本書は柏木のマインドから美容テクニックまで、彼女の等身大の魅力をA to Z方式で切り取った内容となっている。アイドル時代から柏木と親交の深い吉田朱里(ex.
秋元康からの“最高の褒め言葉”
柏木はスタイルブックを出すことになった経緯について「お仕事をしている中でやりたいことの1つに、実はスタイルブックを出してみたいというのがあったんです。でも、自分の中ではみんなの憧れの存在のような人がスタイルブックを出しているイメージだったので、誰かが私に憧れるのかなという気持ちがあって、なかなかこの夢を口にすることができなくて。でも、今回『どうですか?』とお声がけをいただいて、実は夢でしたということで出させていただくことになりました」と説明。「いくつになったって、アイドル」というタイトルは秋元康が考案したものだという。柏木は「今までの写真集も全部秋元先生がタイトルを考えてくださって。今回もお願いしたところ、10個の案が返ってきたんです」と述べ、「『好きなのを選んでいいよ』と言われた中で、自分が一番ピンときたのが『いくつになったって、アイドル』でした。ほかにもおしゃれなタイトルや面白いタイトルがあったんですけど、自分を表す言葉としてちょっと恥ずかしい気持ちもありながら、“アイドル”という言葉が入っているものが自分らしいかなと思ったので」と胸を張った。
秋元による帯コメントには「柏木由紀と初めて会ったのは、AKB48のチームBのオーディション会場だ。あれから、何年の歳月が流れただろう? 彼女は、何も変わっていない。もし、柏木由紀がAKB48の19期に応募して来たら、僕はまた、合格させるだろうなあ。彼女は永遠のアイドルだ」というコメントが記されている。柏木はこのコメントについて「うれしかったですね。『AKB48の19期に応募して来たら、僕はまた、合格させるだろうな』というのは本当に一番の最高の褒め言葉。そんなふうに面と向かって言われることはないんですけど、秋元さんから見て、変わらずアイドルを続けている姿がちゃんと届いているんだなというのがすごくうれしかった。秋元さんからのお手紙みたいな感覚です」と喜んだ。
“柏木フェイス”のポイント
スタイルブックには柏木の普段のメイク方法やコスメを多数掲載。司会者に“柏木のフェイスに近づくためのポイント”を尋ねられると、柏木は「キラキラしたものが何歳になっても好き。特にAKB48としてステージに出てるときは、目の周りをキラキラさせることで、自分がキラキラしてるんじゃないかと錯覚させられるんです。ラメは年齢を気にせずいっぱい使うのがポイントです」とこだわりを語った。スタイルブック発売にあたって、グループのメンバーからも「買います」「発売おめでとうございます」「本屋さんにありました」といった言葉を多くもらったとのこと。柏木は「メンバーの分がまだ手元にないんですが、見てもらいたいなと思って。レッスンスタジオに直接ダンボールで送る手配をしています」と照れ笑いを浮かべた。
柏木由紀にとってアイドルとは?
「柏木さんにとって、ずばりアイドルとはなんでしょうか?」という質問に、「うわ、難しいな……」と少し頭を悩ませた柏木。しかし次の瞬間、彼女は「まあ、趣味ですね」と言い切り、「20代の頃は『自分の天職です』とか言っていたんですけど、さすがにこんなに長くやってるので、もう仕事の領域をちょっと超えています。最近は『ああ、たぶん好きなんだな』ということに本当に気付いたので。軽い気持ちで『趣味』と言っているのではなく、仕事を超えた、本当に自分が心から好きなもの、楽しいと思えるものというのがアイドルなのかなと思います」と目を輝かせた。
アイドルを長く続けられる理由を問われると、柏木は「長く続けられるのは、ファンの方々がいるから」と述べ、「AKB48はファンの方と距離が近いので、『AKB48のおかげでがんばれます』という言葉を直接かけてもらえることがあって。もともとは自分の夢を叶えるためにアイドルをやっていたのが、誰かのためにアイドルを続けるという楽しさに変わってきました。自分がうれしいことを一緒に喜んでくれるファンの方々がいるというのが、一番の続けている理由かなと思います」とまっすぐに語る。「今後のアイドルとしてのビジョンは?」という質問が飛ぶと、柏木は「今はいろんなアイドルの方がたくさんいらっしゃって。そんな中で、私はシンプルに“続ける“ということをがんばりたいです。新しいことにチャレンジすることも大変ですけど、意外と“ずっと続ける”ということが実はけっこう大変。特に女性アイドルは“期限”や“年齢”といったことについて言われがちなので、グループというところだけにもこだわらず、1人としてもずっとアイドル的な存在でいられたらなというのが今のところの目標です」と信念を述べた。
最後に柏木はスタイルブックについて「憧れの存在というよりは、身近な存在として友達の日記を読んでいるような感覚でたくさんの人に見ていただけたらなと思います」とアピールし、取材会を締めくくった。
Oh!兄さん @Oshiete23ZZ
貴女こそが #アイドル ☺️
【会見レポート】AKB48歴17年、柏木由紀にとってアイドルは“趣味”「仕事を超えた、本当に自分が心から好きなもの」- ナタリー
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「自分の夢を叶えるためにアイドルをやっていたのが、誰かのためにアイドルを続けるという楽しさに変わってきました」