ザ・クロマニヨンズがライブハウスに帰ってきた!月に向かって新旧ヒットナンバーぶちかます

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ザ・クロマニヨンズのライブハウスツアー「ザ・クロマニヨンズ ツアー 月へひととび」全13公演が9月4日から昨日10月11日にかけて行われた。

ザ・クロマニヨンズ「ザ・クロマニヨンズ ツアー 月へひととび」東京公演の様子。(撮影:柴田恵理)

ザ・クロマニヨンズ「ザ・クロマニヨンズ ツアー 月へひととび」東京公演の様子。(撮影:柴田恵理)

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【写真】ツアー初日公演の様子

2006年の“出現”以来、精力的にライブを行ってきたクロマニヨンズだが、ライブハウスでワンマンライブを行うのは、2019年にスタートした「ザ・クロマニヨンズツアーPUNCH 2019-2020」以来。またレコ発ではないライブツアーは2008年の「ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン」ツアー以来で約15年ぶりとなった。この記事ではチケットが即日完売となった全13公演のうち、10月3日に開催された東京・LIQUIDROOMの模様をレポートする。

気になる1曲目は

ザ・クロマニヨンズ(撮影:柴田恵理)

ザ・クロマニヨンズ(撮影:柴田恵理)[拡大]

「月へひととび」というツアータイトルにちなんで「月」にまつわる楽曲が流れる中、グッズを身に付けたファンで埋め尽くされていくLIQUIDROOM。開演時刻の19時を迎えると恒例の前説が行われ、ハイテンションな呼び込みから甲本ヒロト(Vo)、真島昌利(G)、小林勝(B)、桐田勝治(Dr)の4人が現れる。レコ発ツアーでは最新アルバムの収録曲が曲順通りに演奏されるが、今回はレコ発ではないため、セットリストはまったく想像が付かない。一体どの曲が披露されるのか。

観客が思いを巡らせながら4人の一挙一動を見守る中、甲本が叫ぶ「オーライ! ロッケンロール!」のかけ声で演奏されたのは「キラービー」。2006年に発表された1stアルバム「ザ・クロマニヨンズ」の1曲目に収録されているナンバーだ。疾走感あふれる最初期の楽曲でライブの口火を切ったクロマニヨンズは、そこから一気に時を進め、最新アルバム「MOUNTAIN BANANA」の収録曲「ランラン」「暴走ジェリーロック」を連発。17年前の楽曲と最新の楽曲が続いたわけだが、ストレートな音楽性に変化はなく、その勢いはまったく衰えない。ブレることなく、いつでもどこでも自分たちの信じるロックをまっすぐに鳴らし続けてきたのがクロマニヨンズだ。

君たちのことは全然好きじゃないけれども

甲本ヒロト(Vo)(撮影:柴田恵理)

甲本ヒロト(Vo)(撮影:柴田恵理)[拡大]

そんなバンドらしいタイムレスな魅力にあふれた「オートバイと皮ジャンパーとカレー」を続けて歌った甲本は「アホみたいに騒いで帰ってくれ!」と呼びかけ、「もう一番楽しい夜だから! 宇宙で一番すげえ夜だから!」と断言する。その言葉に観客が沸き上がる中、クロマニヨンズは「キスまでいける」「犬の夢」とミドルテンポのナンバーを力強く演奏。甲本が歌い出しを間違えておどける場面などもありつつ、ライブは陽気な雰囲気で進んでいく。「月へひととび」と銘打った今回のツアーにぴったりな「ムーンベイビー」ではブルースハープを響かせ、大きな歓声を浴びた甲本。「僕は君たちのことは全然好きじゃないけれども、どっちかっつうと嫌いな感じだけど」と突き放しつつ、「でも愛してるよ! 愛してるってのは好きとか嫌いとか関係ねえからな」と笑った。

真島昌利(G)(撮影:柴田恵理)

真島昌利(G)(撮影:柴田恵理)[拡大]

ライブ中盤には「雷雨決行」「エイトビート」「生きる」とキラーチューンが次々に投下され、ファンは拳を振り上げて大喜び。その様子を見た甲本は「皆さん元気がよろしいです。やっと声が出せるようになったし、よかった。どさくさに紛れて大好きな人の名前を叫んでください。今一番会いたい、遠くに離れてる恋人の名前でもなんでもいい。今日は自由に自分の楽しいことに使ってください」と呼びかける。そして彼が「もし、万が一、俺たちのことが大好きだったら(笑)、俺たちの名前もデッカい声で呼んでやってくれ」と照れながら求めると、あちこちから雄叫びが上がった。

後半は怒涛の人気曲ラッシュ

小林勝(B)(撮影:柴田恵理)

小林勝(B)(撮影:柴田恵理)[拡大]

甲本が「水色のすばらしい、美しいギターとともにお届けします!」と真島のギターを紹介すると「グリセリン・クイーン」で後半戦がスタート。ここから先はほとんどノンストップだ。ドラムを激しく打ち鳴らす桐田を甲本が「叩けぇ! 叩けぇ! 勝治叩けぇ!」と煽って始まった「底なしブルー」から「暴動チャイル(BO CHILE)」「エルビス(仮)」「どん底」と人気曲が怒涛の勢いで演奏され、「このまま最後までいけそうですか?」という甲本の問いに観客が歓声で応えると「GIGS(宇宙で一番スゲエ夜)」へ。さらに「紙飛行機」「タリホー」と代表曲が続き、会場の盛り上がりは最高潮を迎えた。

桐田勝治(Dr)(撮影:柴田恵理)

桐田勝治(Dr)(撮影:柴田恵理)[拡大]

熱気が冷めやらぬ中、始まったアンコールでは、桐田以外の3人が上裸に。甲本は「もう今5類だから乳首が5類で……何言ってんだ俺は」とボケて会場を和ませる。「名残惜しい! もうちょっとやらせてくれ!」という彼の言葉から、クロマニヨンズは最新シングル曲「イノチノマーチ」でライブを再開。「今日は最高!」と連呼する「ギリギリガガンガン」、観客とコールアンドレスポンスを繰り広げる「ナンバーワン野郎!」をありったけの力で熱演し、ライブを締めくくった。演奏を終えた4人は、明るく手を振って退場。フロアから出てきた観客の多くは汗まみれで、みな満足げな笑みを浮かべていたのが印象的だった。

セットリスト

「ザ・クロマニヨンズ ツアー 月へひととび」2023年10月3日 LIQUIDROOM

01. キラービー
02. ランラン
03. 暴走ジェリーロック
04. オートバイと皮ジャンパーとカレー
05. キスまでいける
06. 犬の夢
07. ムーンベイビー
08. 雷雨決行
09. エイトビート
10. 生きる
11. グリセリン・クイーン
12. 底なしブルー
13. 暴動チャイル(BO CHILE)
14. エルビス(仮)
15. どん底
16. GIGS(宇宙で一番スゲエ夜)
17. 紙飛行機
18. タリホー
<アンコール>
19. イノチノマーチ
20. ギリギリガガンガン
21. ナンバーワン野郎!

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※記事初出時、セットリストの日付に誤りがありました。お詫びして訂正します。

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クロマニヨンズoasisライブボーズ🇬🇧 @cro_live_bose

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