ClariS、2回目の生バンドワンマン「AUTUMN LIVE」クララとカレンも自ら楽器を演奏

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ClariSのワンマンライブ「ClariS AUTUMN LIVE 2023 ~Arcanum~」が11月24、25日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で開催された。

「ClariS AUTUMN LIVE 2023 ~Arcanum~」の様子。(提供:SACRA MUSIC)

「ClariS AUTUMN LIVE 2023 ~Arcanum~」の様子。(提供:SACRA MUSIC)

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生バンドの軽快なサウンドに乗って

2日間にわたって計3公演が行われた今回のワンマンライブ。今年5月開催の「ClariS SPRING LIVE 2023 ~Neo Sparkle~」で初のバンドセットライブに挑戦し、そこで大きな手応えを手にしたClariSは、今回再び生バンドを背負ってのパフォーマンスを披露した。この記事では24日公演の模様をレポートする。

「ClariS AUTUMN LIVE 2023 ~Arcanum~」の様子。(提供:SACRA MUSIC)

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バンドメンバーは「SPRING LIVE 」のときと同じ面々。開演時刻を迎えるとまずバンドがステージ上にスタンバイし、軽快なロックンロールサウンドを奏で始める。その疾走感あふれる演奏に導かれるように場内のボルテージが上昇していく中、ClariSはビビッドな赤の衣装を身にまとってステージへ。「1曲目から踊っちゃうよ!」と声を弾ませると、跳ねるようなリズムが心地よい「ナイショの話」でライブをスタートさせた。曲の途中にステージ前方のお立ち台に乗り、エネルギッシュな歌を届けるクララとカレンに向け、会場のファンはピンクとグリーンのペンライトを掲げながら一斉に声援を送った。

「ClariS AUTUMN LIVE 2023 ~Arcanum~」の様子。(提供:SACRA MUSIC)

「ClariS AUTUMN LIVE 2023 ~Arcanum~」の様子。(提供:SACRA MUSIC)[拡大]

続いて「ヒトリゴト」「コイセカイ」を連続で歌い、バンドの盤石な演奏を味方に場内をしなやかな歌声と熱い高揚感で満たしていくClariS。4曲目には11月22日にリリースされた27thシングル「ふぉりら」より、カップリング曲「君色」が披露された。この曲はジャズの要素を取り入れつつ、恋心をリズムよく軽やかに歌ったナンバー。躍動感たっぷりにライブを繰り広げていくクララとカレンだが、「treasure」では情感のこもった歌声をしっとりと響かせるなど、多彩な表情をのぞかせた。

「もう一度楽器を握って曲を届けたい」

カレンのアコースティックギターの演奏に合わせて「忘れてもいいよ」を歌うクララ。(提供:SACRA MUSIC)

カレンのアコースティックギターの演奏に合わせて「忘れてもいいよ」を歌うクララ。(提供:SACRA MUSIC)[拡大]

今回のライブは、2人が楽器の演奏に挑戦するシーンも大きなハイライトに。まずはカレンが高校生の頃に両親に買ってもらったというアコースティックギターを手に腰かけ、「小学校の頃にクララとバンドを組んでいたときのことを、前回のライブで思い出して。もう一度楽器を握ってクララと一緒に曲を届けたいと思いまして」とこの試みの経緯を語る。そしてカレンとバンドの奏でる温かく繊細な音色に乗せ、クララが切ないバラードナンバー「忘れてもいいよ」をじっくりと歌唱。観客はペンライトの色をブルーとイエローの2色にそろえ、場内に星空のような幻想的な景色を作り出した。

クララのキーボードの演奏に合わせて「カイト」を歌うカレン。(提供:SACRA MUSIC)

クララのキーボードの演奏に合わせて「カイト」を歌うカレン。(提供:SACRA MUSIC)[拡大]

「忘れてもいいよ」のパフォーマンスが終わると、続いてはクララの前に1台のキーボードが運び込まれる。観客が青空をイメージして水色と白のペンライトの光を灯す中、今度はクララとバンドの演奏に合わせ、さわやかなサウンド、リスナーの背中を押す希望に満ちた歌詞が印象的な「カイト」をカレンが歌い上げた。

「ClariS AUTUMN LIVE 2023 ~Arcanum~」の様子。(提供:SACRA MUSIC)

「ClariS AUTUMN LIVE 2023 ~Arcanum~」の様子。(提供:SACRA MUSIC)[拡大]

