hide生誕祭にスプレビ、PATAら集結!hide実弟の松本氏がX JAPAN・HEATHを追悼

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4組目:DJ-INA

DJ-INA(Photo by Ueno Hiroyuki[LINKSOLU,Inc.]、Ichinose Aki[LINKSOLU,Inc.])

DJ-INA(Photo by Ueno Hiroyuki[LINKSOLU,Inc.]、Ichinose Aki[LINKSOLU,Inc.])[拡大]

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hideの共同プロデューサーであるI.N.A.はDJ-INA名義で登場。「hideさんハッピーバースデー。コロナ禍を経て、4年ぶりのDJ-INAなんですけど、HEATHのこともあったりしてどんな顔して出てこようかなと。いつもは酔っ払っておちゃらけDJをやってたんだけど。いつもバースデーパーティのとき、1曲目に『CELEBRATION』をやるんです。PATAとHEATHに作ったやつで。HEATHは(hide没後のトリビュートアルバムのオファーを受けた当時に)、過去に『やってナンボだから』とhideに言われたことがあったから、トリビュートへの参加を決めたんだ。『何をやらないよりも一歩踏み出してみよう』というお話で。今回、俺もとりあえずやってみようと思って今ここにいます。25年前にhideさんが逝っちゃって、今年はSpread Beaverが25年ぶりにツアーをやって。(1998年)当時は無理やり笑ってやってたのね。笑ってやっていればそのうち楽しくなるかなって。今日もそういう感じでやりたいと思います」と声を震わせながら話す。そして「なので皆さん! お力を貸してください。今日のDJはHEATHに捧げようと思ってます! 改めて松本秀人(hideの本名)ハッピーバースデー!」と話して、DJタイムをスタートさせた。

I.N.A.は挨拶での言葉通り、レコーディング時にPATAとHEATHも参加したhideの「CELEBRATION」を1曲目に流し、続いてhideバージョンの「MISCAST」をスピンした。続けてX JAPAN「Rusty Nail」の“THE LAST LIVE”バージョンを流すと、オーディエンスは歓喜。I.N.A.は感極まって涙を流しつつも、腕を大きく振る。ギターソロパートではステージのほうに目を向け、在りし日のhideとHEATHの姿を見つめているようだった。さらにI.N.A.は悲しみや痛みを飲み込んで笑おうというhideらしい優しいメッセージが詰まった「MISERY」を届け、「ever free」で合唱を誘った。エンディングでは12月12日に誕生日を迎えるI.N.A.を祝福するサプライズがあり、CUTT、ZEPPET STOREの木村世治(Vo, G)、defspiralのTAKA(Vo)がI.N.A.にバースデーケーキを贈呈。I.N.A.は笑顔でロウソクの火を吹き消した。

5組目:Chirolyn

Chirolyn(Photo by Ueno Hiroyuki[LINKSOLU,Inc.]、Ichinose Aki[LINKSOLU,Inc.])

Chirolyn(Photo by Ueno Hiroyuki[LINKSOLU,Inc.]、Ichinose Aki[LINKSOLU,Inc.])[拡大]

Chirolyn(Photo by Ueno Hiroyuki[LINKSOLU,Inc.]、Ichinose Aki[LINKSOLU,Inc.])

Chirolyn(Photo by Ueno Hiroyuki[LINKSOLU,Inc.]、Ichinose Aki[LINKSOLU,Inc.])[拡大]

hide with Spread Beaverのベーシスト・Chirolynは、ソロで出演し、同期トラックを用いて情熱的なステージを展開。「“ロック界の松岡修造”ことChirolynです! 川崎は生まれたところなんですよ」と会場のある川崎にちなんだトークをしつつ、「今日はドカーンとしたバンドが多いからさ、意味深にダンディにしたいと思います」と述べる。その言葉通り、「EnNUI」をムーディに届けた。そして「今日はSpread Beaverが全員集まったんだよ。すごくね? みんな集まるとほっこりするというか、この人(hide)が喜んでるんじゃないかな。リハ行くたびに飲みだったから。松本さんは来年で還暦。俺はPATAちゃんと同い年で58。今の還暦は若いですね、まだまだやれますから」とコメント。続けて昨年発表したアルバム「Release yourself」がジャンル別の配信チャートで2位だったこと、収録曲の「ピンク スパイダー」カバーがR&B・ソウル部門で48位だったことに触れ、「“69”じゃないあたり、奴はニヤッとするでしょうね」と笑った。

