では広大な大地、木々、空の映像をバックに開放感のあるアンサンブルと、大きなシンガロングが響き渡った。
「ツイニヤッテマイリマシタ、千秋楽! 長ラク回ッテキタツアーモ本日ガ最終日デゴザイマス! 最後ダゾ、コノヤロー!」とJean-Ken Johnny(G, Vo, Raps)は吠え、「ヤレルノカ、サイタマスーパアリーナー! ダッタラカカッテキテクダサイ!」と煽る。そして「煽リニ煽リマクッテ人様ノ曲ヲヤリマス!」と告げ、明友Dragon Ashの「FANTASISTA」をオーディエンスとともに熱唱した。
Spear Rib(Dr)が刻むビートに合わせて観客のクラップが鳴り響き、「Take What U Want」の演奏がスタート。疾走感のあるビートやエモーショナルなギターソロ、DJプレイがオーディエンスの熱をさらに煽っていった。Jean-Ken Johnnyは前日にテレビ放送された「WBC」のドキュメンタリー番組を観て感動したことを語り、大谷翔平のロサンゼルス・ドジャース入団と後払い契約に言及。「『Jean-Kenさんは1000億円もらったらどうします?』とファンノ方カラ質問ヲイタダイタンデスケド、一括払イデモラウヨネ」とチャーミングに述べる場面もありつつ、「我々ハ、オオカミナノデ母国トカナイデスケド、日本ノ期待ヲ背負ッテ大活躍シテイタダキタイデス。(ドジャースの)チームカラーガ青ナノデ、次ノ曲ヲ大谷翔平サンニ捧ゲタイト思イマス」と“青き日”を歌うナンバー「 blue soul」をじっくりと歌い上げた。
音楽を愛する人々に、心を込めて
Jean-Ken Johnny、Tokyo Tanaka(Vo)、Kamikaze Boy(B, Cho)が一度ステージを去ると、Spear Ribの刻むビートに合わせて、DJ Santa Monica(DJ)が鮮やかなDJプレイを披露した。2匹は呼吸の合った巧みなパフォーマンスで会場を大きく沸かせる。そして彼らはステージの前方に出て手をつないでおじぎをし、ムーンウォークで後ろに下がると、そのまま舞台装置に乗ってステージ下へと消えていった。幕間映像ではSpear Ribがダイエットのために2泊3日の酵素断食に挑戦。Spear Ribは空腹に耐えながらキックボクシング、瞑想、フラダンス、ヨガ教室、エアロバイクといった講座をこなし、最後まで力を降りしぼって断食を乗り切った。映像が終わると、Jean-Ken Johnnyがステージに登場。「本当ニライブ会場ニオ客サンガ戻ってキテクレテ心ヨリ感謝シテオリマス。音楽ヲ愛スルオ客サンニ心ヲ込メテオ届ケシマス」と彼が告げ、アコースティックギターで弾き語ったのは「evergreen」。みずみずしいギターの音色が場内に心地のいい空気をもたらし、Jean-Ken Johnnyのロングトーンが場内に響き渡ると、会場は歓声に包まれた。
コロナ禍で生きる人々の映像を経て、ステージに再びそろった5匹は新しい時代を切り開いていくナンバー「yoake」を高らかにプレイ。「Hey Now」では「今年一番ノジャンプヲ見セテクレマスカ、サイタマスーパーアリーナ! 3、2、1!」というJean-Ken Johnnyの合図でオーディエンスが一斉に飛び跳ねた。観客が勢いよくタオルを回した「 DANCE EVERYBODY」を経て、Jean-Ken JohnnyはX(Twitter)で見つけた「現在の知識をすべて持ったまま6歳から人生をやり直せる赤いピルと、現金で15億円をもらえる青いピルがあったら、どちらを飲む?」という海外のポストに触れ、「皆サンハドッチガイイデスカ?」と問いかける。Jean-Ken Johnnyは「考エマシタケド、僕ハ青イピルヲ取リマス」と回答。そして「人生ハヤリ直シガ効カナイカライインデスヨ。時間ハ前ニシカ進マナイ。後ロニ戻ルコトガデキナイ。ダカラコソ人生ハ、モドカシクテ儚クテ美シイモノダト、私ハ思イマス」と述べ、「人生ノ中デ取リ消シタイコトハ、山ホドアリマスケド、私ハ全部ヒックルメタウエデ、人生ハケッコウイイモノダト思ッテイマス。ドレダケクソミソナ道ヲ歩イテキタトシテモ、今日ノ素晴ラシイ日ニツナガッテルワケデスカラ」と客席を見渡した。
