andropとmol-74初ツーマン、思い出の共作曲セルフカバーに「…エモい!」

14

418

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 74 330
  • 14 シェア

andropmol-74のツーマンライブ「ライブナタリー "androp × mol-74"」が10月18日に東京・Spotify O-EASTで行われた。

mol-74とandrop。(Photo by Kana Tarumi)

mol-74とandrop。(Photo by Kana Tarumi)

大きなサイズで見る(全34件)

mol-74とandrop。(Photo by Kana Tarumi)

mol-74とandrop。(Photo by Kana Tarumi)[拡大]

2020年公開の映画「サヨナラまでの30分」ではmol-74が劇中バンドの楽曲「目を覚ましてよ」を提供し、内澤崇仁(Vo, G / androp)が同曲のアレンジを担当。5月に岡山で行われた野外音楽フェス「hoshioto'23」では競演もしていたものの、これまでツーマンの機会がなく、互いに「いつか一緒にライブができたら」と語り合っていたandropとmol-74。本イベントで、念願のステージ共演を果たした。また、サブステージでは同じく「hoshioto'23」に出演していたライブペインティングパフォーマー・近藤康平が、このライブのキービジュアルとなる1枚の絵画を開場時間、転換時間、アンコールのパフォーマンス時間を使って完成させるという試みも行われた。

mol-74からandropへ「MirrorDance」カバー

武市和希(Vo, G, Key / mol-74)(Photo by Kana Tarumi)

武市和希(Vo, G, Key / mol-74)(Photo by Kana Tarumi)[拡大]

mol-74(Photo by Kana Tarumi)

mol-74(Photo by Kana Tarumi)[拡大]

先行で登場したmol-74は「Saisei」「Renew」と軽やかで疾走感のあるナンバーを披露し、オーディエンスの熱気を一気に高めていく。武市和希(Vo, G, Key)は「andropさんとフェスでの競演はあるけど、1つのライブハウスでツーマンというのは初めて。僕らものすごく楽しみにしてきたけど、皆さんも楽しみにしてきたでしょ? 絶対いい夜になるんで、お互いいい時間にしましょう。よろしくお願いします!」と高揚した面持ちで挨拶し、「ひびき」や「瞼」といった切なさをはらんだナンバーを透明感のあるファルセットで歌い上げた。

MCでは井上雄斗(G, Cho)がandropについて「学生時代からアホのように聴いていて、今もずっと色褪せずに大好きなバンド。今日共演できたことを本当にうれしく思います」と熱く語る場面も。武市も「音楽もさることながら、人柄も素晴らしい」とandropを絶賛し、彼らへのリスペクトを込めて、mol-74メンバーがandropを知るきっかけとなった曲だという「MirrorDance」をカバーした。そして最後にオーディエンスが高速クラップで参加する「%」、最新ミニアルバムのリード曲「0.1s」を力強くまっすぐに届けてステージを降りた。

androp「MirrorDance」でmol-74にアンサー

androp(Photo by Kana Tarumi)

androp(Photo by Kana Tarumi)[拡大]

内澤崇仁(Vo, G / androp)(Photo by Kana Tarumi)

内澤崇仁(Vo, G / androp)(Photo by Kana Tarumi)[拡大]

後半に登場したandropは、mol-74の熱い思いに応えるように、彼らがカバーした「MirrorDance」でライブをスタート。気だるげでメロウな「Lonely」や、チルでダンサブルな「Ravel」など心地よいリズムで客席を躍らせる。MCでは内澤がサポートメンバーの別所和洋(Key)を紹介したのち、mol-74とのエピソードを回想。武市の印象については「出会った頃から音楽に一生懸命。見習いたいなと思って。ここはぜひ(レポートに)書いてほしいですね(笑)」と冗談を交えながら語った。さらにandropが来年結成15周年を迎えるのに際し、「やめたいと思ったこともたくさんあったけれど、続けてきたおかげで素敵な出会いもたくさんあった。だから僕らも聴いてくれる人が少しでもプラスの感情になれるような曲を届けたい」と語り、「Hikari」を力強く歌い上げた。

ライブ終盤に差し掛かると「Tokio Stranger」「Hyper Vacation」といったアッパーチューンを連投。「Voice」ではオーディエンスが飛び跳ねてフロアを揺らし、会場の盛り上がりは最高潮に。最後に「hoshioto'23」に出演した帰路に作ったという「Toast」を披露し、あたたかな一体感で会場を包み込んでライブを終えた。

特別な夜に特別なアンコール

アンコールで「目を覚ましてよ」をセルフカバーする武市和希(mol-74)とandrop。(Photo by Kana Tarumi)

アンコールで「目を覚ましてよ」をセルフカバーする武市和希(mol-74)とandrop。(Photo by Kana Tarumi)[拡大]

mol-74とandrop。(Photo by Kana Tarumi)

mol-74とandrop。(Photo by Kana Tarumi)[拡大]

アンコールでは内澤が「今日は本当に特別な夜ですよね。だから特別なことをしたいと思います」とmol-74の武市を呼び込み、2組が共作した思い出の楽曲「目を覚ましてよ」をセルフカバーすることを告げる。「自分が作った曲をandropが演奏するなんて……エモい!」と緊張と興奮をにじませた武市は、入念に発声練習をしたのち、内澤とツインボーカルで熱唱。ステージ上も客席も熱気にあふれる中、完全燃焼した2組が全員登場すると、内澤が「名残惜しいですが、最後にご挨拶をして終わりにしましょうか」となぜかしっとりとした口調で出演者とうなずき合う。そして「本日は『ライブナタリー "androp × mol-74"』来ていただいてどうもありがとうございました!」と晴れやかな笑顔で述べて、ライブの幕を下ろした。

セットリスト

「ライブナタリー "androp × mol-74"」2023年10月18日 Spotify O-EAST

mol-74

01. Saisei
02. Renew
03. ひびき
04. 瞼
05. 花瓶
06. エイプリル
07. MirrorDance(andropカバー)
08. Replica
09. %
10. 0.1s

androp

01. MirrorDance
02. Lonely
03. Arata
04. Ravel
05. September
06. Happy Birthday, New You
07. Hikari
08. Tokio Stranger
09. Hyper Vacation
10. Voice
11. Toast
<アンコール>
12. 目を覚ましてよ(with 武市和希)

この記事の画像(全34件)

読者の反応

ライブナタリー @live_natalie_mu

【ライブレポ公開!】

ライブナタリー “androp × mol-74”

ライブレポが、音楽ナタリーにて公開!
当日の空間をレポでもお楽しみください。

撮影:Kana Tarumi https://t.co/yQerLXa068 https://t.co/j7sWOeWCpv

コメントを読む(14件)

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 androp / mol-74 の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。