ソウルフルなステージが続き、「暇乞い」の間奏では腕を大きく掲げて「hideー!」と叫んだChirolyn。彼は「大黒摩季です! 嘘です!」「じゃあ最後に“呪いの歌”を聴いてください!」と冗談を飛ばしてからファンキーなアレンジで「ピンク スパイダー」を熱唱し、観客に投げキッスをした。

6組目:ZEPPET STORE

木村世治(Vo, G / ZEPPET STORE)(Photo by Ueno Hiroyuki[LINKSOLU,Inc.]、Ichinose Aki[LINKSOLU,Inc.])

木村世治(Vo, G / ZEPPET STORE)(Photo by Ueno Hiroyuki[LINKSOLU,Inc.]、Ichinose Aki[LINKSOLU,Inc.])[拡大]

ZEPPET STORE(Photo by Ueno Hiroyuki[LINKSOLU,Inc.]、Ichinose Aki[LINKSOLU,Inc.])

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木村世治(Vo, G)、五味誠(G)、赤羽根謙二(G)、中村雄一(B)、YA/NA(Dr)にサポートメンバーとしてHAZE(Dr)を迎えた編成で登場した。スクリーンに映し出されたのはZEPPET STOREにとっても思い出深い場所であるアメリカ・ロサンゼルスの飲食店にてビールのピッチャーを前に微笑むhideの写真。ZEPPET STOREは2011年の再結成後に作られた楽曲「NOTHING」で激しくライブをスタートさせ、hideお気に入りの「FLAKE」へとつなげる。サポートを含む6人編成で奏でられるサウンドは分厚くラウドだ。イベント開始から3時間以上が経過し、酒を片手に盛り上がっていた観客らが心地よさそうに体を揺らした。

今年行われたhide with Spread Beaverのワンマンライブにオープニングアクトとしてソロで出演した木村は、「hide with Spread Beaverのワンマンでは、声援をくれてありがとうございました。今日もパーティです。世の中は悲しい出来事が多くて気が滅入っちゃいますけど、今日はhideさんの誕生日。皆さん盛り上がってください!」とコメントし、hideの楽曲「FLAME」のカバーにつなげた。この曲はhideがZEPPET STOREに影響を受けて制作した1曲だ。続けてZEPPET STOREは1996年にアメリカのインディーレーベルから発売されたアルバム「716」からhideもアメリカのライブハウスで目の当たりにした楽曲「NANCY」を演奏。彼らのメロディアスなメロディとオルタナティブなサウンドの魅力が詰まった「THE GAME」を投下し、場内の熱気を一段と高めたところでライブを終えた。

7組目:MADBEAVERS

Kiyoshi(Vo, G / MADBEAVERS)(Photo by Ueno Hiroyuki[LINKSOLU,Inc.]、Ichinose Aki[LINKSOLU,Inc.])

Kiyoshi(Vo, G / MADBEAVERS)(Photo by Ueno Hiroyuki[LINKSOLU,Inc.]、Ichinose Aki[LINKSOLU,Inc.])[拡大]

MADBEAVERS(Photo by Ueno Hiroyuki[LINKSOLU,Inc.]、Ichinose Aki[LINKSOLU,Inc.])