ライブ終盤、5匹は「Remember Me」「INTO THE DEEP」をダイナミックにプレイ。最後には銀テープが降り注ぐ美しい光景の中で「FLY AGAIN -Hero's Anthem-」を演奏し、オーディエンスを熱狂させてステージをあとにした。
スペシャルゲストとのコラボパフォーマンス
アンコールを求める拍手と“焼肉コール”に呼ばれ、再びステージに5匹が登場。激しく畳みかけるようなアグレッシブなインストゥルメンタルナンバー「Between fiction and friction I」を経て、スペシャルゲストの
3月6日にこのツアーの模様を収めたライブBlu-ray / DVD「Wolf Complete Works IX~WOLVES ON PARADE~World Tour 2023」がリリースされることが決定した。本作にはさいたまスーパーアリーナ公演に加え、ニューヨーク、ロンドンで行われた海外公演の映像も収録される。
なおMAN WITH A MISSIONは3月5日よりファンクラブツアー「FUN WITH A MISSION TOUR 2024」を開催することを発表した。ツアーのセットリストはファン投票で決定する。
セットリスト
MAN WITH A MISSION「MAN WITH A MISSION World Tour 2023 ~WOLVES ON PARADE~」2023年12月17日 さいたまスーパーアリーナ
01. database
02. Seven Deadly Sins
03. FANTASISTA
04. Merry-Go-Round
05. Take What U Want
06. blue soul
07. Emotions
08. Thunderstruck
09. evergreen -Acoustic Ver.-
10. yoake
11. Hey Now
12. DANCE EVERYBODY
13. Remember Me
14. INTO THE DEEP
15. FLY AGAIN -Hero's Anthem-
<アンコール>
16. Between fiction and friction I
17. コイコガレ
18. 絆ノ奇跡
MAN WITH A MISSION「FUN WITH A MISSION TOUR 2024」
2024年3月5日(火)神奈川県 KT Zepp Yokohama
2024年3月6日(水)神奈川県 KT Zepp Yokohama
2024年3月19日(火)宮城県 SENDAI GIGS
2024年3月20日(水・祝)宮城県 SENDAI GIGS
2024年4月8日(月)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2024年4月10日(水)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2024年4月15日(月)愛知県 Zepp Nagoya
2024年4月16日(火)愛知県 Zepp Nagoya
2024年4月22日(月)香川県 レクザムホール(香川県県民ホール)
2024年4月23日(火)香川県 レクザムホール(香川県県民ホール)
2024年5月8日(水)広島県 広島文化学園HBGホール
2024年5月9日(木)広島県 広島文化学園HBGホール
2024年5月14日(火)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
2024年5月15日(水)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
2024年5月20日(月)北海道 Zepp Sapporo
2024年5月22日(水)北海道 Zepp Sapporo
2024年5月28日(火)新潟県 新潟県民会館
2024年5月29日(水)新潟県 新潟県民会館
2024年6月3日(月)福岡県 Zepp Fukuoka
※記事初出時、本文とキャプションに一部誤りがありました。お詫びして訂正します。
のい@ @No_LFT_86
マンウィズ、9カ月におよぶ4年ぶりワールドツアーがたまアリで閉幕!スペシャルゲストmiletも登場 #SmartNews https://t.co/Bn7wEViL7c