Homecomingsは続いていく、バンドセット&ストリングスで魅せた10周年イヤーの締めくくり

3

135

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 16 109
  • 10 シェア

Homecomingsが12月10日に神奈川・大さん橋ホールでワンマンライブ「Homecomings New Neighbors FOUR Won't You Be My Neighbor? December.10 Yokohama Osanbashi Hall」を開催した。

Homecomings、宮田晴奈、松山真以子、角谷奈緒子、来住姫乃。(撮影:池野詩織)

Homecomings、宮田晴奈、松山真以子、角谷奈緒子、来住姫乃。(撮影:池野詩織)

大きなサイズで見る(全12件)

ストリングス隊を迎えた特別なステージ

Homecomings(撮影:池野詩織)

Homecomings(撮影:池野詩織)[拡大]

「Homecomings New Neighbors FOUR Won't You Be My Neighbor? December.10 Yokohama Osanbashi Hall」は、バンドのデビュー10周年イヤーを締めくくる自身最大規模のワンマンライブ。この日のライブは2部構成となっており、Homecomingsは前半に宮田晴奈(1st Violin)、松山真以子(2nd Violin)、角谷奈緒子(Viola)、来住姫乃(Cello)からなるストリングス隊を迎えた8人編成、後半に従来の4人編成バンドセットでのステージを披露した。また来年2月にバンドを卒業する石田成美(Dr)が参加する現体制での主催ワンマンはこの日が最後ということもあり、会場いっぱいに詰めかけたオーディエンスたちは真剣な眼差しでHomecomingsが奏でる一音一音に耳を傾けていた。

石田成美(Dr)(撮影:池野詩織)

石田成美(Dr)(撮影:池野詩織)[拡大]

薄暗い照明の下、Homecomingsとストリングス隊はそれぞれが定位置に着くと、石田のドラムを合図に「Here」で穏やかにライブの幕を開ける。そのままミディアムナンバー「Smoke」をプレイして豊潤なアンサンブルを会場にいっぱいに響かせたかと思うと、躍動感のあるバンドサウンドが心地いい「PLAY YARD SYMPHONY」を繰り出して観客の体を大きく揺らした。センチメンタルなメロディが胸を打つ「ANOTHER NEW YEAR」を経て披露されたのは、福田穂那美(B)がビートを手がけた「Drowse」。原曲はミニマムな電子音とバンド演奏の重なりが魅力だが、この日はストリングスが加わることでより彩り豊かなアンサンブルが生まれ、神秘的なムードが会場を包み込んでいった。

「あなたの隣人になってもいいですか?」

畳野彩加(Vo, G)と福富優樹(G)。(撮影:池野詩織)

畳野彩加(Vo, G)と福富優樹(G)。(撮影:池野詩織)[拡大]

福富優樹(G)は満員の客席に感謝の気持ちを伝えつつ、バンドの10年の歩みを噛み締めながら「こんな大きなホールでソールドアウトでライブができることを誇りに思っています。これから先も末永く僕たちを愛していただき、僕たちも皆さんを愛していけたらと思っています」と挨拶。そしてライブタイトルに込めた思いを「『あなたの隣人になってもいいですか?』という意味で、Homecomingsが活動するにあたって大事にしていることをタイトルにしました。見えない形でも手を取り合えたら、素敵で優しい日々や生活を送れたらいいなと思っています」と語った。8人は多様な恋愛の在り方について歌ったミディアムナンバー「光の庭と魚の夢」でライブを再開。そして「euphoria / ユーフォリア」「ラプス」「Elephant」をじっくりと奏でて公演の第1部を終えた。

Homecomingsは続いていく

福田穂那美(B)(撮影:池野詩織)

福田穂那美(B)(撮影:池野詩織)[拡大]

4人編成バンドセットのステージは、映画「愛がなんだ」の主題歌「Cakes」からスタート。間髪入れずに初期の代表曲の1つ「HURTS」のイントロが流れると、客席からは思わず歓声が上がる。4人は瑞々しく疾走感あふれる演奏で一気に駆け抜けて、オーディエンスを魅了した。畳野彩加(Vo, G)は観客を気遣うように「今日は人がたくさんいるから、隣の人に優しくしてくれたらうれしいです。最後まで楽しんでいってください」と呼びかけると「アルペジオ」でライブを再開。そのまま「BUTTERSAND」「LIGHTS」「Shadow Boxer」といったタイプの異なる楽曲を軽やかに歌い上げ、そのボーカル表現の豊かさを示した。

Homecomings(撮影:池野詩織)

Homecomings(撮影:池野詩織)[拡大]

ライブ終盤、福富は4月発表のメジャー2ndアルバム「New Neighbors」が自分たちの魂がこもった1枚になったことや、10周年イヤーとして目まぐるしく活動した2023年を振り返りつつ、「来年はいろんなことが変わるけど、バンドは続いていくんだという思いを込めて新曲を作ってきました」と告げて新曲「Moon Shaped」を演奏。Homecomingsは最後にバンドが掲げるステートメントを曲にした「US / アス」を届けてステージをあとにした。

Homecomings(撮影:池野詩織)

Homecomings(撮影:池野詩織)[拡大]

Homecomingsは鳴り止まないアンコールに応えてステージに登場。畳野の口から2月10日に京都・KBSホールで行われる自主企画ライブ「Homecomings New Neighbors FOUR Won’t You Be My Neighbor? February.10, 2024 at Kyoto KBS Hall」のゲストがくるりであることが明かされると、客席からは大きな歓声と拍手が沸き起こった。最後はHomecomingsが再びストリングス隊を呼び込んで「Songbirds」を演奏。会場に深い余韻を残して、大盛況の中この日の公演の幕を降ろした。

なお石田がバンドを卒業するのは、2月10日の自主企画ライブ「Homecomings New Neighbors FOUR Won’t You Be My Neighbor? February.10, 2024 at Kyoto KBS Hall」となる。

関連する特集・インタビュー

この記事の画像(全12件)

セットリスト

「Homecomings New Neighbors FOUR Won't You Be My Neighbor? December.10 Yokohama Osanbashi Hall」2023年12月10日 大さん橋ホール

Part 1 : Chamber set

01. Here
02. Smoke
03. PLAY YARD SYMPHONY
04. LEMON SOUNDS
05. Continue
06. ANOTHER NEW YEAR
07. Drowse
08. 光の庭と魚の夢
09. euphoria / ユーフォリア
10. ラプス
11. Elephant

Part 2 : Band set

01. Cakes
02. HURTS
03. アルペジオ
04. i care
05. BUTTERSAND
06. LIGHTS
07. Shadow Boxer
08. Moon Shaped
09. Blue Hour
10. US / アス
<アンコール>
11. Songbirds(Chamber set)

公演情報

Homecomings New Neighbors FOUR Won't You Be My Neighbor? February.10, 2024 at Kyoto KBS Hall

2024年2月10日(土)京都府 KBSホール
<出演者>
Homecomings
ゲスト:くるり

※記事初出時、見出しに誤字がありました。お詫びして訂正します。

読者の反応

  • 3

Homecomings @homcomi

📢INFO📢

ナタリーにて(@natalie_mu )

先日行った”Homecomings New Neighbors FOUR Won't You Be My Neighbor? December.10 Yokohama Osanbashi Hall”のライブレポートが公開されました!

ぜひご覧ください💁‍♀️

https://t.co/BtEhVHOEDW https://t.co/8KL4yNswtQ https://t.co/fYvw9cJury

コメントを読む(3件)

リンク

関連商品

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 Homecomings の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。