MADBEAVERS(Photo by Ueno Hiroyuki[LINKSOLU,Inc.]、Ichinose Aki[LINKSOLU,Inc.])[拡大]

次なるアクトはhide with Spread BeaverのギタリストKiyoshiとドラマーJOE、そして2023年に加入したベーシストRyotaの3人からなるMADBEAVERS。スクリーンにはベースを弾くhideと、ドラムを叩くJOEのツーショット写真が投影された。MADBEAVERSは「ハッピーバースデー! ロックンロールしようぜ!」というKiyoshiの挨拶から「MARS HALL」でロックンロールショーをスタートさせた。曲中には「去年はサポートメンバーだったRyotaがよ、正式メンバーになったんだ!」と、Kiyoshiが改めてベーシストを紹介する場面も。Kiyoshiは「今日は長丁場、大変だな。あっ、MADBEAVERSです」と挨拶し、ローディから缶ビールを受け取る。「今日で59歳だよ奴は。俺もな」とhideと同い年であることに触れた。

「CLOVER」「嵐の夜」とアグレッシブなロックチューンが連投された際には、スクリーンの写真がhideとKiyoshiのツーショット写真に変わった。Kiyoshiは「今もまったく色褪せない曲だったり存在だったり。あいつが過去に作った曲がみんなの刺激になったり栄養になったりしてるじゃん、俺もそうなんだけどさ。それがきっとまたみんなの未来に続くと思うからさ、ロックンロールしようぜ。俺たちと一緒にロックンロールしようぜ!」と話したあと、hideとの思い出の写真をバックにMADBEAVERSは、hide with Spread Beaver「FISH SCRATCH FEVER」をカバー。観客とともに「Go fish boys!」と叫び、熱い空間を生み出した。

8組目:defspiral

TAKA(Vo / defspiral)(Photo by Ueno Hiroyuki[LINKSOLU,Inc.]、Ichinose Aki[LINKSOLU,Inc.])

TAKA(Vo / defspiral)(Photo by Ueno Hiroyuki[LINKSOLU,Inc.]、Ichinose Aki[LINKSOLU,Inc.])[拡大]

defspiral(Photo by Ueno Hiroyuki[LINKSOLU,Inc.]、Ichinose Aki[LINKSOLU,Inc.])

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イベントのトリを務めるのは、hideに見出されたバンド・TRANSTIC NERVE(the Underneath)のメンバーが在籍するdefspiral。TAKA(Vo)のセクシーな低音ボイスが炸裂する「FLASH」で華々しくライブの幕を開けた彼らは、RYO(B)がステージから身を乗り出すようにベースを演奏するなど、攻めた姿勢で観客を圧倒した。「VIVA LA VIDA」で熱狂を生み出したあと、defspiralはhideのソロワークにおける初期ナンバー「DICE」をカバー。彼らの音楽性にマッチする選曲にフロアは大きく盛り上がった。

TAKAは「毎年恒例になりますけど、今年も参加できて、皆さんと楽しめてうれしいです。この日は毎年、自分と向き合う大切な時間だと思っています。2023年は皆さんにとってどんな1年だったでしょうか。いいことばかりではありませんでしたけど、きっとそれぞれにいいこともうれしい瞬間もあったと思います。俺たちにはhideさんの歌が、心のそばにあるでしょ? hideさんがいてくれるからね。hideさんの思いやメッセージ、音楽や歌を胸にこれからも歩み続けていきたい。みんなの未来がとてもよいものになりますように。そんな思いを込めて」と話し、タイトルコール。defspiralはhide「MISERY」をカバーし、会場に集まったhideのファンと気持ちをひとつにした。

スペシャルゲストPATA登場~オールキャスト「TELL ME」セッション

木村世治(ZEPPET STORE)、CUTT(SPEED OF LIGHTS)、PATA(X JAPAN、Ra:IN)。(Photo by Ueno Hiroyuki[LINKSOLU,Inc.]、Ichinose Aki[LINKSOLU,Inc.])

木村世治(ZEPPET STORE)、CUTT(SPEED OF LIGHTS)、PATA(X JAPAN、Ra:IN)。(Photo by Ueno Hiroyuki[LINKSOLU,Inc.]、Ichinose Aki[LINKSOLU,Inc.])[拡大]

PATA(X JAPAN、Ra:IN)、MASATO(defspiral)(Photo by Ueno Hiroyuki[LINKSOLU,Inc.]、Ichinose Aki[LINKSOLU,Inc.])

