グループが結成された2017年、STU48初のオリジナル楽曲「瀬戸内の声」でセンターに抜擢された瀧野は、その後全シングルで選抜メンバー入り。最新シングル「君は何を後悔するのか?」を含む計8作でセンターを務め、絶対的エースとしてSTU48を支え続けてきたが、今年7月に兵庫・神戸で行われた全国ツアー初日公演で卒業を発表した。そして11月3日に広島・広島グリーンアリーナで開催された卒業コンサート、昨日の公演をもってSTU48での活動が終了した。
公演本編は「花は誰のもの?」でスタートし、いつも通りライブが行われたが、アンコールは瀧野の卒業シングルの表題曲「君は何を後悔するのか?」が披露されるなど特別な時間に。「君は何を後悔するのか?」は自身の“後悔”を振り返り、歩んで来た道に思いを馳せながら新しい道を進む決意を歌った楽曲。STU48らしいメッセージ性の強い楽曲が力強くパフォーマンスされた。
卒業セレモニーでは瀧野がドレス姿で登場。石田みなみ、福田朱里から手紙が読み上げられたほか、OGの岡田奈々が瀧野の卒業を祝福するためにステージに駆けつけた。瀧野と岡田は、2017年に行われた初の瀬戸内7県ツアーで披露した思い出深いユニット曲「てもでもの涙 」を歌唱。曲が終わると、岡田は「ゆみりんがこの7年間いろいろな葛藤もありつつ前を向いて足を止めず走ってきたことを知っているので、本当に今日は卒業おめでとう。7年間STU48でやってきたことがこれからの糧に必ずなると信じて、これからのゆみりんの人生をみんなで応援したいと思います。がんばってください」とエールを送った。
瀧野の「私のアイドル人生7年間の最後の曲になります。この曲があったから私は今ここにいます。私にとって思い入れが強く感謝しかない7年間歌い続けてきた曲です」という言葉を経て、最後に披露されたのはSTU48にとっても瀧野にとっても原点となる楽曲「瀬戸内の声」。会場のファンからの「ゆみりん」コールを浴びた瀧野は「約7年間本当にありがとうございました。アイドル人生何も後悔ないです!」と清々しい笑顔で感謝の思いを伝え、STU48での活動に幕を閉じた。
瀧野由美子 卒業コメント
約7年間
デビューシングル「暗闇」でセンターを務めさせていただいたことにより、このグループで最初で最後の人になると思いがんばってきました。私がいい卒業をすることによって、このグループでがんばったらたくさん報われるんだよっていうことを、自分自身にもファンの方にもメンバーにも感じてほしいなと思ってがんばってきました。約7年間あきらめたくなったり、足を止めたくなったり、少し走り続けることをやめて歩きたくなることもありましたが、きっと止まった分だけ自分の目標とするところからは遠ざかってしまうのかなと思ってからは、卒業までがんばってみようかなと思いました。
私が7年間続けてきたこともそうですが、皆さんが応援してくださったおかげで広島グリーンアリーナで卒業コンサートをさせていただいたり、卒業シングルをいただけたりと、私の7年間のすべての涙が報われたような気がします。たくさんつらいことがありましたがファンの方もずっと楽しいわけじゃなかったのかな? イベントとかも大変な思いをしてたのかな? ファンの皆さんがいてくれたから私はここまでやってこれたのかなと思います。そして何より、メンバーは私にとって大きな存在で、私の居場所ってここなのかなって思わせてくれる存在でした。
この大好きなグループにずっとずっといたい。このグループにいたらきっと幸せなんだろうけど、私はグループとは違う道を選ぶことを決断しました。これから大変なこともたくさんあると思いますが、みんなの幸せを願いつつ自分もしっかりがんばりたいと思います。7年間ファンの皆さんに支えてもらってメンバーに手を取ってもらい一歩一歩、歩んできました。本当に皆さんには感謝の気持ちしかないです。まだまだ卒業の実感がなくて明日からSTU48というお大きな肩書きが外れることによってきっと大変なこととか、自分で一生懸命がんばらなきゃいけないことが増えると思いますが、これからも自分を信じて応援してくれるファンの皆さんを信じながら自分の道に向かってしっかり歩んでいきたいと思います。今からは1からいろんなことを学んで自分の夢に少しづつ近づいていけたらと思います。0からの気持ちでがんばっていきますのでこれからも変わらない優しさで包んでくれたらうれしいです。約7年間本当にありがとうございました。
セットリスト
STU48「『花は誰のもの?』瀧野由美子卒業公演」2023年11月30日 BLUE LIVE HIROSHIMA
01. 花は誰のもの?
02. 暗闇
03. 僕はこの海を眺めてる
04. 僕らの春夏秋冬
05. 夏の“好き”はご用心 / 内海里音、尾崎世里花、原田清花、森下舞羽
06. そして人間は無力と思い知る / 小島愛子、峯吉愛梨沙、岡田あずみ
07. Sure、じゃあね / 岩田陽菜、甲斐心愛、迫姫華、立仙百佳
08. ポニーテールをほどいた君を見た / 石田みなみ、工藤理子、瀧野由美子、兵頭葵、福田朱里
09. あの日から僕は変わった / 石田みなみ、岩田陽菜、瀧野由美子、福田朱里
10. 一杯の水
11. 一瞬のスリル
12. 原点
13. 船から降りた僕たちは…
<アンコール>
14. 君は何を後悔するのか?
15. ヘタレたちよ
16. ペダルと車輪と来た道と
17. てもでもの涙 / 瀧野由美子、岡田奈々
18. 瀬戸内の声
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