櫻坂46、充実の2023年を経て新たな物語へ!3周年ライブで訪れた別れと4年目の決意

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櫻坂46の活動3周年を記念したワンマンライブ「3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE」が、11月25日と26日の2日間にわたり千葉・ZOZOマリンスタジアムで開催された。この2DAYSライブでは、1日目に一期生メンバーの土生瑞穂がグループを卒業。2日目には体調不良により活動を休止していた二期生の遠藤光莉が復帰を果たした。

身を寄せ合う櫻坂46一期生の上村莉菜、土生瑞穂、小林由依、齋藤冬優花(左から)。(撮影:上山陽介)

身を寄せ合う櫻坂46一期生の上村莉菜、土生瑞穂、小林由依、齋藤冬優花(左から)。(撮影:上山陽介)

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「人を笑顔にさせる天才」土生瑞穂ラストステージ

櫻坂46(撮影:上山陽介)

櫻坂46(撮影:上山陽介)[拡大]

2020年10月13日、「欅坂46 THE LAST LIVE」で欅坂46としての活動に終止符を打ち、その日のアンコールで櫻坂46へと生まれ変わった彼女たち。今年は二期生の松田里奈が新キャプテンの座に就き、三期生の11名も正式加入。夏にはフランス・パリ、マレーシア・クアラルンプールで開催された「JAPAN EXPO」で初の海外公演を行うなど新たなチャレンジも重ねてきた。充実の2023年を締めくくる大一番となった今回のアニバーサリーライブには、ZOZOマリンスタジアム史上最大動員数となる2日間のべ7万2000人のBuddies(櫻坂46ファンの呼称)が来場。さらにライブの模様は日本のみならず海外にも同時配信され、櫻坂46のパフォーマンスが世界中のBuddiesにリアルタイムで届けられた。

田村保乃(撮影:上山陽介)

田村保乃(撮影:上山陽介)[拡大]

卒業する土生と三期生・村井優の影ナレでスタートした1日目。メンバーは土生との最後の時間を慈しむように1曲1曲を全力でパフォーマンスしていく。土生は「いやー、ゾゾっとしますね」とMCにダジャレを盛り込んだり、トロッコに乗って笑顔を振り撒いたりと、いつも通りグループのパフォーマンスを明るく盛り上げた。森田ひかるは「何より土生ちゃんといえば人を笑顔にさせる天才。いつも自然体で場の空気を明るくしてくれて、後輩のことも気にかけてくださる素敵な先輩です」と土生への思いを語り、田村保乃もまた「一番の思い出というと選べなくて……日々、土生さんといる毎日が楽しくて、土生さんがいることで自分の笑顔が増えたなって思うこともよくあります。自分に厳しくてとてもストイックで、1人のアイドルとしても、1人の人間としてもたくさんのことを残してもらったなと思っています」と感謝の思いを口にした。

土生瑞穂からメンバーへ、最後のプレゼント

真っ赤なドレスでステージに現れた土生瑞穂。(撮影:上山陽介)

真っ赤なドレスでステージに現れた土生瑞穂。(撮影:上山陽介)[拡大]

土生瑞穂に抱きつく櫻坂46メンバー。(撮影:上山陽介)

土生瑞穂に抱きつく櫻坂46メンバー。(撮影:上山陽介)[拡大]

アンコールでは土生の約8年の変化と成長を追った映像が流れたのち、真っ赤なドレスに身を包んだ土生が1人でステージへ。いつも通りの楽しいライブを繰り広げてきた土生は「私は櫻坂46を卒業します」と、ここでBuddiesに向けて最後のメッセージを伝える。「どんな記憶をたどっても、私の近くにはメンバーがいて。どんな自分も応援してくださるファンの皆さんの存在がありました。今日、この素敵なドレスを着させていただいて、このステージに立たせていただいているのも、皆さんがどんな自分も大切に応援してくださったからだと思います。卒業発表してから今日まであっという間で、信じられないような感覚でした。卒業しよう、と思ったのは私の未来を描くことができたからで。頼もしい後輩たちが櫻坂46というグループを彩ってくれて、頼もしくカッコいい姿を皆さんに、そして私に見せてくれたからだと思います」と卒業を決めた胸の内を明かした土生は、「たくさんの大切なメンバーと、かけがえのないファンの皆さんに見送られて、私は今日旅立ちます。寂しいけど、このアンコールが櫻坂46としての最後のステージになります。それでは聴いてください」と告げると、小林由依との“線香姉妹”コンビで欅坂46時代のデュエット曲「302号室」を歌う。土生と小林、同じく一期生の上村莉菜、齋藤冬優花の4人でトロッコに乗り込むと、土生は齋藤と2人でユニット“五人囃子”の「少女には戻れない」、上村と2人で“FIVE CARDS”の「僕たちの戦争」、4人で一期生曲「タイムマシーンでYeah!」を披露。土生は「今はもう二人囃子ですけど」「FIVE CARDSもTWO CARDSになっちゃった」と先にグループを去った仲間たちのことを思いつつ、懐かしい欅坂46時代の楽曲を最後に届けた。ステージに戻ると、合流した二期生の田村、森田、武元唯衣、藤吉夏鈴、山崎天とともに最新シングル「承認欲求」のカップリング曲「僕たちのLa vie en rose」を初披露。土生にとっては最初で最後のパフォーマンスとなった。