PATA(X JAPAN、Ra:IN)、MASATO(defspiral)(Photo by Ueno Hiroyuki[LINKSOLU,Inc.]、Ichinose Aki[LINKSOLU,Inc.])[拡大]

defspiralのライブ終盤、スペシャルゲストとしてPATAがステージに招かれる。「毎度お邪魔します」と控えめに挨拶したPATAは、「CELEBRATION」のギターリフを爆音で演奏。お祭りムードの盛り上がりを見せる中、CUTTと木村も加わり、PATAとの共演を楽しんだ。PATAは「お邪魔してます。楽しんでますか? そりゃいいこった。もうちょっとだけやるんだよな? 俺らがここにいるってことは。なので、もうちょっとだけ楽しんで帰ってください」とファンにメッセージを送った。

PATAも参加した「CELEBRATION」セッションの様子。(Photo by Ueno Hiroyuki[LINKSOLU,Inc.]、Ichinose Aki[LINKSOLU,Inc.])

PATAも参加した「CELEBRATION」セッションの様子。(Photo by Ueno Hiroyuki[LINKSOLU,Inc.]、Ichinose Aki[LINKSOLU,Inc.])[拡大]

PATAの言葉に続いて、この日の出演者がステージに集結。DIEが「皆さん元気ですか! THE LAST ROCKERS(のライブ)で一番オイシかった方」とPATAをイジる場面もありつつ、イベントの締めくくりにはhideの歌声とともにオールキャストでhide「TELL ME」のセッションへ。DIEがスマートフォンでステージの様子を撮影し、ChirolynがなぜかDIEのキーボードを片手にステージ最前を練り歩く。I.N.A.がJOEの後ろでスティック回しを見せたり、ギターを弾くPATAをハグしたりと、ステージをぐるりと練り歩いた。演奏後にPATAは「俺がしゃべるのもなんだけど、ありがとうございました! じゃあ皆さんを含め、写真を撮るらしいです。いい顔で撮れよ!」と笑顔で呼びかけ。出演者と観客の記念写真が撮影され、イベントは大団円を迎えた。

hide生誕60周年プロジェクト始動~最後にHEATHを追悼

「hide 60th Anniversary」ロゴ

「hide 60th Anniversary」ロゴ[拡大]

出演者がステージを去ったあと、hide生誕60周年に向けたプロジェクトなどの紹介映像が上映された。そしてHEATHへの追悼の意を込めて「迷宮のラヴァース」「MISCAST」の映像がスクリーンに上映され、ステージはライブさながらにライトアップされた。

セットリスト

「hide Birthday Party 2023」2023年12月10日 CLUB CITTA'

OBLIVION DUST

01. ELECTRIC CUCUMBER(zilchカバー)
02. Lust & Graffiti
03. Designer Fetus
04. Searchlights
05. You

DIE

01. BLOOM
02. LOVE CYCLE
03. CRAZY FOR YOU
04. ピンク スパイダー(hide with Spread Beaverカバー)
05. THE SAME MOON

SPEED OF LIGHTS

01. SPACE MONKEY PUNKS FROM JAPAN(zilchカバー)
02. Our New World
03. Cosmic Rolling
04. Joker(Alien Chorus ver.)
05. Speed Of Lights
06. Birth Everywhere

DJ-INA

01. CELEBRATION(INA+PATA+HEATH)
02. MISCAST(hide+INA+PATA+HEATH)
03. Rusty Nail
04. MISERY
05. ever free

Chirolyn

01. Soul Love
02. 真夏の夜のティーダー
03. EnNUI
04. 暇乞い
05. ピンク スパイダー(hide with Spread Beaver)

ZEPPET STORE

01. NOTHING
02. FLAKE
03. FLAME(hideカバー)
04. NANCY
05. THE GAME

MADBEAVERS

01. MARS HALL
02. SMOKING KILLS
03. CLOVER
04. 嵐の夜
05. FISH SCRATCH FEVER(hide with Spread Beaverカバー)

defspiral

01. FLASH
02. VIVA LA VIDA
03. DICE(hideカバー)
04. MISERY(hideカバー)
05. 流星
06. CELEBRATION(hideカバー)

ALL CAST SESSION

01. TELL ME

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