【関連ライブレポ】坂本龍一が“最後かもしれない”ピアノコンサート配信、名曲の数々を世界に届け「自分としては新境地」
「Ryuichi Sakamoto | Opus」は今年3月に亡くなった坂本が闘病生活の中で演奏したソロコンサートの模様を収録した、最初で最後の長編コンサート映画。監督は空音央が務めている。撮影は2022年9月に東京・NHK 509スタジオにて、坂本が長年コンサートで愛用したヤマハのグランドピアノを用いて行われた。このソロコンサートの模様は昨年12月に「Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022」と題して配信されたが、今回の映画では曲数を増やし、新たな編集も加えて制作されている。
坂本が演奏したのは代表曲「Merry Christmas Mr. Lawrence」や、今年発表したラストアルバム「12」の収録曲、初めてピアノソロで披露された「Tong Poo」など20曲。映画化は坂本本人の承諾を得て入念なポストプロダクションを経て行われ、ヴェネチア国際映画祭でのワールドプレミア後に世界中の映画祭で上映された。今回本作が上映される109シネマズプレミアム新宿は今年4月にオープンした映画館で、全シアターの音響監修を坂本が務めている。
また現在109シネマズプレミアム新宿で開催中の、坂本の関連作品を上映するイベント「Ryuichi Sakamoto Premium Collection」にて、新たに「牯嶺街少年殺人事件 4K レストア・デジタルリマスター版」「エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版」の上映も決定した。「Ryuichi Sakamoto Premium Collection」は坂本の出演作や音楽を手がけた作品、館内楽曲を制作中に「#観たいもの」とメモしていた作品を上映するイベントで、この2作品もそのメモに記されていた。2作の上映は11月3日にスタートする。
楊(やん) @yan_negimabeya
坂本龍一の最初で最後の長編コンサート映画、109シネマズプレミアム新宿で上映 https://t.co/F3C4xyltvY