アリーナ中央に1人残った土生瑞穂。(撮影:上山陽介)

アリーナ中央に1人残った土生瑞穂。(撮影:上山陽介)[拡大]

ラストの1曲を残し、二期生の増本綺良、三期生の向井純葉から土生へ最後のメッセージが送られた。そしてキャプテン松田が最後の曲振りを始めると、土生は「あっ、私からプレゼントがあるんですけど」とその言葉をさえぎる。そして土生はメンバー1人ひとりとじっくり向き合い、最後の言葉をかけて1輪の白い花を渡していく。さらに「きっと配信で観てくれているひかりにも、そしてみいちゃんにも」と、体調不良により一時離脱している一期生の小池美波と二期生の遠藤にも言葉を残した。そして「このメンバーで披露するのは最後の楽曲になります」と、最後は全員で花道を歩きながら「櫻坂の詩」を歌唱。大きな花火が上がる中、土生は「これから何が待ってるのかわからないけど、それがいい日でも悪い日でも、みんなと過ごしてきた思い出を糧にがんばれる気がします。これから自分らしく進んでいきたいと思います。8年間の応援ありがとうございました」と明るい笑顔でステージを去った。

櫻坂46の新たな一歩、「3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE」2日目

櫻坂46「3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE」の様子。(撮影:上山陽介)

櫻坂46「3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE」の様子。(撮影:上山陽介)[拡大]

2日目のライブは、「Buddiesのみんな、盛り上がっていくぞー!」という山崎の元気な掛け声とともに「Buddies」で幕開け。スタジアムジャンパーを羽織ったメンバーがスタジアムのあちこちから登場しBuddiesを驚かせる。さらに「うれしいお知らせがありまーす!」とキャプテン松田が前日まで休養していた遠藤を呼び込むと、ZOZOマリンスタジアムに大きなどよめきの声がこだました。メインステージに横1列に並んだ櫻坂46メンバーは、寒空の中スタジアムに集まったBuddiesに挨拶。松田は配信による生中継を楽しむ世界中のBuddiesに向けて英語で「We will do our best」とアピールした。サプライズで登場した遠藤が改めて「ただいまー! Buddiesの皆さん、おひさしぶりです」と挨拶すると場内は一面、彼女のメンバーカラーである紫のペンライトで染め上げられた。

森田ひかる(撮影:上山陽介)

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櫻坂46三期生(撮影:上山陽介)

櫻坂46三期生(撮影:上山陽介)[拡大]

「寒さを吹き飛ばすくらい全力で楽しんでいきたいんですけど……皆さん、声出す準備できてますか?」と松田がBuddiesを煽ると、激しいインストに乗せてステージ前方に大きな火柱が上がる。3周年を祝う巨大な「3」のオブジェの前に衣装を早替えした一期生、二期生のメンバーが並び、オブジェの上には1人のシルエットが。2曲目の「Dead End」でセンターを務める二期生の森田だ。ほかのメンバーが整列して花道を進んでいく中、サビでは森田がいつのまにかアリーナ後方のサブステージへ高速移動。激しいダンスでBuddiesを煽る。続く「摩擦係数」ではアリーナのド真ん中、花道の交差点でダブルセンターの森田と山崎が力強いパフォーマンスを見せた。メインステージへ戻っての「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」ではセンターの藤吉夏鈴が白い糸でがんじがらめになる、櫻坂46ならではのドラマチックな演出でBuddiesを魅了。スタジアムは大歓声に包まれたが、山崎は「Buddies、まだまだ愛が足りないなあ。そんなんじゃ次の曲いかねえぞ! もっと私たちに愛をくださーい!」とさらに煽り、ディスコナンバー「それが愛なのね」を畳みかけ、櫻坂46は寒さを吹き飛ばすような激しいダンスでBuddiesを圧倒した。一期生と二期生の迫力あるパフォーマンスに負けじと、三期生は白いシャツとスカートにカーディガンを合わせた制服風の衣装で「夏の近道」と「Anthem time」の2曲をパフォーマンス。アップテンポな2曲でフレッシュな魅力をアピールした。

BACKSメンバーの決意、三期生の決意

バズーカでサインボールを放つ田村保乃。(撮影:上山陽介)

バズーカでサインボールを放つ田村保乃。(撮影:上山陽介)[拡大]