Wink「淋しい熱帯魚」のカバーをタイトル曲にしたEPを今年6月にリリースするなど、1980年代の音楽とも親和性が高いClariSは、松隈ケンタがアレンジを手がけた「淋しい熱帯魚 -SCRAMBLES ver.-」をはじめ、往年の名曲のカバーを詰め込んだメドレーをライブ中盤に展開。会場の盛り上がりはさらに加速し、2人が青と黒を基調とした大人びた衣装に着替えたあとは、アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」のオープニングテーマとして知られる代表曲「コネクト」を皮切りに一気に後半戦へと突入する。「ルミナス」「Gravity」といったシングル曲が畳みかけられ、和のサウンドをちりばめた「ふぉりら」のもう1つのカップリング曲「幻想恋慕」も披露された。ライブ終盤の「border」では2人がファンとともにタオルを振り回し、「ALIVE」ではきらびやかな銀テープが観客の頭上へ。会場が華やかな空気で包まれた。

「なんて楽しいんだろう!」

ここでクララとカレンはステージをあとにするも、アンコールを求める声に応えて再びステージへ登場。ニューシングルのタイトル曲で、アニメ「カノジョも彼女」シーズン2のエンディングテーマに使用されている「ふぉりら」をライブ初披露した。ミュージックビデオで着用した白衣の衣装を羽織り、キュートな歌とダンスを届けた2人はクララが考案した衣装、楽器の演奏やカバー曲のメドレーなど、見どころ満載となった今回のライブを振り返り、「なんて楽しいんだろう!」と興奮を抑えられない様子。クララは充足感を顔ににじませつつ、「一歩成長した私たちをお届けできたんじゃないかな、最高の1年の締めくくりにできたんじゃないかなと思います」と手応えを口に。2人はラストに「RECIOUS」を披露し、ライブを幸福感あふれるフィナーレへと導いた。

なお、昨日の初日公演では2024年5月から6月にかけて東京・TOKO DOME CITY HALL公演をファイナルとするライブツアー「ClariS SPRING TOUR 2024」が行われること、本日の2日目公演では「ClariS AUTUMN LIVE 2023 ~Arcanum~」のセットリストをもとにしたリスニングパーティが12月2日21:00よりオンラインで開催されることが発表された。

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セットリスト

「ClariS AUTUMN LIVE 2023 ~Arcanum~」2023年11月24日 Zepp DiverCity(TOKYO)

01. ナイショの話
02. ヒトリゴト
03. コイセカイ
04. 君色
05. irony
06. nexus
07. blossom
08. treasure
09. 忘れてもいいよ
10. カイト
11. カバー曲メドレー(淋しい熱帯魚~赤いスイートピー~タッチ~もういちどルミナス)
12. コネクト
13. ルミナス
14. Gravity
15. 幻想恋慕
16. 恋磁石
17. シニカルサスペンス
18. border
19. ALIVE
<アンコール>
20. ふぉりら
21. PRECIOUS

「ClariS AUTUMN LIVE 2023 ~Arcanum~」2023年11月25日 Zepp DiverCity(TOKYO)

01. ナイショの話
02. ヒトリゴト
03. コイセカイ
04. 君色
05. irony
06. Prism
07. ホログラム
08. treasure
09. 忘れてもいいよ
10. カイト
11. カバー曲メドレー(淋しい熱帯魚~恋のバカンス~Diamonds~アイヲウタエ)
12. コネクト
13. ルミナス
14. Gravity
15. 幻想恋慕
16. Sweet Holic
17. シニカルサスペンス
18. border
19. ALIVE
<アンコール>
20. ふぉりら
21. PRECIOUS

ライブ情報

ClariS SPRING TOUR 2024

2024年5月25日(土)大阪府 Zepp Osaka Bayside
OPEN 17:00 / START 18:00

2024年5月26日(日)広島県 広島CLUB QUATTRO
OPEN 17:00 / START 18:00

2024年6月1日(土)東京都 TOKYO DOME CITY HALL
[第1部]OPEN 12:00 / START 13:00
[第1部]OPEN 17:00 / START 18:00

2024年6月2日(日)東京都 TOKYO DOME CITY HALL
[第1部]OPEN 12:00 / START 13:00
[第1部]OPEN 17:00 / START 18:00

読者の反応

裏本田・柴志朗(鈴木達也) @ssurahonda

「小学校の頃にクララとバンドを組んでいたときのことを、前回のライブで思い出して。もう一度楽器を握ってクララと一緒に曲を届けたいと思いまして」
ClariS、2回目の生バンドワンマン「AUTUMN LIVE」クララとカレンも自ら楽器を演奏
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