「ドローン旋回中」ではセンター田村の合図でメンバーとBuddiesが一斉にタオルを振り回す。場内に一体感を作り上げた櫻坂46はトロッコに乗り込み、「君と僕と洗濯物」「Plastic regret」を歌いながらアリーナを1周。サインボールを投げ込んだり、アリーナの景色を「写ルンです」に収めたりと、この特別な空間をメンバーも存分に満喫している様子だ。三期生の村井優は「今回初めて、大好きな先輩方と、たくさんのBuddiesの皆さんと櫻坂46の誕生日をお祝いできて、今とっても幸せでワクワクしています」と顔をほころばせ、「Anthem time」でセンターを務める中嶋優月は「私はこの『Anthem time』という曲が大好きなんですよ。なぜなら、Buddiesの皆さんと心がすごく通じ合ってる感じがするから。すごい盛り上がってたじゃないですか。皆さん楽しかったですよね?」と満面の笑顔を見せた。ライブを満喫している三期生を前に、田村が「三期生が入ってくれたおかげで、初めて先輩になれたの。三期生が甘えてくれるのがすっごくうれしくて。二期生はちょっと甘え下手なところがあるじゃない? だから後輩でいられる間は一期生さんにもっともっと甘えていいですか?」と本音を漏らすと、隣にいた小林は田村をぎゅっと抱き締めた。

櫻坂46(撮影:上山陽介)

櫻坂46(撮影:上山陽介)[拡大]

次のブロックでは、最新シングル「承認欲求」の“BACKSメンバー”のみで「革新的クロワッサン」「条件反射で泣けてくる」の2曲をパフォーマンス。櫻坂46のこれまでのシングルは欅坂46時代も含めて全員が参加する形をとっていたが、「承認欲求」では初めて選抜メンバー制度がとられた。BACKSはこの選抜メンバーに選ばれなかったメンバーだ。2曲のパフォーマンスを終えたところで、BACKSメンバーのみによるライブ「7th Single BACKS LIVE!!」の開催が発表された。過去2回の「BACKS LIVE!!」はフォーメーション3列目のメンバーによって行われてきたが、今回はBACKSメンバーによる公演となる。井上梨名は「BACKS LIVE!!」の開催を喜びつつも、「選抜発表のときに自分の力不足を感じながら、悔しい思いもしました。この悔しさをBuddiesの皆さんに伝えていいのか、不安に思うこともあったんですね。でも自分の気持ちを正直に伝えてみたら、『ずっと応援してるよ』とか素敵な言葉をいただきまして。ここでくよくよしてたらダメだ、まだいろんなことを諦められないなって思いました」と正直な胸の内を明かし、「選抜メンバーに選ばれないとできないことはたくさんあると思います。でも、ここにいる私たちにしかできないことだっていっぱいあると思います。その1つが『BACKS LIVE!!』ではないでしょうか」とライブに向けての意気込みを語った。

櫻坂46(撮影:上山陽介)

櫻坂46(撮影:上山陽介)[拡大]

櫻坂46(撮影:上山陽介)

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ライブは二期生楽曲「コンビナート」で再開。ステージが暗転し、小林の艶かしいソロダンスから「承認欲求」のカップリング曲「隙間風よ」へとつながる。さらに「五月雨よ」「一瞬の馬」と4曲を連続で披露したところで、山崎は「急なんですけど、ここで1こ皆さんにお詫びしたいことがありまして……」と、前日のオープニングで「私たち、2歳の誕生日を迎えました」と間違えて言ってしまったことを自己申告し「サバ読んじゃいました。若くみられたかったのかな……?」と謝罪。大園玲は「初めてのスタジアムライブの最終日ということで、ここで皆さんの声が聞きたいなと思うんですけど」とコール&レスポンスを要求。守屋麗奈の「皆さんチョコレート好きですか? コアラのマーチは好きですか? チョコレートのキャラメリゼは好きですか? みんなのことキャラメリゼしちゃうぞー」という一風変わったコールに、Buddiesは大きな声でレスポンスした。一体感を作り上げてからのライブ後半戦は「Cool」「流れ弾」「BAN」とパワフルな楽曲が並び、場内は寒さを感じさせないほどの熱気に包まれていく。前日のライブ後半、「静寂の暴力」でシリアスな表情を見せた三期生は、「私たちが櫻坂46として加入してまもなく1年が立ちます。ずっと憧れていたこの場所に、私たち11人がしっかり根を張ろうと努力を重ねてきました。その中で見つけた私たちにとっての一番大事な役目、それは櫻坂46の一員としてこのステージに並び立つことです。櫻坂46、3周年。これからもこの先も、その責任を胸に、この大好きな櫻の木を守っていきます」という小島凪紗の宣言から、小島がセンターを務める「マモリビト」を披露。グループの歴史を背負う覚悟をこの曲で表明してみせた。

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Buddiesと作り上げてきた3年間、その感謝の思い

読者の反応

J-Pop Project News @JPopProjectNews

Sakurazaka46 held their first arena performance on November 25/26, their 3rd anniversary since being renamed from Keyakizaka46 - a stadium record 72,000 people saw them over 2 days in Chiba. Hikari Endo also made a surprise return after 6 months hiatus. https://t.co/f0GcH5qCan

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